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 医学部 医学科 生物学研究室
 Department of Biology

講師:
  杉森 賢司
助教:
  中村 真樹
■ 概要
1.特殊環境に生息する微生物
温泉等の熱水に生息する好熱性微生物ならびに地球環境における硫黄循環の一部を担っている河口域、内陸湖等に生息する硫酸還元性細菌、硫黄酸化細菌について生態学的調査研究を行っている。好熱性微生物に関してはロシア科学アカデミーの協力の下、千島列島の熱水について調査し、好熱性細菌の分離培養および好熱性藻類の調査研究を行っている。同時に熱水の地球化学的調査も行っている。国内の温泉においても引き続き調査研究を行っている。また、陸水環境における硫黄循環のモデルとして硫酸還元菌、硫黄酸化細菌を主体に研究を行っている。前者については鉄との関連性も含め検討している。さらに還元的環境として汚水処理施設における硫酸還元菌の動向についても調査を行っている。
2.緑藻での光合成電子伝達タンパク質の銅依存性発現に関する研究
微細緑藻において,同じ機能を持つ光合成電子伝達タンパク質のプラストシアニンとシトクロムc6が,生育環境中の銅含量に依存して排他的に発現する機構を調べている。Pediastrum boryanumおよびP. duplexにおいて両タンパク質の遺伝子構造を解析し,いずれも転写段階で制御されていることを明らかにしてきた。現在,銅に応答して転写が正負に制御される機構を解析するとともに,プロモーター領域での制御方式の進化について考察している。また,緑藻Eudorina elegans, Gonium pectoraleやプラシノ藻 Monomastix minutaにおけるプラストシアニンおよびシトクロムc6の遺伝子発現についても,本学理学部生物学科吉崎文則教授と共同で研究を行っている。
■ Keywords
特殊環境, 好熱性微生物, 硫酸還元菌, 環境応答, 遺伝子発現
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  杉森賢司 :日本温泉科学会 評議員・学会誌編集委員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















杉森 賢司   講師
  1            4
(1)
 1
 
 
 
 
中村 真樹   助教
理学博士
              1
 1
 
 
 
 
 0 0  0 0  0  5
(1)
 0
(0)
 0
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














杉森 賢司   講師
         4
(1)
 
 
中村 真樹   助教
理学博士
         1
 
 
 0 0  0 0  0  5
(1)
 0
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 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
症例報告
1. 井上源喜, 内野英治, 杉森賢司, 長島秀行:  北海道登別温泉地域の熱水環境の調査.  日本温泉科学会誌  62 (4) :318 -326 , 2013
■ 学会発表
国内学会
1. ◎杉森賢司: 微生物の関与がビオファンゴRの重要な要因となる.  第1回日本ビオファンゴ研究会,  東京、日本,  2013/03
2. ◎杉森賢司, 岡島麻衣子, 大和田瑞乃: BiofangoRを用いた新たな温泉活用法と地域活性の可能性.  日本温泉地域学会第20回大会,  下呂、岐阜、日本,  2012/11
3. ◎杉森賢司, 岡島麻衣子, 大和田瑞乃: Fango はなぜ温泉水をかけ流し作成する必要性があるのか?.  第65回日本温泉科学会大会,  登別、北海道、日本,  2012/09
4. ◎中村真樹, 吉崎文則: 緑藻Pediastrum simplexにおけるシトクロムc6遺伝子の銅による発現制御.  日本植物学会第76回大会,  姫路,  2012/09
5. 胡口亮佑, 中村真樹, ◎吉崎文則Mesostigma viride(メソスティグマ藻綱)のプラストシアニン遺伝子の構造と発現.  日本植物学会第76回大会,  姫路,  2012/09
6. ◎杉森賢司, 岡島麻衣子, 大和田瑞乃: ビオファンゴR(BiofangoR)の有用性
〜ヒトへの効果と物質吸収性〜.  千葉エリア産学官連携オープンフォーラム2012,  習志野市、日本,  2012/07
7. ◎関 太輔, 杉森賢司, 大和田瑞乃: ビオファンゴR(温泉泥)療法の温熱効果(その2).  第77回日本温泉気候物理医学会総会,  田沢湖町、秋田県、日本,  2012/06
国際学会
1. ◎Shirai K, Takahashi M, Shimizu K, Saiki A, Takahara A: Blood presure –independent Arterial Stiffness, Cardio-Ankle Vascular Index and its clinical Application.  Artery12,  Vienna, Austria,  2012/10
  :Corresponding Author
  :本学研究者