2008年度
 薬学部 医療薬学教育センター/病態解析学研究室
 Department of Disease Analysis
■ 概要
薬物アレルギーの簡便で信頼性の高いin vitro 検査法の開発
現在in vitro 試験法として用いられている薬剤誘発リンパ球刺激試験には,検出感度や陽性率の低さなどの問題点が指摘されている。そこで本研究室では,このin vitro 検査法に改良を加え,原因薬物の検出率を向上させるとともに,将来的に病院薬剤師が自ら薬物アレルギーの検査を行えるような汎用性の高い簡便な方法を開発することを目的に付属病院の医療スタッフとともに共同で研究を行っている。また、薬物アレルギーだけでなく、各種アレルギー反応のin vitro 検査法を確立するための検討も行っている。
薬効発現の個体差に影響をおよぼす因子の解析
薬に対する個人差は,時として治療を進めるうえで問題となることがある。たとえば,関節リウマチの治療に使われているメトトレキサート(MTX)は,この薬が大変によく効く患者さんもいれば,ほとんど効かない患者さんもいる。しかし,その原因については今のところ充分明らかとはなっていない。そこで本研究室では,この原因がある種の遺伝子の発現量の差に起因しているのではないかと考え,ヒト末梢血リンパ球においてMTX の細胞内への取り込みや排出に関与するタンパクおよびその標的酵素の発現(該当するmRNA の発現量)に差があるか否か,またその差が薬効とどのように関わっているのかを調べている。
■ Keywords
薬物アレルギー, リンパ球刺激試験, 光アレルギー, ケトプロフェン, 関節リウマチ, 遺伝解析, メトトレキサート
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















武藤 里志   准教授
薬学博士
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研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
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武藤 里志   准教授
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(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 小林 綾, 武藤里志, 千野賢一, 保刈伸代, 渡邊百合枝, 長沼広和, 島田長人:  「DESIGNツール」を用いた褥瘡局所治療薬の薬効評価.  日本褥瘡学会誌  10 (2) :111-116 , 2008
■ 学会発表
国内学会
1. ◎今井由佳、内野健、片山皓希、小堀裕果、春田明子、武藤里志: 薬物アレルギーのin vitro検査法の検出率向上を目指した基礎的検討.  日本薬学会第129年会,  京都,  2009/03
  :Corresponding Author
  :本学研究者