<<< 前 2015年度 | 2016年度 | 2017年度
 理学部　化学科　無機化学教室
 Inorganic Chemistry and Radiochemistry Laboratory

教授：
　　高橋　正
准教授：
　　松川　史郎
■ 概要
典型元素化合物および有機金属化合物の電子状態と構造の研究
典型元素，特にpブロック元素に属する14族から17族元素の特色は，低原子価化合物は非共有電子対を持つこと，第3周期以降のでは超原子価とよばれる5ないし6配位の高配位化合物を作ることである．超原子価化合物の特色は，X−E−Xの直線状の結合を持つことで，3中心4電子結合で説明される．5配位超原子化合物ではアピカルの結合が電子過剰な3中心4電子結合である．このため電子吸引的で立体的に嵩高くない置換基がアピカル位（主軸方向の位置）を占める傾向がある（アピコフィリシティー）．またアピカル位と平面内のエクアトリアル位の置換基が速やかに交換する疑似回転とよばれる運動をする．当教室では，15族元素の超原子価化合物を構造と性質，反応性についての研究を行なっている．また白金族元素ならびに金の有機金属化合物の合成と電子状態の研究を行なっている．おもな研究テーマーは次の通りである．
(1) アピコフィリシティー
(2)　疑似回転
(3)　超原子価化合物を用いた超分子錯体の構築
(4)　新規有機金属錯体触媒の開拓
(5)　メスバウアー分光法による電子状態の研究
■ Keywords
典型元素化合物, 超原子価化合物, 有機金属化合物, メスバウアー分光法
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  高橋　正 ：東京大学大学院工学研究科原子力専攻「一般共同利用研究専門委員会」委員, 科学の甲子園及び科学の甲子園ジュニア作問審査部会長, 科学の甲子園及び科学の甲子園ジュニア推進委員，千葉県博物館協議会委員
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  高橋　正 ：メスバウアー分光研究会運営委員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
筆
頭		共
著		筆
頭		共
著		 筆
頭		共
著		筆
頭		共
著		 筆
頭		共
著		 演
者		共
演		演
者		共
演		 演
者		共
演
高橋　正   教授
    2          
  
  
  1
  
  
松川　史郎   准教授
              
  
  
  
  
  
計  0／ 0／  0／ 0／  0／  0
(0)		／  0
(0)		／  0
(0)		／
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和
文		英
文		 和
文		英
文		 国
内		国
際
筆
頭		筆
頭 		筆
頭		筆
頭 		筆
頭		 演
者		演
者 		演
者
高橋　正   教授
         
  
  
松川　史郎   准教授
         
  
  
計  0 0  0 0  0  0
(0)		  0
(0)		  0
(0)
(  )：発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  )：発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. Kitazawa T＊†, Kishida T†, Kawasaki T†, Takahashi M†：  Spin crossover behaviour in Hofmann-like coordination polymer Fe(py)2[Pd(CN)4] with 57Fe Mossbauer spectra.  Hyperfine Interactions  238 (1) ：1 -9 , 2017
2. Grzeta B＊, Lützenkirchen-Hecht D, Vrankic M, Bosnar S, Saric A, Takahashi M†, Petrov D, Biscan M：  Environment of Eu3+ ion within nanocrystalline Eu-doped BaAl2O4: Correlation of X-ray diffraction, Mössbauer spectroscopy, X-ray absorption spectroscopy, and photoluminescence investigations.  Inorganic Chemistry  57 ：1744 -1756 , 2018
その他
1. 島田 敏宏,柳瀬 隆,田村 貴大,高見 拓哉,伊高 健治：  真空封止・試料固定用の接着技術.  表面科学  38 (2) ：89 -90 , 2017
2. 高見拓哉,田村貴大,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  立方晶窒化ホウ素の表面科学と薄膜成長.  セラミックス基礎科学討論会講演要旨集  55th ： , 2017
3. 荻原初夏,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  化学気相成長法によるFeナノワイヤの作製と特性評価.  セラミックス基礎科学討論会講演要旨集  55th ： , 2017
4. 上部宏晃,長谷川幸樹,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  グラッシーカーボン薄膜の作製と光・電気特性の評価.  セラミックス基礎科学討論会講演要旨集  55th ： , 2017
5. 山本匠,柳瀬隆,島田敏宏,長浜太郎：  CoFe2O4/Pt/CoFe2O4サンドイッチ膜におけるスピンホール磁気抵抗効果.  応用物理学会秋季学術講演会講演予稿集(CD-ROM)  78th ： , 2017
6. 田村貴大,高見拓哉,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  立方晶窒化ホウ素の任意指数面単結晶基板の作製と表面反応の観察.  応用物理学会秋季学術講演会講演予稿集(CD-ROM)  78th ： , 2017
7. 上原史也,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  CVD法によるMoS2単層膜の作製と硫黄アニールによる効果.  応用物理学会秋季学術講演会講演予稿集(CD-ROM)  78th ： , 2017
8. 荒木真人,梶田博樹,柳瀬隆,島田敏宏,長浜太郎：  MgO(100)基板上のエピタキシャルSnxFe3-xO4薄膜.  応用物理学会春季学術講演会講演予稿集(CD-ROM)  64th ： , 2017
9. 田村貴大,高見拓哉,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  立方晶窒化ホウ素高指数面の作製とダイヤモンドヘテロ成長.  応用物理学会春季学術講演会講演予稿集(CD-ROM)  64th ： , 2017
10. MENGTING Weng,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  MoS2ナノチューブ成長における触媒粒子サイズ効果.  応用物理学会春季学術講演会講演予稿集(CD-ROM)  64th ： , 2017
11. 高橋望,HUMINIUC Teoder,山本雄太,柳瀬隆,島田敏宏,廣畑貴文,長浜太郎：  γ-Al2O3バッファー層を用いたSi基板上のFe3O4作製.  応用物理学会北海道支部/日本光学会北海道支部合同学術講演会講演予稿集  52nd-13th ： , 2017
12. 荒木真人,梶田博樹,柳瀬隆,島田敏宏,長浜太郎：  MgO(100)基板上のエピタキシャルSnxFe3-xO4薄膜の作製.  応用物理学会北海道支部/日本光学会北海道支部合同学術講演会講演予稿集  52nd-13th ： , 2017
13. 高見拓哉,田村貴大,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  立方晶窒化ホウ素高指数面の作製とダイヤモンドヘテロ成長.  日本セラミックス協会年会講演予稿集(CD-ROM)  2017 ： , 2017
14. 荻原初夏,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  化学気相成長法によるFeナノワイヤの作製と評価.  日本セラミックス協会年会講演予稿集(CD-ROM)  2017 ： , 2017
15. 渡邉翔,上原史也,柳瀬隆,長浜太郎,島田敏宏：  化学気相蒸着法によるMoxNb1-xS2薄膜の作製.  日本セラミックス協会年会講演予稿集(CD-ROM)  2017 ： , 2017
16. 島田敏宏,田村貴大,高見拓哉,柳瀬隆,長浜太郎：  立方晶窒化ホウ素の高指数表面の作製と性質.  日本表面科学会東北・北海道支部講演会講演予稿集  2016 ： , 2017
17. 島田敏宏,渡邉翔,上原史也,WENG Mengting,柳瀬隆,長浜太郎：  遷移金属ダイカルコゲナイドのCVD精密制御.  日本表面科学会東北・北海道支部講演会講演予稿集  2016 ： , 2017
■ 著書
1. 柳瀬 隆：    Amorphous Organic Superlattice      2017
■ 学会発表
国内学会
1. 柳瀬 隆： Investigation of synthetic route for the new carbon allotrope.  International Conference on Diamond and Carbon Materials (ICDCM),    2017/09
国際学会
1. ◎Kitazawa T†, Shiina H†, Takahashi M†： Mossbauer Spectroscopic Characterization of Spin Crossover 2D Hofmann-like Coordination Polymer Materials.  3rd Mediterranean Conference on the Applications of the Mössbauer Effect (MECAME 2017),  Jerusalem, Israel,  2017/06
その他
1. 柳瀬 隆： 化学気相成長法によるFeナノワイヤの作製と磁気抵抗効果.  応用物理学会,    2018/03
  ＊：Corresponding Author
  †：本学研究者