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 医学部 医学科 内科学講座 膠原病学分野(大森)
 Division of Rheumatology, Department of Internal Medicine (Omori)

教授:
  南木 敏宏
助教:
  山本 竜大
  金子 開知
  村岡 成
  鏑木 誠
■ 概要
1. 臨床研究
1) 関節リウマチ患者の動脈硬化に対する治療の影響
関節リウマチでは動脈硬化による心血管イベントの増加が知られている。当講座を中心として、アバタセプトと従来の抗リウマチ薬で動脈硬化に対する影響の違いを検討する多施設共同研究を実施中である。
2) ステロイド性骨粗鬆症に対するテリパラチドの効果の解析
ステロイドの副作用の一つとして骨粗鬆症があるが、テリパラチドの有用性に関して、当講座を中心とした多施設共同研究を実施中である。
3) ステロイド性骨粗鬆症に対する抗RANKL抗体の効果の解析
ステロイド性骨粗鬆症に対する抗RANKL抗体の有用性、効果の有無と患者背景との関連の解析を行っている。
4) ステロイド性骨粗鬆症におけるWntシグナル系の解析
骨新生に関与するWntシグナルのステロイド性骨粗鬆症における重要性に関して解析を進めている。
5) 全身性エリテマトーデスにおけるミコフェノール酸モフェチルの効果の解析
全身性エリテマトーデス患者に対するミコフェノール酸モフェチルの効果を、タクロリムス、シクロホスファミドと比較解析を行っている。
6)顕微鏡的多発血管炎の予後の解析
当院における顕微鏡的多発血管炎患者の、治療、合併症、予後などの解析を行っている。
7)リウマチ性疾患患者のコホート研究
当科では平成16年度よりリウマチ性疾患患者のコホート研究を実施しており、治療の変遷などを解析している。
2. 基礎研究
1) ケモカイン阻害による膠原病治療開発
細胞遊走に関わるケモカインを標的とした、関節リウマチ含めた膠原病に対する新規治療開発を目的とした基礎研究を行っている。現在、ケモカインの一つであるフラクタルカインによる単球/マクロファージ系細胞への影響を解析している。
2) 関節リウマチ滑膜細胞に対するレジスチンの作用の解明
当科では関節リウマチ患者におけるアディポカインの解析を進めてきているが、アディポカインの一つであるレジスチンの関節リウマチ病態形成における役割の解明を行っている。
3) 関節リウマチ滑膜細胞における外来微生物
関節リウマチ患者の滑膜組織における外来微生物(細菌およびウイルス)の存在を調べ、病態形成への影響を検討中である。
4) 間質性肺炎
膠原病患者に見られる間質性肺炎は治療方法も確立されておらず予後不良である。間質性肺炎の病態の解明、新規治療開発につながる基礎研究を行っている。
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  (研究課題番号:17K09987)
 研究課題:関節リウマチにおける単核系細胞に対するフルクタルカインの関与の解明  (研究代表者:南木敏宏)
 研究補助金:1100000円  (代表)
2.  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  (研究課題番号:17K09987)
 研究課題:関節リウマチにおける単核系細胞に対するフルクタルカインの関与の解明  (研究分担者:楠 夏子)
 研究補助金:100000円  (分担)
3.  厚生労働科学研究委託費(難治性疾患等政策研究事業)  (研究課題番号:H29-難治等(難)-一般-018)
 研究課題:難治性血管炎に関する調査研究(研究代表者:針谷正祥)  (研究分担者:南木敏宏)
 研究補助金:80000円  (分担)
4.  私立大学研究ブランディング事業
 研究課題:上皮バリア機構の不全により生じる疾患の克服を目指した事業(研究代表者:中野裕康)  (研究分担者:南木敏宏)
 研究補助金:1000000円  (分担)
5.  文部科学省私立大学戦力的研究基盤形成支援事業
 研究課題:自己免疫疾患の制御をめざす研究拠点形成(代表:高橋 啓)  (研究分担者:南木敏宏)
 研究補助金:2000000円  (分担)
その他
1.  東邦大学大学院医学研究科推進研究費
 研究課題:関節リウマチにおける単核系細胞に対するフルクタルカインの関与の解明  (研究代表者:南木敏宏)
 研究補助金:2500000円  (代表)
2.  東邦大学医学部プロジェクト研究費  (研究課題番号:17-12)
 研究課題:ステロイド性骨粗鬆症における新規Wntシグナルマーカーの臨床的意義の解明  (研究代表者:川添麻衣)
 研究補助金:500000円  (代表)
3.  東邦大学医学部プロジェクト研究費  (研究課題番号:17-16)
 研究課題:関節リウマチ滑膜組織におけるEpstein-Barrウイルス遺伝子発現および遺伝子変異についての研究  (研究代表者:増岡正太郎)
 研究補助金:450000円  (代表)
4.  東邦大学医学部プロジェクト研究費  (研究課題番号:17-30)
 研究課題:関節リウマチにおける単球系細胞に対するレジスチンの関与の解明  (研究代表者:村岡 成)
 研究補助金:350000円  (代表)
5.  東邦大学医学部プロジェクト研究費  (研究課題番号:17-31)
 研究課題:膠原病に伴う間質性肺炎の病態と治療方法の解明について  (研究代表者:山田壯一)
 研究補助金:350000円  (代表)
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















南木 敏宏   教授
医学博士
  5  5   2       2
(1)
 7
(7)
 
 5
(5)
 9
(9)
 1
(1)
山本 竜大   助教
医学博士
              1
(1)
 6
(6)
 
 
 1
(1)
 
金子 開知   助教
医学博士
    1          2
(2)
 6
(5)
 
 
 2
(2)
 
村岡 成   助教
医学博士
    1          
 5
(5)
 
 1
(1)
 3
(3)
 
鏑木 誠   助教
医学博士
              
 7
(7)
 
 
 1
(1)
 1
(1)
 0 0  0 0  0  5
(4)
 0
(0)
 16
(16)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 亀田秀人, 西田圭一郎, 南木敏宏, 渡辺 彰, 大島行哉, 桃原茂樹:  関節リウマチに対するセルトリズマブペゴルの安全性及び有効性:使用成績調査の中間解析.  日本臨床免疫学会会誌  40 (3) :196 -205 , 2017
2. Sato H, Muraoka S, Kusunoki N, Masuoka S, Yamada S, Ogasawara H, Imai T, Akasaka Y, Tochigi N, Takahashi H, Tsuchiya K, Kawai S, Nanki T:  Resistin upregulates chemokine production by fibroblast-like synoviocytes from patients with rheumatoid arthritis.  Arthritis research & therapy  :in press , 2017
3. Kawazoe M, Kaneko K, Shikano K, Kusunoki N, Nanki T, Kawai S:  Glucocorticoid therapy causes contradictory changes of serum Wnt signaling-related molecules in systemic autoimmune diseases.  Clinical rheumatology  :1 , 2017
4. Miyabe C, Miyabe Y, Komiya T, Shioya H, Miura NN, Takahashi K, Ohno N, Tsuboi R, Luster AD, Kawai S, Miyasaka N, Nanki T:  A sphingosine 1-phosphate receptor agonist ameliorates animal model of vasculitis.  Inflammation research  66 (4) :335 -340 , 2017
5. Yamazaki H, Hirano F, Takeuchi T, Amano K, Kikuchi J, Kihara M, Yokoyama W, Sugihara T, Nagasaka K, Hagiyama H, Nonomura Y, Sakai R, Tanaka M, Koike R, Nanki T, Kohsaka H, Miyasaka N, Harigai M:  Simplified Disease Activity Index remission at month 6 is an independent predictor of functional and structural remissions at month 12 during abatacept treatment in patients with rheumatoid arthritis: A multi-center, prospective cohort study in Japan.  Modern Rheumatology  27 (5) :787 -794 , 2017
6. Tanaka Y, Takeuchi T, Umehara H, Nanki T, Yasuda N, Tago F, Kawakubo M, Kitahara Y, Hojo S, Kawano T, Imai T:  Safety, pharmacokinetics, and efficacy of E6011, an antifractalkine monoclonal antibody, in a first-in-patient phase 1/2 study on rheumatoid arthritis.  Modern Rheumatology  6 :1 -8 , 2017
総説及び解説
1. 南木敏宏:  Clinical Highlight 第15回.  Keynote R・A  5 (2) :78 -81 , 2017
2. 南木敏宏:  フラクタルカインと関節リウマチ.  リウマチ科  57 (6) :623 -628 , 2017
3. 南木敏宏:  Chemokineを標的とした関節リウマチ治療.  リウマチ科  58 (5) :525 -529 , 2017
4. 南木敏宏:  関節リウマチ. TNF阻害薬以外の生物学的製剤.  最新醫學別冊 診断と治療のABC 126  :162 -168 , 2017
■ 著書
1. 南木敏宏:  感染症. 見逃してはいけないステロイドの副作用と対処法.  ステロイド療法の極意  201-207.  じほう,  東京, 2017
2. 南木敏宏:  リウマチ性多発筋痛症(PMR).脈管炎・その他類縁疾患. 膠原病・アレルギー疾患.  1336専門医による私の治療 2017-18年度版  846-848.  日本医事新報社,  東京, 2017
■ 学会発表
国内学会
1. ◎金子開知、川添麻衣、鹿野孝太郎、山田壯一、佐藤洋志、鏑木 誠、村岡 成、山本竜大、川合眞一、南木敏宏: リウマチ性疾患患者におけるデノスマブ使用時の骨密度関連因子の検討.  第19回日本骨粗鬆症学会,  大阪,  2017/10
2. ◎須磨崎真, 伊藤正朗, 金子開知, 谷島 聡, 大嶋陽幸, 鈴木 隆, 名波竜規, 鏡 哲, 緒方秀昭, 船橋公彦,島田英昭: 固形癌における抗TIF1-γ抗体のバイオマーカーとしての有用性の検討.  第37回日本分子腫瘍マーカー研究会,  横浜市,  2017/09
3. ◎南木敏宏: 関節リウマチ治療のトピックス.  第45回日本臨床免疫学会総会,  東京,  2017/09
4. ◎高木香朱実、佐藤洋志、鏑木 誠、山田壯一、川添麻衣、鹿野孝太郎、金子開知、山本竜大、川合眞一、南木敏宏: びまん性肺胞出血を初発症状に発症した全身性エリテマトーデスの一例.  第633回日本内科学会関東地方会,  東京,  2017/06
5. ◎金子開知,鹿野孝太郎,川添麻衣,増岡正太郎,進藤恵実子,山田壯一,佐藤洋志,鏑木 誠,村岡 成,田中菜穂子,山本竜大,川合眞一,南木敏宏: リウマチ性疾患患者におけるデノスマブ投与12か月後の有用性.  第61回日本リウマチ学会総会・学術集会,  福岡,  2017/04
6. ◎佐藤洋志,村岡 成,楠 夏子,増岡正太郎,山田壯一,進藤恵実子,川添麻衣,鹿野孝太郎,鏑木 誠,田中菜穂子,金子開知,山本竜大,今井俊夫,川合眞一,南木敏宏: 関節リウマチの病態形成におけるレジスチンの作用の解明.  第61回日本リウマチ学会総会・学術集会,  福岡,  2017/04
7. ◎山本竜大,鹿野孝太郎,増岡正太郎,進藤恵実子,山田壯一,川添麻衣,佐藤洋志,鏑木 誠,村岡 成,田中菜穂子,金子開知,川合眞一,南木敏宏Folylpolyglutamate synthase遺伝子多型は細胞内メトトレキサートのポリグルタメート化に影響し、また民族差を有する.  第61回日本リウマチ学会総会・学術集会,  福岡,  2017/04
8. ◎山田善登,鹿野孝太郎,増岡正太郎,山田壯一,進藤恵実子,川添麻衣,佐藤洋志,鏑木 誠,田中菜穂子,金子開知,山本竜大,川合眞一,南木敏宏: 骨髄異形成症候群に合併した腸管型ベーチェット病の1例.  第61回日本リウマチ学会総会・学術集会,  福岡,  2017/04
9. ◎山田壯一,鏑木 誠,佐藤洋志,増岡正太郎,川添麻衣,進藤恵実子,鹿野孝太郎,村岡 成,田中菜穂子,金子開知,山本竜大,川合眞一,南木敏宏: 難治性のremitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema (RS3PE) 症候群にトシリズマブが奏功した一例.  第61回日本リウマチ学会総会・学術集会,  福岡,  2017/04
10. ◎南木敏宏: ケモカイン阻害によるリウマチ性疾患治療.  第61回日本リウマチ学会総会・学術集会,  福岡,  2017/04
国際学会
1. ◎Masuoka S, Kusunoki N, Kawai S, Nanki T: Epstein-Barr virus infection and EBNA-1 variants in the synovial tissue of rheumatoid arthritis.  2017 ACR/ARHP Annual Meeting,  San Diego, USA,  2017/11
2. ◎Sato H, Muraoka S, Kusunoki N, Masuoka S, Yamada S, Imai T, Kawai S, Nanki T: Stimulation with resistin upregulates chemokine production by fibroblast-like synoviocytes from patients with rheumtoid arthritis.  2017 ACR/ARHP Annual Meeting,  San Diego, USA,  2017/11
3. ◎Tanaka Y, Takeuchi T, Umehara H, Nanki T, Akama H, Yasuda N, Tago F, Kawakubo M, Hojo S, Kawano T, Imai T: Safety, pharmacokinetics, and efficacy of E6011, an anti-fractalkine monoclonal antibody, in a first-in-patient phase 1/2 study on rheumatoid arthritis: 52-week results.  2017 ACR/ARHP Annual Meeting,  San Diego, USA,  2017/11
4. ◎Utsunomiya M, Dobashi H, Odani T, Saito K, Yokogawa N, Nagasaka K, Takenaka K, Soejima M, Sugihara T, Hagiyama H, Hirata S, Matsui K, Nonomura Y, Kondo M, Suzuki F, Tomita M, Kihara M, Yokoyama W, Hirano F, Yamazaki H, Sakai R, Nanki T, Koike R, Kohsaka H, Miyasaka N, Harigai M: Optimal regimens of sulfamethoxazole-trimethoprim for chemoprophylaxis of Pneumocystis pneumonia in patients with systemic rheumatic diseases: 52-week follow-up of a non-blinded, randomized controlled trial.  2017 ACR/ARHP Annual Meeting,  San Diego, USA,  2017/11
5. ◎Tanaka Y, Takeuchi T, Umehara H, Nanki T, Yasuda N, Tago F, Kitahara Y, Kawakubo M, Hojo S, Kawano T, Imai T: Safty, pharmacokinetics and efficacy of E6011, an anti-fractalkine monoclonal antibody, in a first-in-patient phase 1/2 study in rheumatoid arthritis; additional data of 400mg cohort.  European League Against Rheumatism (EULAR 2017),  Madrid, Spain,  2017/05
その他
1. ◎村岡 成: 最近の関節リウマチの治療について.  第4回薬剤師・看護師の為のリウマチセミナー,  東京,  2017/11
2. ◎鏑木 誠: 当院における関節リウマチ患者の治療変遷.  第4回薬剤師・看護師の為のリウマチセミナー,  東京,  2017/11
3. ◎南木敏宏: 自己免疫疾患におけるケモカイン発現とその阻害療法の展開.  第45回日本臨床免疫学会総会,  東京,  2017/11
4. ◎村岡 成: DPP-4阻害薬により発症したRS3PE症候群.  東京内科医会 第208回臨床研究会,  東京,  2017/10
5. ◎南木敏宏: トシリズマブの安全性レビュー.  第6回リウマチ膠原病治療懇話会,  東京,  2017/10
6. ◎村岡 成: トファシチニブの臨床成績~当院におけるトファシチニブの臨床経験も含めて~.  JAK academy in城南,  東京,  2017/10
7. ◎南木敏宏: アバタセプトの有効性について.  ORENCIA Expert Meeting,  千葉,  2017/09
8. ◎南木敏宏: リウマチ.  東京都難病相談・支援センター難病医療相談会,  東京,  2017/09
9. ◎南木敏宏: 膠原病におけるケモカイン.  STAR Meeting,  東京,  2017/09
10. ◎南木敏宏: 生物学的製剤の安全性に配慮した使用~ゴリムマブの使用成績調査の結果も含め~.  リウマチWEBセミナー,  東京,  2017/07
11. ◎増岡正太郎、楠 夏子、高松 諒、川合眞一、南木敏宏: 関節リウマチ滑膜組織におけるEpstein-Barrウイルス遺伝子の発現および遺伝子変異の解析.  第38回日本炎症・再生医学会,  大阪,  2017/07
12. ◎南木敏宏: 生物学製剤の安全性に配慮した使用法.  消化器・膠原病・リウマチ内科 Joint Meeting,  高松,  2017/06
13. ◎山本竜大: 細胞内MTX濃度とMTX代謝酵素の遺伝子多型.  第25回大田川崎リウマチ懇話会,  川崎,  2017/06
14. ◎金子開知、川添麻衣: ステロイド骨粗鬆症における血清sclerostin,Dkk-1およびWntシグナルの臨床的意義.  第150回東邦医学会,  東京,  2017/06
15. ◎鹿野孝太郎、鏑木 誠: 関節リウマチにおけるWntシグナル経路の関与.  第150回東邦医学会,  東京,  2017/06
16. ◎佐藤洋志: レジスチンによる関節リウマチ病態形成の研究.  第150回東邦医学会例会,  東京,  2017/06
17. ◎南木敏宏: シムジアの使用成績調査から.  TOKYO CIMZIA FORUM 2017,  東京,  2017/05
18. ◎金子開知: ステロイド性骨粗鬆症の病態と治療.  第37回城南リウマチ会,  東京,  2017/05
19. ◎南木敏宏: 関節リウマチ治療の進歩.  大田区薬剤師会実践勉強会,  東京,  2017/05
  :Corresponding Author
  :本学研究者