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 理学部 生物分子科学科 分子科学部門 後藤研究室(構造生物化学)
 Laboratory of Biological Structual Chemistry
■ 概要
ビタミンを補酵素とする酵素タンパク質の構造と機能の相関の解明
X線結晶解析の手法を用いてタンパク質の構造を決定し,得られた立体構造から,タンパク質の持つ機能との相関を明らかにする研究をしています。最近のテーマ の一つは,細菌のペリプラズムで行われている酸化発酵に関わる膜タンパク質の構造解析を行うことです。酸化発酵は,炭素源やエネルギー源を,好気的な TCA サイクルが二酸化炭素まで完全に酸化するのとは異なり,中間体である有機酸までしか酸化しない経路です。この酸化発酵は,得られるエネルギーは少ないのですが,他の生物が利用しにくい有機酸を合成することで,自身の生育に有利に働くという面があります。この酸化発酵という電子伝達系を担う膜タンパク質のなかに,いまだ議論は決着していませんが,新規のビタミンかといわれているピロロキノリンキノン(PQQ)を補酵素とする酵素(キノプロテイン)が幾つかあり,それぞれの触媒機能と電子伝達機構の解明のために,立体構造の決定が待ち望まれています。そこで,それら膜タンパク質であるキノプロテインの構造解析 を目指して研究しています。最近,その中の一つである酢酸菌の表在性膜タンパク質であるアルコール脱水素酵素の構造を決定することができました。
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















後藤 勝   講師
              
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研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














後藤 勝   講師
         
 
 
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(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 学会発表
国内学会
1. ◎野中 梨紗子、笠原 由里枝、大河内 里美、阿部 勝正、高橋 祥司、山田 良平、解良 芳夫、広津 建、後藤 勝: D-アスパラギン酸オキシダーゼの活性中心残基とその変異.  平成25年度日本結晶学会年会,  熊本県熊本市,  2013/10
2. 小澤 彩、川嶋 進、伊藤 智和、吉村 徹、広津 建、後藤 勝: 枯草菌由来GABAアミノ基転移酵素の基質二重認識機構.  平成25年度日本結晶学会年会,  熊本県熊本市,  2013/10
その他
1. ◎島田 梢,野沢 駿友,後藤 勝,阿部 勝正,高橋 祥司1,解良 芳夫: 酵母D-アスパラギン酸オキシダーゼの基質認識機構の解析.  D-アミノ酸研究会,  大阪市,  2013/09
  :Corresponding Author
  :本学研究者