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 薬学部 薬化学教室
 Department of Organic Chemistry

教授:
  加藤 恵介
准教授:
  高橋 圭介
講師:
  日下部 太一
■ 概要
配位子の特性を活かした新しい金属触媒反応の開発と生理活性天然物の合成
金属を触媒とする反応は、医薬品の製造や化学工業ではもちろんのこと、合成による新薬探索 (創薬) の現場でも必要不可欠です。当研究室では、Pd, Au, Fe のような金属を触媒として利用した新しい物質変換反応の開発と、独自に見出した反応を利用したガン細胞の増殖を抑えるような薬理活性を持った新規化合物の探索を行っています。配位子を巧みに利用して金属の反応性を制御することで、“右手と左手”の作り分け (鏡像異性体の片方だけを選択的に作る) や従来知られていなかった新しい反応を可能にします。また、これらの反応を利用した光学活性な生理活性天然物の合成も行っています。
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  科研費 基盤研究C
 研究課題:ビスオキサゾリンリガンドの特性を利用した新規連続反応の開発  (研究代表者:加藤恵介)
 研究補助金:2210000円  (代表)
2.  科研費 基盤研究C
 研究課題:リンパ性フィラリアの制圧を目指すチランダマイシン類天然物の全合成研究  (研究代表者:高橋圭介)
 研究補助金:1690000円  (代表)
3.  科研費 若手研究B
 研究課題:二価パラジウム触媒反応を基盤としたグレガチン類の系統的合成法の開発  (研究代表者:日下部太一)
 研究補助金:1820000円  (代表)
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  加藤恵介 :薬事・食品衛生審議会専門委員
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  加藤恵介 :日本薬学会・代議員
2.  加藤恵介 :日本薬学会関東支部・幹事
3.  加藤恵介 :有機合成化学協会関東支部・幹事
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















加藤 恵介   教授
    3          
 13
(9)
 
 
 2
(2)
 
高橋 圭介   准教授
   1 4          1
(1)
 8
(8)
 
 
 
 
日下部 太一   講師
    3          2
(2)
 11
(7)
 
 
 
 1
(1)
 0 1  0 0  0  3
(3)
 0
(0)
 2
(2)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














加藤 恵介   教授
         
 
 2
(2)
高橋 圭介   准教授
  1       1
(1)
 
 
日下部 太一   講師
         2
(2)
 
 
 0 1  0 0  0  3
(3)
 0
(0)
 2
(2)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. T. Nishimaru, M. Kondo, K. Takeshita, K. Talahashi, J.Ishihara, S. Hatakeyama,:  Total synthesis of marinomycin A based on a direct dimerization strategy.  Angewandte Chemie International Edition  :8459 -8462. , 2014
2. Y. Jiang, T. Kusakabe, K. Takahashi, K. Kato:  A cyclization-carbonylation-cyclization coupling reaction of (ortho-alkynyl phenyl) (methoxymethyl) sulfides with the palladium(II)-bisoxazoline catalyst.  Organic & biomolecular chemistry  12 (21) :3380 -3385 , 2014
3. R. Shen, T. Kusakabe, K. Takahashi, K. Kato:  Pd(II)-catalyzed ligand controlled synthesis of methyl 1-benzyl-1H-indole-3-carboxylates and bis(1-benzyl-1H-indol-3-yl)methanones.  Organic & biomolecular chemistry  12 (26) :4602 -4609 , 2014
4. Y. D. Dhage, H. Daimon, C. Peng, T. Kusakabe, K. Takahashi, Y. Kanno, Y. Inouye, K. Kato:  Pd(II)-catalyzed ligand controlled synthesis of pyrazole-4-carboxylates and benzo[b]thiophene-3-carboxylates.  Organic & biomolecular chemistry  12 (43) :8619 -8626 , 2014
5. K. Takahashi, D. Yamaguchi, J. Ishihara, S. Hatakeyama,:  Synthesis of heterocycles based on a Rh-catalyzed C-H amination.  Synlett  25 :133 , 2014
■ 学会発表
国内学会
1. ◎Dhage Yogesh Daulat, 日下部太一, 高橋圭介, 加藤恵介: 二価パラジウム触媒を用いた1,1-ジエチニルアセテートの不斉環化カルボニル化反応の開発.  日本化学会第95春期年会,  船橋,  2015/03
2. ◎原田麟太郎, 高橋圭介, 日下部太一, 加藤恵介: チランダマイシンBの合成研究.  日本薬学会第135年会,  神戸,  2015/03
3. ◎高橋圭介, 澤田あやか, 原田麟太郎, 日下部太一, 加藤恵介: ニトロ基を有する環状化合物合成法の開発.  日本薬学会第135年会,  神戸,  2015/03
4. ◎大門洋貴, 日下部太一, 高橋圭介, 加藤恵介: アルキニックヒドラゾンの環化‐カルボニル化反応:リガンドによる反応制御.  日本薬学会第135年会,  神戸,  2015/03
5. ◎日下部太一, 佐藤啓太, 有山智博, 高橋圭介, 加藤恵介: N-プロパルギルヒドロキシルアミンの環化‐カルボニル化反応:リガンドによる反応制御.  日本薬学会第135年会,  神戸,  2015/03
6. ◎李棟, 有山智博, 日下部太一, 高橋圭介, 加藤恵介: アレニルケトンの環化‐カルボニル化反応:リガンドによる反応制御.  日本薬学会第135年会,  神戸,  2015/03
7. ◎彭程, 日下部太一, 高橋圭介, 加藤恵介: (o-アルキニルフェニル)(メトキシメチルスルフィド)の環化‐カルボニル化反応:リガンドによる反応制御.  日本薬学会第135年会,  神戸,  2015/03
8. ◎萩原 美帆子, 神林 隆一, 高田 一唐, 日下部 太一, 加藤 恵介, 高原 章: 急性房室ブロックウサギにおける薬物誘発性不整脈の発生機序:L型Ca2+チャネルとNa+/Ca2+交換機構の関与.  第88回日本薬理学会年会,  名古屋,  2015/03
9. ◎日下部太一, 白井司, 上村美里, 高橋圭介, 加藤恵介: 二価パラジウム触媒によるアルキンの水和反応.  第40回反応と合成のシンポシンポジウム,  仙台,  2014/11
10. ◎相本 恵美, 灘 みづき, 梛野 健, 江見 遥, 日下部 太一, 加藤 恵介, 高原 章: アルドステロン慢性負荷で生じる心房リモデリングにおけるTRPC3チャネルの関与:動静脈瘻モデルラットを用いた検討.  第130回日本薬理学会関東部会,  東京,  2014/07
11. ◎沈融, 日下部太一, 高橋圭介, 加藤恵介: 2-アルキニルアニリンのカルボニル化反応:リガンドによる反応制御.  第65回有機合成化学協会関東支部シンポジウム,  横浜,  2014/05
その他
1. ◎加藤恵介: 先導的薬剤師に必要なもの-有機化学の立場から-.  先導的薬剤師の未来を考えるシンポジウム,  長崎,  2014/11
2. ◎加藤恵介, 日下部太一, 笹井宏明: パラジウム(II) 触媒を用いた5-メトキシ-3(2H)-フラノン類の新規合成法の開発.  第4回物質・デバイス領域共同研究拠点 活動報告会,  仙台,  2014/04
  :Corresponding Author
  :本学研究者