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 看護学部 看護学科 小児看護学研究室
 Department of Child Health Nursing

教授:
  出野 慶子
准教授:
  河上 智香
助教:
  鈴木明由実
  天野 里奈
■ 概要
未来を拓く子どもの健やかな育ちと家族の幸せのために
小児看護学研究室では、すべての健康レベルの子どもが家族とともに、その子らしく生き生きと生活することができるような看護援助に関する研究を行っています。

1.子どもを取り巻く環境のストレス緩和に関する研究
 小児がんの子どもを抱える親のストレスからの心理回復過程に焦点をあてて、ストレスに適応するための支援方法を模索しています.研究は協力施設の看護師と協同で行っており、得られた成果は即座に臨床へとフィードバックしていく予定です.今後は援助対象の拡大を視野に入れています.

2. 1型糖尿病をもつ子どもと家族への看護援助に関する研究
 家族会が主催している1型糖尿病をもつ子どもとその家族を対象とした3泊4日のファミリーキャンプに、看護スタッフとして毎年参加しています。そのなかで、1型糖尿病をもつ幼児の母親が、子どもの療養行動の自立を視野に入れ、子どもの欲求と療養行動の折り合いをつけて養育できるように支援し、その有効性を検討しています。

3. 子どもと家族への継続看護に関する教育方法の検討
 慢性疾患や障害をもちながら地域で生活する子どもは増加しており、小児看護領域における継続看護の重要性が高くなっています。在宅で療養生活を送る子どもと家族への望ましい支援のあり方や、支援における看護師の役割や視点について、学生の理解がさらに深まるような教授方法や実習指導のあり方について検討しています。
■ Keywords
子ども,家族,小児がん, レジリエンス, ストレス, コーピング, 1型糖尿病, 継続看護
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)(一般)
 研究課題:1型糖尿病をもつ子どもを養育する家族への看護援助指針の開発  (研究代表者:出野慶子)
 研究補助金:1200000円  (代表)
2.  文部科学省科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
 研究課題:子どもの生体移植ドナーとなった親のレジリエンスを育む看護介入の検討  (研究代表者:河上智香)
 研究補助金:2800000円  (代表)
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  出野慶子 :東邦大学評議員
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  出野慶子 :東邦看護学会誌編集委員長・理事
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















出野 慶子   教授
  1     1       
 2
 
 3
 
 1
河上 智香   准教授
              
 2
 1
 1
 
 
天野 里奈   助教
              
 
 1
(1)
 
 
 
鈴木 明由実   助教
              
 
 
 
 
 
 0 0  0 0  0  0
(0)
 2
(1)
 0
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














出野 慶子   教授
         
 
 
河上 智香   准教授
         
 1
 
天野 里奈   助教
         
 1
(1)
 
鈴木 明由実   助教
         
 
 
 0 0  0 0  0  0
(0)
 2
(1)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 中村伸枝, 出野慶子, 金丸友, 谷洋江, 白畑範子, 内海加奈子, 仲井あや, 佐藤奈保, 兼松百合子:  1型糖尿病をもつ幼児期・小学校低学年の子どもの療養行動の習得に向けた体験の積み重ねの枠組み-国内外の先行研究からの知見の統合-.  千葉看護学会会誌  18 (1) :1 -9 , 2012
■ 著書
1. 松田健志, 出野慶子, 本田佳子, 信岡裕彦, 辻勉, 中村康彦:  呼吸器感染症の子どもと家族に対する看護.  診療ガイドライン・薬剤コース 第4回 小児呼吸器初期抗菌薬療法の重要性  24-30.  一般社団法人日本女性薬剤師会,  東京, 2012
■ 学会発表
国内学会
1. ◎小川純子,伊藤奈津子,鈴木恵理子,河上智香: 小児がんの治療を受けた子ども・経験者の歯科受診と口腔ケアの実態.  第10回日本小児がん看護学会,  横浜市,日本,  2012/12
2. ◎中村伸枝, 出野慶子, 谷洋江, 金丸友, 白畑範子, 佐藤奈保, 内海加奈子, 兼松百合子, 中村慶子, 薬師神裕子: 小児の成長発達に沿った糖尿病セルフケアの移行と看護.  第17回日本糖尿病教育・看護学会学術集会,  京都,  2012/09
3. ◎渕田明子, 河上智香, 出野慶子: 子どもを看取った看護師の思いの変化とその影響要因.  日本小児看護学会第22回学術集会,  岩手県,  2012/07
国際学会
1. ◎天野里奈: 日本の子育てと看護師の育児支援.  河南科技大学第一附属医院主催国際交流学会,  洛陽,  2012/08
2. ◎Kawakami C., Ideno K., Gima A, Ogawa J,Takeda Y.,Morita N.,Ishikawa F.,Hamasaki H., and Shishido S.: Japanese Parents' Experiences as Living Kidney Donors for Their Children.  The 16th The East Asian Forum of Nursing Scholars,  Bangkok, Thailand,  2013/02
3. ◎Nobue N, Keiko I, Tomo K, Hiroe T, Noriko S, Kanako U, Aya N, Naho S, Yuriko K: Development of a picture book for young children with type 1 diabetes to facilitate dhild-mother communication and self-care.  4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes,  Kyoto,Japan,  2012/11
4. Kawakami C., Ideno K., Tsuji Y., Harada K.,Morita N.,and Ishikawa F.: Parents' Experiences with Their Child Suffering from Cancer.  the 44th Congress of the International Society for Paediatric Oncology,  London, U.K,  2012/09
その他
1. ◎中村伸枝, 出野慶子, 金丸友, 谷洋江, 白畑範子, 兼松百合子: 1型糖尿病をもつ幼児期・小学校低学年の子どもの療養行動の習得に向けた体験の積み重ね-文献からの知見の統合-.  第18回小児・思春期糖尿病シンポジウム,  東京,  2012/07
  :Corresponding Author
  :本学研究者