東邦大学 教育・研究業績データベース   
   TOPページ   


<<< 前 2017年度 | 2018年度 | 2019年度
 医学部 医学科 脳神経外科学講座(大森)
 Department of Neurosurgery (Omori)

教授:
  周郷 延雄
講師:
  近藤 康介
  原田 直幸
助教:
  桝田 博之
  福島 大輔
  原田 雅史
  安藤 俊平
  寺園 明
レジデント:
  中田 知恵
  三海 正隆
  松崎 遼
■ 概要
3Dプリンターを用いたシミュレーション
プリンタとは、一般的に平面の紙やシートに印刷する機器を意味するが、三次元(3D)プリンタは3Dデータを元に立体の模型を造形する先進機器である。短時間に三次元実体モデルを作成できることから、近年、様々な業種で注目されている。医療の中でも特に外科系においては、術者が高精細な三次元実体モデルを直接手にすることができ、これまでの画像評価よりも立体的なイメージが高まるため、具体的な手術計画の立案が容易となる。本教室では3Dプリンタを用いて、CT、MRI、脳血管撮影の医療画像データを合成した三次元実体モデルを作成し、手術シミュレーションに応用し、また臨床研究を進めている。
血管内治療
脳動脈瘤に対する治療のひとつとして、よりless invasiveな血管内手術を施行している。また、くも膜下出血の併発症である脳血管攣縮に対してはangioplastyを行い、DINDの予防に努めている。近年では、頚部頚動脈狭窄の対するステント留置術を積極的に行い、それに関する臨床研究を開始している。
頭蓋底外科
従来到達困難であった頭蓋内深部に存在する病変に対して、頭蓋底外科的手術手技を用いて治療を行っている。特に、錐体斜台部腫瘍へのcombined trans-petrosal approachや、鞍上部腫瘍に対するtrans-zygomatic extra-dural temporopolar approachを行い、より脳組織への手術侵襲を軽減させている。また、新たに導入されたニューロナビゲーション・システムを用いて、手術中のオリエンテーションを改善し、腫瘍摘出率の向上を図っている。
脳SPECTの臨床研究
脳腫瘍のSPECTデータをスーパーコンピュータによって三次元画像化し、早期の治療効果を視覚的のみならず、腫瘍周囲低血流領域を容積として算出することでSPECTにおける新たな客観的評価方法を考案している。またCTやMRIとの三次元合成画像を作成することによって形態学的機能学的統合画像による解析を行っている。タリウムを用いたdynamic scanの研究では各脳腫瘍の経時的集積動態から術前診断能の向上を図っている。
脳腫瘍硬度に関する研究
脳の深部に発生する脳腫瘍では、その硬度が手術摘出率に強く影響を及ぼす因子なる。すなわち、硬い場合には単純に摘出率が低下しやすいことに加えて摘出時における周囲正常脳組織への圧迫が強くなり、術後合併症の危険性が増すことになる。しかしこれまで腫瘍硬度は術者の主観的な評価のみしか報告されておらず、物理的計測によって客観的に数値化された研究はない。本教室では、食品用硬度測定器を応用して手術摘出標本の硬度を測定し、これによって、各脳腫瘍組織の硬度を比較検討している。術前に脳腫瘍の硬度を予測することができれば、治療方法や手術手技の検討、術中に使用する手術機器の選択、術後合併症の予測、術前インフォームドコンセントにおける詳細な説明等、臨床的に極めて有用な情報を与えてくれると期待される。
脳定位的放射線治療
ライナックを用いた脳定位的放射線装置によって、脳腫瘍、脳動静脈奇形などの治療を行っている。特に転移性脳腫瘍では手術することなしに著明な治療効果を認め、高い患者満足度を得ている。
■ Keywords
3Dプリンタ, 頭蓋底外科, 脳定位的放射線治療, 血管内手術, 術中モニタリング, ニューロナビゲータ
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  科学研究費助成事業(学術研究成基助成金)(基盤研究(c)(一般))  (研究課題番号:16K10800)
 研究課題:3Dプリンターによる立体模型を用いた脳神経外科手術教育システムの確立  (研究代表者:周郷延雄)
 研究補助金:2860000円  (代表)
2.  科学研究費助成事業(学術研究成基助成金)(基盤研究(c)(一般))  (研究課題番号:16K10800)
 研究課題:3Dプリンターによる立体模型を用いた脳神経外科手術教育システムの確立  (研究分担者:根本匡章)
 研究補助金:1526430円  (分担)
3.  科学研究費助成事業(学術研究成基助成金)(基盤研究(c)(一般))  (研究課題番号:16K10800)
 研究課題:3Dプリンターによる立体模型を用いた脳神経外科手術教育システムの確立  (研究分担者:近藤康介)
 研究補助金:1333570円  (分担)
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  周郷延雄 :厚生労働省:脳死下での臓器提供事例に係る検証会議委員、社会保険診療報酬請求書特別審査委員
2.  原田直幸 :東京都社会保険支払基金専任審査員
■ 当該年度の主催学会・研究会
1.  大田区BVATI研究会  ,東京  2019/06
2.  第28回日本意識障害学会  (会長、 : 東邦大学脳神経外科 )  ,東京  2019/07
3.  東邦大学脳神経外科セミナー  (進行 : 東邦大学脳神経外科 )  ,東京  2019/12
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  周郷延雄 :日本脳神経外科学会評議員・代議員†,日本老年脳神経外科学会世話人†,日本脳神経外科漢方医学会理事†,日本CI学会評議員,日本脳神経外科学会関東支部会世話人†,日本意識障害学会理事†,日本脳腫瘍病理学会評議員†,日本血管内治療学会評議員†,Be of the journal Brain Tumor Pathology†Be Editor of Neurologia medico-chirurgica†,大田区脳血管障害研究会代表世話人†,脳神経外科疾患の臨床と病理のJOINT CONFERENCE代表世話人†,関東脳核医学研究会世話人†,Neuro-Oncologyの進歩(Progress in Neuro-Oncology)編集委員†,新山水会世話人†,Internal session of cerebrovascular disease世話人†,城南脳卒中研究会世話人†,湾岸脳神経外科研究会世話人†,東邦大学医学会誌編集委員†日本内視鏡学会評議員†、日本脳腫瘍の外科学会評議員†
2.  原田直幸 :神奈川脳神経外科手術手技研究会幹事†
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















周郷 延雄   教授
  2  1  4   1     1
(1)
 25
(24)
 
 
 
 1
(1)
原田 直幸   講師
    1     1     1
(1)
 9
(9)
 
 
 
 
近藤 康介   講師
  1  1     1     1
(1)
 11
(11)
 
 
 
 
桝田 博之   助教
 1   1  1  1      1
(1)
 8
(8)
 
 
 
 
福島 大輔   助教
              
 
 
 
 
 
原田 雅史   助教
              1
(1)
 8
(8)
 
 
 
 
安藤 俊平   助教
         1     1
(1)
 8
(8)
 
 
 
 
寺園 明   助教
              1
(1)
 9
(9)
 
 
 
 1
(1)
小此木 信一   助教
         1     2
(2)
 4
(4)
 
 
 
 
中田知恵
              
 
 
 
 
 
三海正隆
              
 
 
 
 
 
松崎 遼
              
 
 
 
 
 
久保田修平
              
 
 
 
 
 
野手康宏
              
 
 
 
 
 
渕ノ上 裕
              
 
 
 
 
 
 1 0  5 1  0  9
(9)
 0
(0)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 羽賀大輔, 植草啓之, 野手康宏, 久保田修平, 近藤康介, 周郷延雄:  自施設におけるS T A M C A b y p a s s 吻合時の工夫.  脳卒中の外科  :0 -0 , 2019
総説及び解説
1. 桝田博之周郷延雄:  3Dプリンターを用いた脳神経外科手術シミュレーションおよび手術トレーニング.  CI研究  :0 -0 , 2019
症例報告
1. Yuki Sakaeyama,Hiroyuki Masuda,Kosuke Kondo,Naoyuki Harada,Nobuo Sugo,Masayuki Nemoto:  Spontaneous rupture of Intracranial Epidermoid Cyst.  Toho J Med  5 (2) :69 -75 , 2019
■ 著書
1. 周郷延雄:  脳膿瘍.  患者説明資料  0-0.  エイド出版,  東京, 2019
2. 周郷延雄:  重症頭部外傷.  患者説明資料  0-0.  エイド出版,  東京, 2019
3. 周郷延雄:  術中ナビゲーション.  最新主要文献でみる脳神経外科レビュー監修:新井一, 齋藤延人, 若林敏彦: 2019,  330-334.  総合医学社,  東京, 2019
4. 桝田博之,周郷延雄:  3Dプリンターを用いた脳神経外科手術シミュレーションおよび手術トレーニング.  CI学会誌  0-0.  日本脳神経CI学会,  東京, 2019
5. Masuda H, Nemoto M, Harada N, Fuchinoue Y, Okonogi S, Node Y, Ando S, Kondo K, Sugo N.:  Comparison of quantitative measurements of central nervous system tumour consistency and the associated preoperative imaging findings.  J Neurosrg  1-6.  miwasyoten,  日本, 2019
■ 学会発表
国内学会
1. ◎久保田修平,栄山雄紀,小此木信一,上田啓太,根本匡章,周郷延雄,長尾建樹: 脳出血との鑑別に苦慮した悪性黒色腫の一例.  第140回一般社団法人 日本脳神経外科学会関東支部会学術集会,  東京,  2019/12
2. ◎小此木信一, 久保田修平, 栄山雄紀, 上田啓太, 根本匡章, 長尾建樹, 周郷延雄: 眼窩内腫瘍における123IMP-SPECTの有用性について.  第37回日本脳腫瘍学会,  石川,  2019/12
3. ◎上田啓太,近藤康介,安藤俊平,栄山雄紀,寺園 明,長尾考晃,福島大輔,根本匡章,長尾建樹,周郷延雄: 内頚動脈前壁破裂動脈瘤の1例.  第35回NPO法人日本脳神経血管内治療学会総会,  福岡,  2019/11
4. ◎近藤康介, 松崎 遼, 三海正隆, 中田知恵, 寺園 明, 安藤俊平, 原田雅史, 桝田博之, 原田直幸, 周郷延雄: 頚動脈プラーク硬度と術前頚動脈エコー所見との比較検討.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
5. ◎三海正隆, 松崎 遼, 松浦知恵, 寺園 明, 安藤俊平, 原田雅史, 桝田博之, 近藤康介, 原田直幸, 周郷延雄: 脳嚢虫症が疑われた在日ネパール人の一例.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
6. ◎小此木信一, 久保田修平, 栄山雄紀, 上田啓太, 根本匡章, 長尾建樹, 周郷延雄: 眼窩内腫瘍の術前悪性度評価における123IMP-SPECTの有用性について.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
7. ◎松浦知恵, 松崎 遼, 三海正隆, 寺園 明, 安藤俊平, 原田雅史, 桝田博之, 近藤康介, 原田直幸, 周郷延雄: 鎖骨下動脈盗血症候群をきたした狭窄症に対し血管内治療施行した9症例の検討.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
8. ◎松崎 遼, 三海正隆, 松浦知恵, 寺園 明, 安藤俊平, 原田雅史, 桝田博之, 近藤康介, 原田直幸, 周郷延雄: 小児大型Atypical meningiomaの1例.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
9. ◎青木 美憲, 内野 圭, 野口悦孝, 大石仁志, 桝田博之, 近藤康介, 原田直幸, 周郷延雄: 内視鏡下脳内血腫除去術の治療成績:開頭術との比較検討.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
10. ◎内野 圭, 野口悦孝, 青木美憲, 大石仁志, 周郷延雄: 狭窄性変化が進行した両側椎骨動脈解離に対して頭蓋内ステント留置を行った症例.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
11. ◎福島大輔, 近藤康介, 安藤俊平, 池田清延, 佐藤秀次, 渋谷和俊, 周郷延雄: 定量的に測定した頚動脈プラークの硬度と病理組織学的所見との比較検討.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
12. ◎桝田博之, 松崎 遼, 三海正隆, 松浦知恵, 寺園 明, 安藤俊平, 原田雅史, 近藤康介, 原田直幸, 周郷延雄: 定量的に測定された脳脊髄腫瘍硬度と術前画像所見との比較.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
13. ◎野手康宏, 植草啓之, 羽賀大輔, 尾上久一郎, 周郷延雄: 当院ラクナ梗塞患者における日本版SDSAでの脳卒中ドライバー評価.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
14. ◎羽賀大輔, 野手康宏, 植草啓之, 近藤康介, 周郷延雄: STA-MCA bypassにおけるRecipient arteryの選択:T字路バイパスの有用性.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
15. ◎久保田修平, 長尾建樹, 栄山雄紀, 小此木信一, 上田啓太, 根本匡章, 周郷延雄: 脳脊髄液漏出による低髄液圧症(いわゆる脳脊髄液減少症)における硬膜下血腫合併例の検討.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
16. ◎宮崎親男, 渕之上裕, 中田知恵, 小此木信一, 上田啓太, 小名木敦雄, 周郷延雄: クモ膜下出血における血管弾性変化の検討;CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)を用いて.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
17. ◎原田直幸, 野手康宏, 松崎 遼, 三海正隆, 松浦知恵, 寺園 明, 安藤俊平, 原田雅史, 桝田博之, 近藤康介, 周郷延雄: 脊髄症を来したMeningothelial Hyperplasiaの2例.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
18. ◎根本匡章, 久保田修平, 栄山雄紀, 小此木信一, 上田啓太, 長尾建樹, 周郷延雄: 低出生体重児におけるGerminal Matrix Hemorrhageのリスクファクター.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
19. ◎寺園 明, 原田雅史, 上田啓太, 長尾考晃, 根本匡章, 栄山雄紀, 長尾建樹, 周郷延雄: 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血に対して施行したスパイナルドレナージにより意識障害を呈した脳脊髄液減少症の2例.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
20. ◎上田啓太, 栄山雄紀, 久保田修平, 小此木信一, 根本匡章, 長尾建樹, 長尾考晃, 周郷延雄, 原田直幸, 近藤 康介: 当施設におけるくも膜下出血の治療成績.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
21. ◎安藤俊平, 松崎 遼, 三海正隆, 松浦知恵, 寺園 明, 原田雅史, 桝田博之, 近藤康介, 原田直幸, 周郷延雄: 高齢者における頚動脈内膜剥離術による認知機能への影響.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
22. ◎原田雅史, 松崎 遼, 三海正隆, 松浦知恵, 姜 美子 武城英明, 寺園 明, 安藤俊平, 桝田博之, 近藤康介, 原田直幸, 長尾建樹, 周郷延雄: 内頚動脈狭窄症におけるLR11の発現.  日本脳神経外科学会第78回学術総会,  大阪,  2019/10
23. ◎久保田修平,上田啓太,栄山雄紀,小此木信一,根本匡章,周郷延雄,長尾建樹: くも膜下出血後のスパイナルドレナージにより低髄液圧症による重症意識障害を呈した一例.  第139回一般社団法人 日本脳神経外科学会関東支部学術集会,  東京,  2019/09
24. ◎周郷延雄: 3Dプリンターを用いた手術シミュレーションと手術教育.  神奈川手術手技研究会,  横浜,  2019/09
25. ◎小此木信一, 久保田修平, 栄山雄紀, 上田啓太, 根本匡章, 長尾建樹, 周郷延雄: 眼窩内腫瘍の術前診断における123IMP-SPECTの有用性について.  第31回 日本頭蓋底外科学会,  神戸,  2019/07
26. ◎根本匡章,久保田修平,栄山雄紀,小此木信一,上田啓太,長尾建樹,周郷延雄: 超低体重児におけるGerminal matrix hermorrhageの発症関連因子.  第47回日本小児神経外科学会,  新潟,  2019/06
その他
1. ◎栄山雄紀,久保田修平,小此木信一,上田啓太,根本匡章,長尾建樹,周郷延雄: 当院の経錐体骨到達法における三叉神経心臓反射の臨床的検討.  第17回東邦脳神経外科セミナー,  東京,  2019/12
2. ◎上田啓太,久保田修平,栄山雄紀,小此木信一,寺園 明,根本匡章,長尾建樹: 開頭術後の髄液管理における矛盾.  千葉あすまろの会,  千葉,  2019/05
  :Corresponding Author
  :本学研究者