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 理学部 生命圏環境科学科 環境創成科学部門
 Division of Sustainable Development Sciences

教授:
  佐藤 研二
  鈴木 実
  山口 勉
  渡辺 恒夫
准教授:
  朝倉 暁生
■ 概要
佐藤研究室
近年の化石エネルギーの大量消費は地球温暖化をはじめ大きな環境負荷を与え,この問題を打開するため,環境負荷の少ないエネルギーの利用の可能性が模索されている。そのために数々の新しい技術が開発されつつあるが,それらの技術は,安全に使いこなせるものでなければ社会全体に広く普及することが困難である。本研究室では,現在のあるいは新たな展開をみせている種々のエネルギー利用に関連して,燃焼現象が関与する現象の安全性を中心に研究を行っている。物質としては,水素,ガソリン,代替ガソリンが主な対象である。
山口研究室
1)メタンハイドレート資源開発に関する研究
メタンハードレート資源は純国産のエネルギー資源として日本近傍の海域に大量の賦存が見込まれている。本研究では、メタンハイドレートを安定して生産することを目的とし、メタンハイドレートの生成速度を種々の条件下で測定する実験に着手した。
2)次世代地熱発電システムに関する研究
天然の地熱貯留層を用いた地熱発電は近年東南アジアにおいて普及が著しい。本研究では地熱エネルギーの積極的利用を目指して人工地熱貯留層による高温岩体発電の研究を実施しているが、本年度はオーストラリアのクーパー・ベイズンを対象として数値シミュレーションにより、その発電能力等を検討した。
3)地盤・岩盤材料に関する基礎的研究
地盤・岩盤材料の力学的特性は地下深部に造成される大規模地下空間の長・短期の安定性を評価する上で重要である。本研究ではこれまでに発表された種々の岩石の力学的特性をデータ・ベースとしてとりまとめることを目的としており、本年度はデータ・ベースの基本的な構造について検討を実施した。
4)鉱物・エネルギー資源分野の循環型社会システムの構築に関する研究
鉱物資源やエネルギー資源の少ない我が国にとって、これら資源の需給構造を明らかにし、でき得る限りの循環型社会システムを構築することが重要である。本研究では、本年度、エコ・リュックサックの観点からいくつかの製品についてマテリアル・バランスの計算を実施した。
渡辺研究室
1)東洋的認識論と太極拳の実践
 前年度に続き,東洋的認識論を人間科学に応用するための理論的考察を行うのと共に,その応用の場として太極拳を取り上げ,脳波測定を含む生理心理学的基礎研究を開始した。
2)緑環境と心身状態の相互作用
 環境心理学の一環として,自然環境と心身状態の相互作用の心理生理学的測定研究を行った。具体的には,自然風景の画像と都市環境画像を提示し,ストレスの指標としての皮膚電気活動と心拍を測定する方法を用いた。
3)環境科学の科学基礎論
 分析・価値中立・客観性を旨とする近代科学に対立するものとして、環境科学に、総合・価値志向・主観の導入という特徴付けを行って科学論的考察を試みた。
鈴木研究室
人間の生活や生産活動に伴って排出される廃棄物は,都市化や工業化が進むほど膨大な量に達する。当研究室では,廃棄物やバイオマスの特徴である潜在エネルギーの大きさと供給の安定性に着目し,これらの熱エネルギーの高効率回収や再資源化のための新たなキーテクノロジーの開発を理論と実験の両面から追及している。 また,特殊な燃焼現象である収束デトネーションで得られた数百MPa レベルの超高圧水中衝撃波を利用したユニークな殺菌技術の開発を,2008年8月からJST(科学技術振興機構)からの受託研究として実施中である。現在,大型衝撃殺菌試験装置を用いた超高圧水中衝撃波の発生機構及び殺菌機構の解明に加え,船舶バラスト水及び循環水に注目した実験的研究を実施中であり、2009年11月から処理量5m3/hのエンジン式実証機による実用性評価試験を行っている。
朝倉研究室
1)地球温暖化に関する科学と社会のコミュニケーションのあり方
 2007 年度より2011 年度までの予定で,環境省環境研究総合推進費(S-5)「地球温暖化に係る政策支援と普及啓発のための気候変動シナリオに関する総合的研究」の部分担当として,地球温暖化問題に関する研究分野における予測結果などを政策決定者や国民などに広く伝達する方法についての研究を行っている。
2)環境計画・政策の策定プロセスにおける合意形成コミュニケーションのあり方
 環境計画・政策に対する市民の自主的・積極的な関与を求めるためには,その策定段階において十分な合意形成が図られることが求められるが,合意形成に時間をかけ過ぎることによるデメリットも発生する。このため,合意形成プロセスにおいて,効果的かつ効率的なコミュニケーションを図るための場の運営方法などコミュニケーションの方法論についての研究を行っている。
3) 都市の持続可能性評価指標に関する研究
 上記2)に関連し、コミュニケーションのための様々な指標開発を行っている。本研究室ではコンパクトシティにおける都市の持続可能性という点に着目した評価指標作成および体系化に関する基礎的な研究を行っている。
■ Keywords
燃焼現象, エネルギー安全, 廃棄物処理, 超高圧パルス殺菌, メタンハイドレート, 地熱発電, 人間科学の方法, 快適環境の心理生理, 環境計画, 合意形成
■ 特許
1.  千々石勉, 鈴木実 :有機汚泥処理方法  ―特許第4478804号  (2010/03/26登録)
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  独創的シーズ展開事業 大学発ベンチャー創出推進事業  (研究課題番号:2016)
 研究課題:超音速・超高圧パルスを利用した安価で環境に優しい液体殺菌技術の開発  (研究代表者:鈴木実)
 研究補助金:41600000円  (代表)
2.  環境省 地球環境研究総合推進費
 研究課題:地球温暖化に係る政策支援と普及啓発のための気候変動シナリオに関する総合的研究 (サブテーマ)共感を得ることを重視したロールプレイング型コミュニケーションに関する実証的研究  (研究代表者:朝倉暁生)
 研究補助金:5200000円  (代表)
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  佐藤研二 :総務省消防庁新技術を用いた消防用設備等の性能規定化に関する作業部会部会員, 経済産業省原子力安全・保安院液化石油ガス保安課バルク貯槽ガス回収システム開発プロジェクト評価委員会委員, 独立行政法人労働安全衛生総合研究所外部評価委員, 日本高速道路保有・債務返済機構水底トンネル等における危険物積載車両の通行の禁止又は制限に関する検討会委員, 高圧ガス保安協会液化石油ガス規格委員会委員・液化石油ガス施行規則関係基準分科会委員・FRP容器実用化調査委員会委員・警報機・検知器等委員会委員, 財団法人日本消防設備安全センターガス系消火設備等専門委員会委員, 財団法人日本自動車研究所FCV基盤整備委員会委員・FCV基盤整備委員会安全ワーキング委員
2.  山口勉 :総社市下倉地内採石場復旧計画検討委員会委員, 関東東北産業保安監督部保安指導員
3.  朝倉暁生 :船橋市 廃棄物減量等推進審議会 会長, 習志野市谷津干潟自然観察センター運営懇話会 会長・都市計画審議会 委員, 沼津市 環境基本計画策定委員会 会長, 中央区 清掃・リサイクル推進協議会 会長代理, 葛飾区リサイクル清掃審議会 会長代理, (財)練馬まちづくりセンターまちづくり活動助成審査委員会 副委員長, 千葉県 県とNPOとの協働事業提案選考委員会 委員・三番瀬評価委員会 委員,草加市開発事業等審査会 委員
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  佐藤研二 :日本火災学会理事(副会長)・学会賞選考委員会委員・公益法人化委員会委員・60周年記念事業委員会委員・刊行委員会委員・刊行委員会論文集編集小委員会委員・刊行委員会火災誌編集小委員会委員・学術委員会自動車火災専門委員会委員・学術委員会消火の科学技術に関する専門委員会委員・学術委員会地震火災専門委員会委員, 安全工学会論文賞選考委員会委員・編集委員会委員
2.  鈴木 実 :日本機械学会2009年度校閲委員
3.  山口勉 :資源・素材学会 理事, 資源・素材学会 岩盤斜面工学小委員会 委員長, 岩の力学連合会 理事
4.  渡辺恒夫 :科学基礎論学会 学会奨励賞選考委員・企画委員, 国際生命情報科学会 評議員・理事
5.  朝倉暁生 :日本計画行政学会 常務理事, 環境アセスメント学会 編集委員会委員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















佐藤 研二   教授
工学博士
  1 1    1       1
 4
 3
(2)
 
 
 
鈴木 実   教授
工学博士
              1
 
 
 
 
 
山口 勉   教授
工学博士
  3  1          
 
 
 
 
 
渡辺 恒夫   教授
博士(学術)
 1  1 1  1   1  1 1  4
 
 2
 
 
 
朝倉 暁生   准教授
工学博士
 1 1            1
(1)
 
 
 
 
 
 2 2  1 0  1  7
(1)
 5
(2)
 0
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














佐藤 研二   教授
工学博士
  1       1
 3
(2)
 
鈴木 実   教授
工学博士
         1
 
 
山口 勉   教授
工学博士
         
 
 
渡辺 恒夫   教授
博士(学術)
 1 1  1   1  4
 2
 
朝倉 暁生   准教授
工学博士
 1        1
(1)
 
 
 2 2  1 0  1  7
(1)
 5
(2)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. Shinji Ono, Kyuro Sasaki, Yuichi Sugai, Takao Ebinuma, Tsutomu Yamaguchi, Hideo Narita:  Gas production system from methane hydrate layer by hot water injection using dual-horizontal wells - Predictions by physical and numerical models -.  Journal of the Japanese Association for Petroleum Technology  74 (5) :334-343 , 2009
2. Hideki Minagawa, Yasunori Nishikawa, Yasuhide Sakamoto, Takeshi Komai, Kuniyuki Miyazaki, Naoya Takahara, Tsutomu Yamaguchi, Hideo Narita, Kazutaka Mizutani, Kotaro Ohga:  Permeability analysis of mehtane-hydrate bearing sediment - Focused on the permeability of methane-hydrate bearing sediment in the eastern Nankai Trough in JAPAN -.  Journal of the Japanese Association for Petroleum Technology  74 (5) :472-485 , 2009
3. 渡辺恒夫:  環境問題シンポジウム(1992)から16年ー環境科学の科学基礎論へ向けて.  科学基礎論研究  37 (1) :49-58 , 2009
4. 朝倉暁生, 平松あい, 高野誠二:  地球温暖化に対するイメージと性格特性に関する研究.  環境情報科学論文集  23 :77-82 , 2009
5. 田村陽介, 高林勝, 冨岡純一, 鈴木仁治, 佐藤研二:  圧縮水素容器搭載車両の火災対応に関する一考察.  自動車研究  31 (6) :29-32 , 2009
6. 高野誠二, 朝倉暁生, 松本安生, 平松あい:  地球温暖化問題にかかわる行政担当者の意識とその変革要因.  人間科学研究年報  4 :115-124 , 2010
7. Kuniyuki Miyazaki, Akira Masui, Tsutomu Yamaguchi, Yasuhide Sakamoto, Tenma Norio, Ogata Yuji, Aoki Kazuo:  Study on Deformation Mechanism for Methane Hydrate Sediment based upon Constant Strain-rate Test and Unloading-reloading Test under Triaxial Compression.  International Journal of Offshore and Polar Engineering  20 :61-67 , 2010
8. Watanabe T:  Metascientific foundations for pluralism in psychology.  New Ideas in Psychology  28 :253-262 , 2010
9. Sato K, Maeda Y, Sakai Y:  Pressure fluctuation after bursting of pressure relief device in small scale sas explosions.  Proceedings of Asia Pacific Symposium on Safety  :55-58 , 2009
10. Yoshihiro Fujiwara, Takashi Okutani, Toshiro Yamanaka, Masaru Kawato, Chitoshi Mizota, Katsunori Fujikura, Tomoko Yamamoto and Kenji Okoshi:  Solemya pervernicosa lives in sediment underneath submerged whale carcasses: Its biological significance.  Venus (Japanese Jouranl of Malacplogy)  68 :27-37 , 2009
その他
1. 渡辺恒夫:  香りの効果と場所の気分特性モデル.  AROMA RESEARCH  10 (2) :48-49 , 2009
2. Kamada A, Takagi O, Kawano K, Kokubo H, Hashizume S, Katsuragawa H, Yamamoto M and Watanabe T:  Changes of pupillary light response and electroderman activity (EDA) while dong Tai chi-Quan.  Journal of International Society of Life Information Science  28 (1) :154-157 , 2010
■ 著書
1. マンリー D, マックルロイ A, テイジェス C, 佐藤研二(訳):  未来の内燃機関と科学.  パリティ  4-13.  丸善株式会社,  東京, 2009
2. 福代康夫, 廣海十朗, 大塚攻, 岩崎敬二, 木村妙子, 山口寿之, ウイリアム・ジェー・キンメラー, 土井航, 渡邊精一, 風呂田利夫, 西栄二郎, 田中克彦, 西川輝昭, 岩滝光儀, 松岡數充, 川井浩史, 小川和夫, 谷口順彦, 大谷道夫, 大越健嗣, 華山伸一, 久野勝秀, 吉田勝美, 菊地武晃, 高橋満彦, 鳥越兼治, 菊地則雄, 伊藤健二, 浜口昌巳:  15章 水産物による導入の特徴-水産物移動に伴う外来種の移入.  海の外来生物―人間によって攪乱された地球の海  217-227.  東海大学出版会,  日本, 2009
3. 福代康夫, 廣海十朗, 大塚攻, 岩崎敬二, 木村妙子, 山口寿之, ウイリアム・ジェー・キンメラー, 土井航, 渡邊精一, 風呂田利夫, 西栄二郎, 田中克彦, 西川輝昭, 岩滝光儀, 松岡數充, 川井浩史, 小川和夫, 谷口順彦, 大谷道夫, 大越健嗣, 華山伸一, 久野勝秀, 吉田勝美, 菊地武晃, 高橋満彦, 鳥越兼治, 菊地則雄, 伊藤健二, 浜口昌巳:  コラム⑧ 潮干狩りの危機 アサリ採り3000年の歴史を絶やしてはならない.  海の外来生物 人間によって攪乱された地球の海  231-232.  東海大学出版会,  東京, 2009
4. 渡辺恒夫:    自我体験と独我論的体験:自明性の彼方へ  1-309.  北大路書房,  京都, 2009
5. Watanabe T:  Chapter 10 Eastern epistemology and the psychology of the subjective self.  Varieties of Theoretical Psychology: International Philosophical and Practical Concerns  91-101.  Captus Press Inc.,  Ontario, Canada, 2009
■ 学会発表
国内学会
1. 渡辺恒夫: 環境科学は近代科学ではなく未来の科学である.  国際生命情報科学会シンポジウム,  横浜市,  2010/03
2. ◎佐藤研二, 兼行広樹: 綿の表面層付近におけるくん焼現象.  第47回燃焼シンポジウム,  札幌,  2009/12
3. ◎田村陽介,高林勝,鈴木仁治,能美隆,前川麻弥,上野浩志,佐藤研二: 多孔質天井材空間下での水素漏洩による拡散と燃焼の振る舞い.  第47回燃焼シンポジウム,  札幌,  2009/12
4. ◎諏訪正廣, 佐藤研二: 灯油を染み込ませた布片に着火した場合の隣接する木材の焼損状況.  日本法科学技術学会第15回学術集会,  東京,  2009/11
5. ◎渡邉憲道, 松井奨, 佐藤研二: 異なる大きさの容器に流出したガソリンによる可燃性混合気層の形成ならびに爆発現象の相似性.  日本法科学技術学会第15回学術集会,  東京,  2009/11
6. ◎田村陽介, 高林勝, 冨岡純一, 鈴木仁治, 三石洋之, 佐藤研二: 多孔質の天井材が装着された空間での水素の燃焼挙動について.  2009年自動車技術会秋季学術講演会,  仙台,  2009/10
7. ◎鈴木実: 気体収束爆轟による超高圧水中衝撃波の発生.  日本機械学会,  盛岡,  2009/09
8. ◎鈴木実, 石川恭央, 都築裕康, 山口沙耶香, 千々石勉: 水中衝撃波を用いたプランクトン処理技術の開発.  日本機械学会,  沖縄県那覇市,  2009/07
9. ◎渡辺恒夫: 遊びの中で生まれるロボットの心.  科学基礎論学会,  大阪,  2009/06
10. ◎渡辺恒夫: 生命記号論からロボットの心へ.  科学基礎論学会,  大阪市,  2009/06
11. ◎朝倉暁生, 平松あい, 高野誠二: 地球温暖化に対するイメージと性格特性に関する研究.  環境情報科学センター,  東京,  2009/11
12. ◎渡辺恒夫, 高木祥, 高澤健司, 小久保秀之: 心理生理学的な場所の気分特性モデルと世代間比較.  人間環境学会,  武蔵野市,  2009/05
国際学会
1. ◎Sato K, Maeda Y, Sakai Y: Pressure fluctuation after bursting of pressure relief device in small scale gas explosions.  Asia Pacific Symposium on Safety 2009, (APSS2009),  大阪,  2009/10
2. ◎Watanabe T.: Metascientific foundations for pluralism in psychology.  APA (American Psychological Association) 2009 Convention,  Toronto, Canada,  2009/08
3. ◎Watanabe T: From Spiegelberg's "I-am-me" experience to the solopsistic experience.  The 28th International Human Science Research Conference,  Molde, Norway,  2009/06
その他
1. Sato K: Hydrogen fuelled vehicles: Japanese perspective and regulations.  Short course No.3 hydrogen fuelled vhecles of international short course series "Progress in hydrogen safety" organized by University of Ulster,  Ulster, UK,  2009/04
2. Sato K: Overview of Japanese research on safety of hydrogen fuelled vehicles.  Short course No.3 hydrogen fuelled vhecles of international short course series "Progress in hydrogen safety" organized by University of Ulster,  Ulster, UK,  2009/04
  :Corresponding Author
  :本学研究者