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 薬学部 生化学教室
 Department of Biochemistry

教授:
  髙橋 良哉
准教授:
  石神 昭人
■ 概要
老化および老化関連疾患の発症メカニズムとその制御
高齢化時代を迎え、高齢者の健康維持は社会的な重要課題のひとつである。本教室では「老化および老化関連疾患の発症メカニズムとその制御」を主テーマとし、「若齢期における内外の環境因子が加齢変化に及ぼす影響」および「老齢期における食餌制限などの有益作用」についてタンパク質やDNA などの生体高分子傷害や遺伝子発現変化を指標に研究を行っている。また、「慢性閉塞性肺疾患発症に対するビタミンCの効果」や「アルツハイマー病診断マーカーとしてのシトルリン化タンパク質の有用性」について臨床研究を進めている。
1.「老化促進モデルマウスSAMP8の遺伝子多型と促進老化」に関する研究
老化促進モデルマウス(SAM) P8 系の遺伝子発現の加齢変化解析から促進現象が離乳期以降にはじまることを見出した。促進老化が離乳期前後に発現する遺伝子の異常による可能性が考えられたことより、離乳前後動物のプロテオーム解析を行った。その結果、SAMP8系マウスにアグマチナーゼとアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(mAST, GOT2)に1アミノ酸置換を伴う遺伝子多型が存在し、それぞれの変異はリガンドや活性部位の近傍に存在することが明らかになった。予備的実験ではあるが、どちらの1アミノ酸置換の場合も酵素活性に影響を与えていた。両酵素は脳機能との関連が深く,これらの遺伝子多型がP8 系の学習記憶障害に何らかの影響を与えている可能性がある。
2.「老化促進モデルマウスSAMP8に対する高脂肪食の影響」に関する研究
本研究では、主に食事に起因する老化関連疾患のモデル動物としての老化促進モデルマウス(SAM)の有用性を明らかにする研究の一環として、高脂肪食が生体に与える影響(体重、組織重量、血清の生化学的パラメータ等)をSAMP8系、SAMR1系などの複数の系統を用いて調べた。SAMP8系マウスは、高脂肪食による顕著な体重増加と肝脂肪蓄積を示した。血糖値の上昇も認められたが、血中インスリン濃度の変化は他のマウスとほぼ同じであった。今後、SAMP8系マウスの高脂肪食に対する感受性の高さが老化促進あるいは老化関連疾患の発症とどのような関係にあるか、また新たな肥満モデル動物としての可能性について調べて行く予定である。
3.「老化促進モデルマウスSAMP8系マウス組織における鉄蓄積」に関する研究
本研究では、SAMP8系の肝臓への早期からの非ヘム鉄蓄積のメカニズムを探る研究の一環として、フェリチン(FT)の発現量と5’UTR IRE構造解析および鉄代謝関連遺伝子発現について正常老化型SAMR1系を対照として調べた。その結果、FT mRNA量に系統差は認められなかったが、タンパク質レベル(FTのH鎖、L鎖)は、R1系に比べP8系で1.5~数倍に増加していた。P8系の鉄蓄積がFT mRNAの5’ UTR IRE塩基配列の系統差による可能性が考えられたが、cDNA解析の結果、両系統に差は認められなかった。一方、transferrin receptor(TFR)mRNA量を調べたところ、TFR1 mRNA量には系統差は認められなかったが、TFR2 mRNA量がR1系に比べP8系で約20%増加していた。この結果は、P8系の肝臓における鉄蓄積の一因がTFR2発現量増加に伴うtransferrinの細胞内取り込み量増加よる可能性があることを示唆している。
4.「老齢期における食餌制限などの有益作用」に関する研究
アルブミン尿症発症の主な原因は糸球体の透過性亢進と近位尿細管再吸収能低下による。これまでにアルブミン尿症の加齢に伴う発症と食餌制限による改善機構を探る一環として、アルブミン再吸収レセプターであるmegalinやcubilinの量や細胞局在を調べ、両レセプターの量や局在の変化がアルブミン尿症の発症や改善に関わっている可能性を示唆した。本年度は更に糸球体上皮の陰性荷電の大部分を担い、足突起やろ過間隙の構造維持に重要な役割を果たしているシアロ糖タンパク質であるpodocalyxin量の加齢変化を調べた。特異性の異なる2種類のpodocalyxin に対する抗体の反応性から、ラット腎にはC末端の一部を欠落したpodocalyxinの存在が示唆された。未変性体とC末端欠落体の量はどちら場合も若齢に比べ中高齢で低い傾向にあったが、全podocalyxin に対するC末端欠落体の割合は加齢でほぼ一定であった。今後、腎糸球体におけるpodocalyxin結合シアル酸糖鎖構造、megalin/cubilin発現量の加齢変化およびそれらに対する食餌制限の影響について調べる予定である。
5. 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症機構の解明とその予防・治療薬の開発」に関する研究
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙が主な原因とされる肺の生活習慣病である。COPD発症要因のひとつは肺での酸化ストレスの増加と考えられる。本教室ではビタミンCを体内で合成できない遺伝子破壊マウス(SMP30/GNL遺伝子破壊マウス)を作成し、このマウスを用いてビタミンCの不足が喫煙によるCOPD発症リスクを高めることを明らかにした。現在、十分なビタミンCの摂取が喫煙によるCOPD発症リスクを下げられるか検討を行っている。ヒトでも同様にCOPD発症リスクを下げられるか、ヒト臨床試験を本医学部臨床検査医学研究室の盛田俊介教授、本医学部呼吸器内科の本間栄教授と共同研究を行っている。
6.「アルツハイマー病の治療薬および診断薬の開発」に関する研究
アルツハイマー病の脳にはアミロイドベータタンパク質(Aβ)が蓄積した老人斑やリン酸化タウタンパク質が蓄積した神経原線維変化が観察される。これらタンパク質は、本来、正常な機能を果たしていたものがやがて様々な修飾を受け異常化し、神経細胞の内側や外側に蓄積したためと考えられる。異常タンパク質の蓄積は、アルツハイマー病をはじめ多くの神経変性疾患(神経難病)で観察される。本教室ではアルツハイマー病の脳でタンパク質中のアルギニンという塩基性アミノ酸がシトルリンという中性アミノ酸に変換された異常なタンパク質(シトルリン化タンパク質と総称)が多く出現することを明らかにした。現在、シトルリン化タンパク質を高感度に検出するELISAシステム(酵素免疫測定法)を開発し、アルツハイマー病の早期診断を行う臨床検査試薬になるか検討を行っている。
■ Keywords
老化, 食事制限, 脂質代謝, 高脂肪食, 老化促進モデルマウス, 一塩基多型, ビタミンC, COPD, アルツハイマー病, 臨床検査
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  私立大学学術研究高度化推進事業オープンリサーチセンター整備事業
 研究課題:細胞機能制御システムの破綻による老化関連疾患発症の分子機構と予防・治療に関する研究  (研究分担者:高橋良哉, 石神昭人)
 研究補助金:3000000円  (分担)
2.  日本学術振興会 国際交流事業 二国間交流事業共同研究・セミナー
 研究課題:老化、酸化ストレスや神経幹細胞の制御におけるSMP30の役割解明  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:1200000円  (代表)
3.  平成21年度 大学院重点特別経費-研究科特別経費
 研究課題:タンパク質の非生理的翻訳後修飾が正常細胞機能に与える影響  (研究代表者:高橋良哉)
 研究補助金:4000000円  (代表)
4.  平成21年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:21590974)
 研究課題:独自に開発、慢性閉塞性肺疾患発症モデルマウスを用いた疾患病態解明と治療薬の開発  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:1900000円  (代表)
5.  平成21年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:21590392)
 研究課題:アルツハイマー病発症の引き金となるPAD及びシトルリン化蛋白質の人体病理学的解析  (研究分担者:石神昭人)
 研究補助金:500000円  (分担)
6.  平成21年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:20591066)
 研究課題:加齢指標蛋白質SMP30の糖代謝における役割  (研究分担者:石神昭人)
 研究補助金:200000円  (分担)
7.  平成21年度長寿医療研究委託費  (研究課題番号:21指-23)
 研究課題:長寿医療研究のための実験動物(哺乳類)における有効性と外挿可能範囲に係る研究:加齢モデル動物としてのげっし目実験動物の可能性と制約  (研究分担者:高橋良哉)
 研究補助金:4000000円  (分担)
その他
1.  クレア・ラボ・ジャパン
 研究課題:リポ・スフェリックビタミンCの吸収・体内動態  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:1000000円  (代表)
2.  ハウス ウェルネス フーズ株式会社
 研究課題:SMP30ノックアウトマウスを用いたビタミンCの免疫系に対する効果  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:600000円  (代表)
3.  ロート製薬
 研究課題:SMP30遺伝子破壊へアレスマウスを用いた、皮膚におけるビタミンCの機能解析  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:2500000円  (代表)
4.  株式会社リソウ
 研究課題:ビタミンCと皮膚  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:4000000円  (代表)
5.  財団法人 喫煙科学研究研究財団
 研究課題:喫煙による慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症機構の解明 -ビタミンC摂取による発症リスク軽減効果の検証-  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:2000000円  (代表)
6.  平成21年度 東邦大学共同研究費補助金
 研究課題:ビタミンC合成不全マウスを用いた慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症機構の解明とその予防・治療薬の開発  (研究代表者:石神昭人)
 研究補助金:1250000円  (代表)
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  高橋 良哉 :東京都老人総合研究所協力研究員
2.  石神 昭人 :順天堂大学大学院医学研究科スポートロジーセンター客員准教授, 東京農工大学農学部非常勤講師, 博慈会老年病研究所客員研究員, 東京都老人総合研究所協力研究員
■ 当該年度の主催学会・研究会
1.  第三回 日本学術振興会 国際交流事業 二国間交流事業(日本-韓国)共同研究セミナー  ( 石神昭人 )  ,千葉  2009/06
2.  第四回 日本学術振興会 国際交流事業 二国間交流事業(日本-韓国)共同研究セミナー  ( 石神昭人 )  ,韓国、ソウル  2010/01
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  髙橋 良哉 :日本基礎老化学会理事, 老化促進モデルマウス(SAM)研究協議会評議員, 日本生化学会関東支部幹事
2.  石神 昭人 :日本基礎老化学会理事・国際交流委員, ビタミンC研究委員会委員, 日本ビタミン学会トピックス編集委員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















髙橋 良哉   教授
薬学博士
 1 1  2          2
 5
(1)
 1
 1
 
 1
石神 昭人   准教授
薬学博士
 7 4  12  2  1      5
(5)
 17
(1)
 
 3
(1)
 3
(3)
 1
(1)
大寺 恵子   助教
博士(薬学)
              1
 
 1
 
 1
 
 8 0  2 1  0  8
(5)
 2
(0)
 4
(3)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














髙橋 良哉   教授
薬学博士
 1        2
 1
 
石神 昭人   准教授
薬学博士
 7   2 1    5
(5)
 
 3
(3)
大寺 恵子   助教
博士(薬学)
         1
 1
 1
 8 0  2 1  0  8
(5)
 2
(0)
 4
(3)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. Jang B, Jin JK, Jeon YC, Cho HJ, Ishigami A, Choi KC, Carp RI, Maruyama N, Kim YS, Choi EK.:  Involvement of peptidylarginine deiminase-mediated post-translational citrullination in pathogenesis of sporadic Creutzfeldt-Jakob disease.  Acta neuropathologica  119 (2) :199-210 , 2010
2. Amano A, Aigaki T, Maruyama N, Ishigami A.:  Ascorbic acid depletion enhances expression of the sodium-dependent vitamin C transporters, SVCT1 and SVCT2, and uptake of ascorbic acid in livers of SMP30/GNL knockout mice.  Archives of biochemistry and biophysics  496 (1) :38-44 , 2010
3. Wakoh T, Uekawa N, Terauchi K, Sugimoto M, Ishigami A, Shimada J, Maruyama M:  Implication of p53-dependent cellular senescence related gene, TARSH in tumor suppression.  Biochemical and biophysical research communications  380 (4) :807-812 , 2009
4. Kawakami, K, Ishigami, A, Goto, S, Takahashi, R:  Age-related changes of histone modifications in rat liver.  Biogerontology  10 (4) :415-421 , 2009
5. Handa S, Maruyama N, Ishigami A.:  Over-expression of Senescence Marker Protein-30 decreases reactive oxygen species in human hepatic carcinoma Hep G2 cells.  Biological & pharmaceutical bulletin  32 (10) :1645-1648 , 2009
6. Sato Y, Uchiki T, Iwama M, Kishimoto Y, Takahashi R, Ishigami A.:  Determination of dehydroascorbic acid in mouse tissues and plasma by using tris(2-carboxyethyl)phosphine hydrochloride as reductant in metaphosphoric acid/ethylenediaminetetraacetic acid solution.  Biological & pharmaceutical bulletin  33 (3) :364-369 , 2010
7. Fukuda M, Kanou F, Shimada N, Sawabe M, Saito Y, Murayama S, Hashimoto M, Maruyama N, Ishigami A.:  Elevated levels of 4-hydroxynonenal-histidine Michael adduct in the hippocampi of patients with Alzheimer's disease.  Biomedical research (Tokyo, Japan)  30 (4) :227-233 , 2009
8. Hasegawa G, Yamasaki M, Kadono M, Tanaka M, Asano M, Senmaru T, Kondo Y, Fukui M, Obayashi H, Maruyama N, Nakamura N, Ishigami A.:  Senescence marker protein-30/gluconolactonase deletion worsens glucose tolerance through impairment of acute insulin secretion.  Endocrinology  151 (2) :529-536 , 2010
9. Park JK, Ki MR, Lee HR, Hong IH, Ji AR, Ishigami A, Park SI, Kim JM, Chung HY, Yoo SE, Jeong KS.:  Vitamin C deficiency attenuates liver fibrosis by way of up-regulated peroxisome proliferator-activated receptor-gamma expression in senescence marker protein 30 knockout mice.  Hepatology (Baltimore, Md.)  51 (5) :1766 - 1777 , 2010
10. Park H, Ishigami A, Shima T, Mizuno M, Maruyama N, Yamaguchi K, Mitsuyoshi H, Minami M, Yasui K, Itoh Y, Yoshikawa T, Fukui M, Hasegawa G, Nakamura N, Ohta M, Obayashi H, Okanoue T.:  Hepatic senescence marker protein-30 is involved in the progression of nonalcoholic fatty liver disease.  Journal of gastroenterology  45 (4) :426-434 , 2010
11. Son TG, Park HR, Kim SJ, Kim K, Kim MS, Ishigami A, Handa S, Maruyama N, Chung HY, Lee J.:  Senescence marker protein 30 is up-regulated in kainate-induced hippocampal damage through ERK-mediated astrocytosis.  Journal of neuroscience research  87 (13) :2890-2897 , 2009
12. Shimada N, Handa S, Uchida Y, Fukuda M, Maruyama N, Asaga H, Choi EK, Lee J, Ishigami A.:  Developmental and age-related changes of peptidylarginine deiminase 2 in the mouse brain.  Journal of neuroscience research  88 (4) :798-806 , 2010
総説及び解説
1. 高橋良哉:  老化促進モデルマウスSAMを用いた抗老化研究.  YAKUGAKU ZASSHI  130 (1) :11-18 , 2010
2. 石神昭人、萬谷博:  老化モデル動物を用いた抗老化研究へのアプローチ.  Yakugaku zasshi : Journal of the Pharmaceutical Society of Japan  130 (1) :1-2 , 2010
3. 石神昭人:  加齢指標タンパク質SMP30/GNLノックアウトマウスを用いた抗老化研究.  Yakugaku zasshi : Journal of the Pharmaceutical Society of Japan  130 (1) :25-28 , 2010
4. 石神昭人:  高容量ビタミンC投与によるガンの縮小効果は未だ確認されていない..  アンチエイジング医学  5 :541-544 , 2009
5. 石神昭人:  ビタミンCと老化制御、疾患研究.  ビタミン  83 :125-130 , 2009
6. 古澤元、佐藤安訓、田中康一、井内陽子、天野晶子、岩間水輝、近藤嘉高、半田節子、村田晃、錦見盛光、後藤佐多良、丸山直記、高橋良哉 、石神昭人:  カルニチン生合成系へのビタミンCの関与..  ビタミン  83 :287-289 , 2009
7. 石神昭人:  ビタミンCと老化制御..  ビタミン  83 :364-368 , 2009
8. 岩間水輝、石神昭人:  ビタミンCやEの摂取は運動による健康増進効果を抑制するか?.  ビタミン  83 :666-668 , 2009
9. 小池建吾、石神昭人、瀬山邦明:  老化肺・慢性閉塞性肺疾患(COPD)モデルマウス.  ファルマシア  45 :1082-1086 , 2009
10. 佐藤安訓、丸山直記、石神昭人:  ビタミンCと眼科..  新しい眼科  26 :351-352 , 2009
11. 石神昭人:  壊血病-ビタミンC欠乏症.成人病と生活習慣病.  成人病と生活習慣病  39 :1311-1314 , 2009
12. 石神昭人:  ビタミンCと未病..  未病と抗老化  18 :37-41 , 2009
■ 著書
1. 石神昭人、後藤佐多良:  タンパク質の加齢変化.  新老年学(第3版)  29-42.  東京大学出版,  東京、日本, 2010
2. 石神昭人 、後藤佐多良:  タンパク質の細胞内導入法.  生物薬科学実験講座5細胞の構造とオルガネラ 第3章オルガネラ異常の研究法  189-195.  廣川書店,  東京、日本, 2010
3. Ishigami A:  Shortage of Vitamin C Accelerates Aging.  Handbook of Vitamin C Research: Daily Requirements, Dietary Sources and Adverse Effects.  127-130.  Nova Science Publishers, Inc.,  New York, USA, 2009
■ 学会発表
国内学会
1. ◎東千華、近藤嘉高、岩間水輝、石原克之、半田節子、丸山直記、古賀秀徳、石神昭人: ヒトにおけるじゃがいもおよびポテトチップスに含まれるビタミンCの吸収.  日本農芸化学会2010年度大会,  東京,  2010/03
2. ◎佐々木理恵,中瀬瞳,内木隆行,石神昭人,高橋良哉,佐藤忠章,小池一男,林真一郎: 植物精油のマウス皮膚線維芽細胞に及ぼす影響.  日本薬学会第130年会,  岡山,  2010/03
3. ◎天野晶子、角田誠、相垣敏郎、丸山直記、石神昭人: カテコールアミン生合成におけるビタミンC欠乏の影響.  日本薬学会第130年会,  岡山,  2010/03
4. ◎人見嘉哲、辻本藤太郎、石神昭人、近藤嘉高、神林康弘、 弘田量二、日比野由利、柴田亜樹、中村裕之: ストレスによるマウス血漿総抗酸化能、抗酸化物質濃度の変化.  第9回分子予防環境医学研究会,  東京,  2010/01
5. ◎石神昭人: ビタミンCと老化制御.  第14回 日本フードファクター学会(JSoFF)総会・学術集会,  神戸,  2009/11
6. ◎石神昭人: アスコルビン酸と未病.  第16回 日本未病システム学会学術総会,  大阪,  2009/11
7. ◎石神昭人: 抗ビタミンC不足による寿命への影響.  第82回 日本生化学会大会,  神戸,  2009/10
8. ◎内田絵理子, 花村高行, 青木仁史, 永峰賢一, 佐藤安訓, 石神昭人: アセロラ経口摂取による紫外線照射マウスの皮膚の黒化抑制効果.  日本食品科学工学会第56回大会,  名古屋,  2009/09
9. ◎田中(福井) ゆか , 高橋 良哉: 高脂肪食負荷による老化促進モデルマウスSAMP8の肥満.  第24回老化促進モデルマウス(SAM)研究協議会研究発表会,  松本,  2009/07
10. ◎高橋良哉: LECラット肝臓における核蛋白質のカルボニル化酸化修飾とDNA架橋タンパク質の解析.  第19回LECラット研究会大会,  東京,  2009/06
11. ◎丸山直記, ニンイーソウ, 近藤嘉高, 石神昭人, 八代田真人, 大谷滋: 産卵鶏における組織中アスコルビン酸およびSMP30レベルに及ぼす誘導換羽の影響.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
12. ◎佐藤安訓, 佐々木徹, 高橋良哉, 丸山直記, 石神昭人: 高濃度水素溶解水の飲用による脳での活性酸素の増加抑制効果.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
13. ◎相澤真悟, 半田節子, 相垣敏郎, 丸山直記, 石神昭人: ヒトSMP30/GNL生理機能の解明 -デヒドロアスコルビン酸分解活性の検討-.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
14. ◎大寺恵子 , 高橋良哉: 糸球体上皮細胞の主要シアロタンパク質podocalyxin: ラットにおける加齢変化.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
15. ◎田中(福井) ゆか , 高橋 良哉: 高脂肪食負荷による老化促進モデルマウスSAMP8の肥満.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
16. ◎高橋良哉 , 田中(福井)ゆか: AIN93G飼育による老化促進モデルマウス(SAM)R1系における脂肪蓄積.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
17. ◎天野晶子, 島田信子, 相垣敏郎, 丸山直記, 石神昭人: VC欠乏状態におけるビタミンCトランスポーター(SVCT)の動態解析.  第32回日本基礎老化学会大会,  横浜,  2009/06
18. ◎小池建吾, 瀬山邦明, 石神昭人, 近藤嘉高, 吉見格, 児玉裕三, 関谷充晃, 丸山直記, 高橋和久: SMP30ノックアウトマウスにおけるビタミンCの肺気腫発生予防効果の検討.  第49回日本呼吸器学会学術講演会,  東京,  2009/06
19. ◎岩間水輝, 下門顕太郎, 丸山直記, 石神昭人: 経口摂取したビタミンC の血液、尿、臓器中への移行速度および移行量の解析.  日本ビタミン学会第61回大会,  京都,  2009/05
20. ◎佐藤安訓, 近藤嘉高, 天野晶子, 相澤真悟, 半田節子, 石神昭人: 高濃度水素溶解水によるスーパーオキシドアニオン増加抑制効果.  日本ビタミン学会第61回大会,  京都,  2009/05
21. ◎内木隆行, 佐藤安訓, 岸本祐樹, 高橋良哉, 石神昭人: TCEPを用いた酸性条件下でのデヒドロアスコルビン酸還元法の検討.  日本ビタミン学会第61回大会,  京都,  2009/05
22. ◎石神昭人: ビタミンCでスローエイジング.  第9回 日本抗加齢医学会総会,  東京,  2009/05
23. ◎山岨達也、樫尾明憲、坂本幸士、岩本均、近藤嘉高、石神昭人: マウスの老人性難聴に対するビタミンCの欠乏および補充の影響.  第9回日本抗加齢医学会総会,  東京,  2009/05
24. ◎岩間水輝、下門顕太郎、丸山直記、石神昭人: ビタミンCの経口1回摂取による様々な臓器への移行速度、移行量の解析.  第63回日本栄養・食糧学会,  長崎,  2009/05
25. ◎石神昭人: SMP30/GNL遺伝子破壊マウスを用いたビタミンCと老化、疾患研究.  第56回日本実験動物学会総会,  埼玉,  2009/05
26. ◎木村直樹、杉原毅彦、石神昭人: 関節リウマチにおける血漿ペプチジルアルギニンデイミナーゼ4(PAD4)及び抗PAD4抗体.  第53回日本リウマチ学会総会・学術総会,  東京,  2009/04
国際学会
1. ◎Koike, K., Kondo, Y., Sekiya, M., Tobino, K., Takahashi, K., Maruyama, N., Seyama, K., Ishigami, A.: Complete lack of vitamin C intake generates pulmonary emphysema in senescence marker protein-30 knockout mice.  14th Congress of the Asian Pacific Society of Respirology,  Seoul, Korea,  2009/11
2. Fukui Y , ◎Takahashi R: Differential response to AIN-93 diet in senescence accelerated mouse (SAM) P8 and R1 strains.  19th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatrics,  Paris, France,  2009/07
3. ◎Odera K , Takahashi R: Increase of megalin and cubilin in the kidney glomeruli of senescent rats with proteinuria.  19th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatrics,  Paris, France,  2009/07
4. ◎Kondo, Y., Sasaki, T., Handa, S., Maruyama, N., Ishigami, A.: Vitamin C depletion increases superoxide generation in brains of SMP30/GNL knockout mice.  19th International Association of Gerontology and Geriatrics World Congress of Gerontology and Geriatrics,  Paris, France,  2009/07
5. ◎Sato, Y., Takahashi, R., Ishigami, A.: Hydrogen-rich pure water prevents superoxide formation in brain of vitamin C-depleted SMP30/GNL knockout mice.  19th International Association of Gerontology and Geriatrics World Congress of Gerontology and Geriatrics,  Paris, France,  2009/07
その他
1. ◎石神昭人: ビタミンCの最新医学トピックス.  MR21点滴療法研究会ワークショップ,  東京,  2010/02
2. ◎小池建吾, 瀬山邦明, 石神昭人, 近藤嘉高, 吉見格, 児玉裕三, 関谷充晃, 丸山直記, 高橋和久: SMP30ノックアウトマウスにおけるビタミンCの肺気腫発生予防効果の検討.  第13回東京呼吸病態研究会,  東京,  2009/11
3. 岸 太一, 高松 研, 森 秀美, 高橋良哉, 高橋瑞穂, 戎野棟一, 丹羽和紀: 東邦大学における多職種連携教育の試み.  東邦大学3学部合同学術集会,  千葉県習志野市,  2009/10
4. ◎石神昭人: 抗酸化としてのビタミンCと水素水.  第9回 マイナスイオン応用フォーラム,  東京,  2009/10
5. ◎石神昭人: ビタミンCの不足は寿命を短くする.  東邦大学薬学部鶴風会 第75回研修会,  千葉,  2009/05
6. ◎Odera K , Takahashi R: Improvement of proteinuria in aged rats by dietary restriction initiated at old age.  The 6th Joint Seminar on Biomedical Sciences among Prince of Songkla University, Chiang Mai University, Kunming Medical University and Toho University,  Tokyo, Japan,  2009/10
  :Corresponding Author
  :本学研究者