医学部 医学科 精神神経医学講座(佐倉)
Department of Neuropsychiatry (Sakura)
教授:黒木 宣夫
准教授:桂川 修一
助教:砂川 裕之
林 果林
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■ 概要
産業精神医学、賠償精神学、総合病院精神医学
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当研究室は精神科臨床を基盤に研究活動を行なっていく予定であるが、労災認定、職場のメンタルヘルスを含めた産業精神医学、リエゾン精神医学、さらに地域精神医療という観点から総合病院精神医学、思春期精神医学、精神療法を基本とした精神科治療学、賠償・補償における精神医学的問題、職場復帰(特にうつ病)に伴う精神医学的問題(、認知行動療法における心理学的研究に取り組む予定である。
1.産業精神医学
1) 平成22年度 難治性うつ事例へのリハビリテーションシステム開発事業~デイケア通所者からみる難治性うつ病の特徴に関する検討、職場復帰支援デイケアセンター利用者における心理検査からみた難治性うつ病患者の性格面・知的面の特徴を実施した。
2)平成22年度厚生労働科学研究費補助金 労働安全衛生総合研究事業「職場における新たな精神疾患罹患労働者に対するメンタルヘルスのあり方に関する研究」を実施した。
3)鑑定意見書:1)損害賠償におけるPTSD診断が専門家の中で大きな議論を引き起こしているが、PTSD訴訟に係わる鑑定意見書を裁判所に提出、2)過労自殺訴訟(行政・民事訴訟)に係わる鑑定意見書を裁判所に提出した。
2.児童青年期精神医学
不登校、摂食障害、人格障害、その他神経症についての研究を行なっており、特に思春期心性に根ざした発達課題に焦点を当て、心理面接による治療過程に関する症例研究を事例研究会にて発表した。
3.総合病院精神医学
1)肥満患者のパーソナリティ分析に関する研究
2)精神科入院患者に合併した身体疾患に関する報告
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■ Keywords
総合病院精神医学、リエゾン精神医学、職場復帰、産業精神医学、賠償・災害精神医学、労災認定
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■ 当該年度の研究費受入状況
1.
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厚生労働科学研究費補助金 労働安全衛生総合研究事業
研究課題:職場における新たな精神疾患罹患労働者に対するメンタルヘルスのあり方に関する研究
(研究分担者:黒木宣夫)
研究補助金:2000円 (分担)
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2.
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独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
研究課題:難治性うつ事例へのリハビリテーションシステム開発事業
(研究分担者:黒木宣夫)
研究補助金:600円 (分担)
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■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.
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黒木宣夫
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:厚生労働省労基準局補償課商業病認定対策室「労災認定の基準に関する検討会委員、 東京労働局労災医員、地方公務委員災害補償基金専門医、人事院補償課専門医、千葉県精神保健福祉協議会委員
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■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.
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黒木宣夫
|
:日本総合病院精神医学会理事長、 日本産業精神保健学会常任理事、 日本賠償学会理事、日本社会精神医学会理事、千葉産業メンタルヘルス研究会会長
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■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 |
刊行論文 |
著書 |
その他 |
学会発表 |
その他 発表 |
和文 | 英文 |
和文 | 英文 |
国内 | 国際 |
筆 頭 | 共 著 | 筆 頭 | 共 著 |
筆 頭 | 共 著 | 筆 頭 | 共 著 |
筆 頭 | 共 著 |
演 者 | 共 演 | 演 者 | 共 演 |
演 者 | 共 演 |
黒木 宣夫
教授
医学博士
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| 9 | 1 | 1 |
| 4 | | |
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3
(2)
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1
|
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1
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桂川 修一
准教授
医学博士
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| 2 | | |
| 1 | | |
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1
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砂川 裕之
助教
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| | | |
| | | |
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1
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林 果林
助教
学士(医学)
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1 | | 1 | |
| | | |
| |
1
(1)
|
|
1
(1)
|
|
1
|
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計 |
1 | / | 2 | / |
0 | / | 0 | / |
0 | / |
1 (1) | / |
1 (1) | / |
1 (0) | / |
|
研究者名 |
刊行論文 |
著書 |
その他 |
学会発表 |
その他 発表 |
和 文 | 英 文 |
和 文 | 英 文 |
国 内 | 国 際 |
筆 頭 | 筆 頭
| 筆 頭 | 筆 頭
| 筆 頭 |
演 者 | 演 者
| 演 者 |
黒木 宣夫
教授
医学博士
|
| 1 |
| |
|
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|
桂川 修一
准教授
医学博士
|
| |
| |
|
|
|
|
砂川 裕之
助教
|
| |
| |
|
|
|
|
林 果林
助教
学士(医学)
|
1 | 1 |
| |
|
1
(1)
|
1
(1)
|
1
|
計 |
1 | 2 |
0 | 0 |
0 |
1 (1) |
1 (1) |
1 (0) |
|
( ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
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( ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
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■ 刊行論文
原著
|
1.
|
黒木宣夫:
自殺の労災認定の現状と課題.
産業ストレス研究
18
(3)
:187-193
, 2011
|
2.
|
黒木宣夫:
第17回日本産業精神保健学会:教育講演Ⅳ
労災事例からみたメンタルヘルス不調の対応と予防に関して ~厚生労働省調査より~.
産業精神保健
18
(4)
:301-305
, 2010
|
3.
|
桂川修一:
不安障害.デキる医師の紹介・逆紹介スキル99.
治療増刊
92
:1072-1078
, 2010
|
4.
|
黒木宣夫:
「うつ」の発症に関与する職場要因.
精神科治療学
26
(1)
:61-66
, 2011
|
5.
|
黒木宣夫:
うつ病発症と再燃に関する業務起因性を巡る精神医学的問題~労災訴訟をとおして~.
日本社会精神医学会雑誌
20
(1)
:53-58
, 2011
|
6.
|
Hayashi.K†,Makino.M†,Hashizume.M†,Nakano.K†,Tsuboi.K*†:
Electroencephalogram abnormalities in panic disorder patients: a study of symptom characteristics and pathology,.
Biopsychosocial Medicine 2010,
4
(9)
:1751-0759
, 2010
|
総説及び解説
|
1.
|
黒木宣夫:
精神障害の労災認定の業務上外の基本と動向 -特に自殺の業務上外の判断-.
Depressin Frontier
8
(1)
:31-39
, 2010
|
2.
|
黒木宣夫:
精神障害の労災補償の動向と「判断指針」の一部改正について.
LAICRIERE
500
(4)
:1
, 2010
|
3.
|
黒木宣夫:
職場環境「業務過重性」とうつ.
産婦人科治療
101
(4)
:400-404
, 2010
|
4.
|
黒木宣夫:
MHに関する医学的見解.
平成20年(ワ)第1456号損害賠償請求事件
:1~31
, 2010
|
5.
|
黒木宣夫:
SFに関する医学的見解.
平成21(ワ)第668号 損害賠償請求事件
:1~20
, 2011
|
6.
|
黒木宣夫:
MIの鑑定意見書.
広島高等裁判所松江支部 平成21年(ネ)第105号 損害賠償請求控訴事件
:1~23
, 2010
|
7.
|
黒木宣夫:
SWに関する鑑定意見書.
平成20年(家ホ)第19号 離婚等請求事件
:1~20
, 2010
|
症例報告
|
1.
|
林 果林†,久我原明朗†,大路斐子†,新井賢一郎†,端詰勝敬†,坪井康次†:
卵巣癌患者のコンサルテーションリエゾンー大腸膣ろうへの対応ー.
女性心身医学,
15
(3)
:327-332
, 2011
|
2.
|
黒木宣夫:
外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された訴訟事例の一考察.
心身医学
50
(8)
:761-765
, 2010
|
その他
|
1.
|
桂川修一:
精神医学関連学会の最近の活動—多文化間精神医学会.
精神医学
52
:603
, 2010
|
2.
|
黒木宣夫:
追悼 島 悟先生.
日本社会精神医学会雑誌
19
(1)
:134-137
, 2010
|
3.
|
黒木宣夫:
産業メンタルヘルスに関わる法と制度をめぐって ー現状の問題点とその解決策を探るー.
日本精神神経科診療所協会
189
(第5回理事会号)
:94-114
, 2010
|
4.
|
黒木宣夫:
CSに関する医学的見解.
平成21年(ワ)第4306号 損害賠償請求事件
:1~42
, 2010
|
|
■ 著書
1.
|
黒木宣夫:
労災としての自殺.
こころの健康シリーズⅣ
職場のメンタルヘルス
28-35.
(財)日本精神衛生会,
東京,
2010
|
2.
|
桂川修一,黒木宣夫:
うつ・不安とライフサイクルー中年期/不安.
脳とこころプライマリケアーうつと不安
550-561.
シナジー,
東京,
2010
|
3.
|
黒木宣夫:
労災認定の動向.
チームで取り組む 職場のメンタルヘルス
162-167.
株式会社 診断と治療社,
東京,
2011
|
4.
|
黒木宣夫:
過労と職場のうつ.
うつ病治療ハンドブック 診療のコツ
304-309.
金剛出版,
東京,
2011
|
5.
|
黒木宣夫:
産業医ガイド.
PTSDと労災-労災に起因したPTSD-
282-286.
日本医事新報社,
東京,
2010
|
|
■ 学会発表
国内学会
|
1.
|
◎林果林†,菅さくら†,端詰勝敬†,中野弘一†,坪井康次†:
パニック障害患者に認められる脳波異常-症状の特徴と病態の考察-,.
第3回日本不安障害学会学術大会,,
東京,,
2011/02
|
2.
|
黒木宣夫:
時間外労働と精神疾患発症に関して~厚生労働省調査より~.
第18回日本産業ストレス学会,
神戸,
2011/01
|
3.
|
○藤井悠,桑原良成 ,小田俊輔,佐藤礼実, 美甘周史,林果林,砂川裕之,桂川修一,黒木宣夫:
昏迷を繰り返し静脈血栓塞栓症を併発したうつ病の1例.
第23回日本総合病院精神医学会総会,
東京,
2010/11
|
4.
|
◎山口崇†, 上妻愛子†, 小林結子†, 小原絵理子†, 古賀みどり†, 井上直美, 小山朝一†, 村山直美†, 宮下洋†, 黒木宣夫†, 白井厚治†:
低い動作性IQにより行動変容が起こせない-高度肥満症例.
第3回日本肥満症治療学会学術集会,
東京,
2010/09
|
5.
|
黒木宣夫:
頭部外傷と賠償神経症.
日本神経心理学会,
京都,
2010/09
|
6.
|
黒木宣夫:
労災事例からみたメンタルヘルス不調の対応と予防に関して ~厚生労働省調査より~.
第17回日本産業精神保健学会,
金沢,
2010/07
|
7.
|
黒木宣夫:
精神科医が知っておくべき産業医学における法的側面.
日本精神神経学会,
広島,
2010/05
|
国際学会
|
1.
|
◎Saiki A†, Oyama T†, Miyashita Y†, Oshiro T†, Okazumi S†, Kawamura I, Kuroki N†, Shirai K†:
High lambda evaluated with Rorschach Test is highly detected in Japanese severe obese patients and a candidate resistance factor after bariatric surgery.
2nd World Congress on Interventional Therapies for Type 2 Diabetes,
New York, USA,
2011/03
|
2.
|
◎Hayashi K†,Hashizume M†,Nakano K†,Tsuboi K†::
Electroencephalogram abnormalities in panic disorder-Study of symptome characteristics and pathology-,.
29th international congress of clinical neurophysiology,
kobe,Japan,
2010/10
|
その他
|
1.
|
◎林果林、砂川裕之、桂川修一、黒木宣夫:
過食により金銭的破綻をきたし反社会的行為に発展した摂食障害の一例.
北総精神科医会第28回症例検討会,
千葉,
2011/01
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