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 薬学部 医療薬学教育センター/病態解析学研究室
 Department of Disease Analysis

准教授:
  武藤 里志
■ 概要
薬物アレルギーの簡便で信頼性の高いin vitro 検査法の開発
現在in vitro 試験法として用いられている薬剤誘発リンパ球刺激試験には,検出感度や陽性率の低さなどの問題点が指摘されている。そこで本研究室では,このin vitro 検査法に改良を加え,原因薬物の検出率を向上させるとともに,将来的に病院薬剤師が自ら薬物アレルギーの検査を行えるような汎用性の高い簡便な方法を開発することを目的に付属病院の医療スタッフとともに共同で研究を行っている。また、薬物アレルギーだけでなく、各種アレルギー反応のin vitro 検査法を確立するための検討も行っている。
薬効発現の個体差に影響をおよぼす遺伝的因子の解析
薬に対する個人差は,時として治療を進めるうえで問題となることがある。たとえば,関節リウマチの治療に使われているメトトレキサート(MTX)は,この薬が大変によく効く患者さんもいれば,ほとんど効かない患者さんもいる。しかし,その原因については今のところ充分明らかとはなっていない。そこで本研究室では,この原因がある種の遺伝子の発現量の差に起因しているのではないかと考え,ヒト末梢血リンパ球においてMTX の細胞内への取り込みや排出に関与するタンパクおよびその標的酵素の発現(該当するmRNA の発現量)に差があるか否か,またその差が薬効とどのように関わっているのかを調べている。
薬物代謝酵素を高発現する肝細胞株の樹立
間葉系幹細胞のもつ免疫抑制活性の評価法の確立
鳥飼病(鳥アレルギー)の検査法の開発
自己血清点眼液の生物学的品質評価
簡便な細胞遊走測定法の開発とその応用
在宅医療における薬学的アプローチ
■ Keywords
薬物アレルギー, DLST, 薬効の個体差, メトトレキサート, 薬物トランスポーター, 薬物代謝, 免疫抑制, 鳥アレルギー, 自己血清点眼液, 細胞遊走, 在宅医療
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  平成23年度科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:23590203)
 研究課題:細胞治療薬としての間葉系幹細胞の特性解析指標の探索とバリデーション  (研究分担者:武藤里志)
 研究補助金:312000円  (分担)
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  武藤里志 :日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会 理事
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















武藤 里志   准教授
薬学博士
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研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














武藤 里志   准教授
薬学博士
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(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. Muto S, Kouyama Y, Yokoyama Y, Okuno H, Ishii T, Masaka T, Matsuzawa Y, Kawashima T, and Shirai K:  Development of an Enzyme-Linked Immunosorbent Assay System to Determine the Presence of Antibodies Specific for Taxane Structures.  Biological & Pharmaceutical Bulletin  34 (4) :562-566 , 2011
■ 学会発表
国内学会
1. ◎上岡彩佳,小谷武志,鎮西礁子,日浦寿美子,草野歩,加藤裕芳,浅山亨,篠原悦子,武藤里志: 20%自己血清点眼液の使用期限の検討-含有されるEpidermal Growth Factor(EGF)の生物活性を指標として-.  日本薬学会第132年会,  札幌,  2012/03
2. ◎渡辺智美, 深川千秋, 牧寛子, 武藤里志: 肝がん細胞の薬物代謝酵素遺伝子の発現におよぼすDMSOの影響.  第55回日本薬学会関東支部大会,  船橋市,  2011/10
3. ◎堀口瑛司, 蜂屋由賀, 望月勝人, 武藤里志: メトトレキサート耐性Jurkat細胞における各種トランスポーターの発現量の変化.  第55回日本薬学会関東支部大会,  船橋市,  2011/10
4. ◎大原関利章, 横内幸, 儘田洋, 山田仁美, 武藤里志, 三浦典子, 大野尚仁, 佐地勉, 鈴木和男, 定本清美, 高橋啓: 川崎病類似系統的血管炎モデルにおける抗サイトカイン療法の血管炎抑制効果.  第47回日本小児循環器学会,  福岡,  2011/07
5. ◎大原関利章, 横内幸, 儘田洋, 武藤里志, 三浦典子, 大野尚仁, 佐地勉, 鈴木和男, 定本清美, 高橋啓: カンジダ菌体抽出物誘導川崎病類似マウス血管炎モデルの血管炎成立過程におよぼす抗TNF-α療法の影響.  第100回日本病理学会総会,  横浜,  2011/04
  :Corresponding Author
  :本学研究者