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 理学部 化学科 分析化学教室
 Analytical Chemistry Laboratory

■ 概要
平山直紀:新規物質分離系の構築を指向した化学平衡に基づく分析化学・溶液化学基礎研究
各種の新規分析機器の開発により、さまざまな対象における高性能物質計測が可能になってきているが、それらの機器性能を有効に活用するには、前処理技術としての物質分離が欠かせない。また、分析化学以外の化学の各分野においても、素材開発などの面での分離・精製技術は重要である。そこで、新しい物質分離系の構築を指向する立場から、化学平衡をベースとする以下のような分析化学および溶液化学的基礎研究を展開している。
1.機能性溶媒であるイオン液体の物質分離場としての利用可能性を探る基礎研究
2.金属イオンの高選択性認識試薬の設計開発とその機能評価
3.液体クロマトグラフィーにおける新たな複合的分離場の創成と分離機能制御
森田耕太郎:電極溶液界面やナノ粒子表面を利用した分析方法の開発
溶液内平衡に基づいた分析化学反応では、均試料中の溶液条件と平衡定数によって定量や解析を実現しています。これに対して、固液界面や粒子表面に吸着した分子は均一な溶液中とは異なる性質を示すことが知られています。表界面における化学反応に着目することで、フラスコ内とは異なる特異的な反応が進むと期待されます。表界面を構築する素材として炭素電極とカーボンナノドットに着目して、表界面の化学修飾や界面反応を利用した生体関連物質やイオンの化学分析と検出手法の開発に取り組んでいます。
1.アリールラジカル反応による炭素電極の化学修飾
2.カーボンナノドットの合成と発光特性の評価
3.表界面を特異反応場とした物質やイオンのセンシング
■ Keywords
変更 分離, 溶媒抽出, イオン液体, 金属イオン, 物質認識, 液体クロマトグラフィー, 分離場, 検出, 電気化学計測, 化学修飾電極, グラッシーカーボン, 分光分析, カーボンナノドット, 発光
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  日本学術振興会学術研究助成基金助成金 基盤研究(C)  (研究課題番号:23K4810)
 研究課題:金属イオンのイオン液体抽出系における溶媒効果の総合的解析  (研究代表者:平山直紀)
 研究補助金:1100000円  (代表)
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  平山直紀 :日本分析化学会筆頭副会長・展望とトピックス委員長・関東支部副支部長, 日本イオン交換学会会長,日本溶媒抽出学会副会長・論文誌編集委員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















平山 直紀   教授
              1
(1)
 3
 
 1
 
 
森田 耕太郎   准教授
              
 3
 
 1
 
 
 0 0  0 0  0  1
(1)
 0
(0)
 0
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














平山 直紀   教授
         1
(1)
 
 
森田 耕太郎   准教授
         
 
 
 0 0  0 0  0  1
(1)
 0
(0)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 学会発表
国内学会
1. ◎筒井桃子, 森田耕太郎, 平山直紀: 8-キノリノール類縁体による13族金属イオンのイオン液体キレート抽出.  第37回日本イオン交換研究発表会,  水戸,  2024/10
2. ◎筒井桃子, 森田耕太郎, 平山直紀: スルホンアミドキノリン型抽出剤によるインジウムのイオン液体キレート抽出.  日本分析化学会第73年会,  名古屋,  2024/09
3. ◎平山直紀: 物質分離場としての疎水性イオン液体〜姿を変えた液状イオン交換体〜.  第36回イオン交換セミナー,  東京都,  2024/07
4. ◎筒井桃子, 森田耕太郎, 平山直紀: 2-メチル-8-キノリノールによる13族金属イオンのイオン液体抽出における抽出化学種の評価.  第84回分析化学討論会,  京都,  2024/05
国際学会
1. ◎Tsutsui M, Morita K, Hirayama N: Ionic liquid chelate extraction behavior of Group 13 metal ions with 2-methyl-8-quinolinol.  RSC-JAIMA Symposium on Analytical Chemistry 2024,  千葉,  2024/09
  :Corresponding Author
  :本学研究者