教員情報 | 東邦大学

<<< 前 2017年度 | 2018年度 | 2019年度

医学部　医学科　小児科学講座（佐倉）
Department of Pediatrics (Sakura)

教授：
　　金村　英秋
准教授：
　　小松　陽樹
　　本山　治
助教：
　　井村　求基
　　鈴木　沙耶香
　　星野　廣樹
シニアレジデント：
　　髙山　和子

■ 概要

小児神経疾患、心身症

けいれん性疾患、発達障害（自閉スペクトラム症、ADHD等）、不随意運動、慢性頭痛、キャーリー・オーバー化した神経疾患、重症筋無力症などの筋疾患、小児心身症などを対象として臨床研究を行っている。トシリズマブが奏効した多発性硬化症の症例報告、てんかん、発達障害の認知機能と脳波所見との関連について報告した。他施設と共同し、難治性疾患の病態を推察し、診断、治療戦略を立てることに尽力している一方で、特に、てんかん患児やその家族のQOL向上に繋がるための研究に精力的に取り組んでいる。さらに、当小児科は神経内科グループとのカンファランスを行い、変性疾患、けいれん性疾患、中枢神経感染症などに関する研究も行い、院内外に於ける多くのセミナーにも世話人として運営に携わっている。

慢性腎不全児の成長・発達

東邦大学大森病院小児科・腎臓科と共同で腎移植後の成長障害の主因である副腎皮質ステロイド薬の減量・中止の有効性・安全性を検討してきた。また、近年増加している先行的腎移植における骨ミネラル代謝異常の改善について報告した。慢性腎不全患児の発達障害と移行医療についても報告した。

腎炎・ネフローゼ症候群ほか

小児期発症の膜性増殖性糸球体腎炎1型の多胎妊娠の管理や腎代替療法の選択について報告した。Alport症候群の9家系の臨床像の検討、Nutcracker症候群による肉眼的血尿を伴うステロイド反応性ネフローゼ症候群、アトピー性皮膚炎に合併した黄色ブドウ球菌による腎膿瘍の症例報告を行った。

感染症・ワクチン等

B型肝炎ウイルス感染症に関して、ワクチン効果の検討や新しい診断方法の開発を行っている。、

小児救急システム関連

印旛市郡小児初期急病診療所の運営および安全管理に関する取り組みを行い、印旛市郡エリアの一次・二次救急のコントロールを行ってきたが、学会および論文発表はなかった。

その他

北総てんかん懇話会、城南神経懇話会、その他勉強会・懇話会の運営を行い、地域を巻き込んだ勉強会では、てんかん治療や発達障害に関する研究会のモデレーターとして、多科に渡る連携を図った。

■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員

金村　英秋

：日本小児神経学会評議員、日本てんかん学会評議員、日本臨床神経生理学会代議員、認知神経科学会評議員、日本てんかん学会関東甲信越地方会評議員、日本小児神経学会関東地方会運営委員、日本小児科学会千葉県地方会幹事、小児脳機能研究会世話人

■ 当該年度研究業績数一覧表

研究者名

刊行論文

著書

その他

学会発表

その他
発表

和文

英文

和文

英文

国内

国際

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

演
者

共
演

演
者

共
演

演
者

共
演

金村　英秋教授

2
(2)

本山　治准教授

11
(1)

小松　陽樹准教授

2
(2)

井村　求基助教

鈴木　沙耶香助教

星野　廣樹講師

2
(1)

計

／

13
(3)

／

0
(0)

／

0
(0)

／

研究者名	刊行論文		著書		その他	学会発表		その他発表
	和文	英文	和文	英文	その他	国内	国際	その他発表
	筆頭	筆頭	筆頭	筆頭	筆頭	演者	演者	演者
金村　英秋教授						2 (2)
本山　治准教授	4					11 (1)
小松　陽樹准教授		3
井村　求基助教
鈴木　沙耶香助教
星野　廣樹講師	1
計	5	3	0	0	0	13 (3)	0 (0)	0 (0)

( )：発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会

■ 刊行論文

原著
1.	本山治、山崎恵介、大橋靖、河村毅、濱崎祐子、宍戸清一郎、相川厚、酒井謙、飯高喜久雄、長谷川昭： Alport症候群の9家系の臨床像. 日本小児腎不全学会誌 39 ：71 -74 , 2019
2.	Komatsu H,Inui A,Suzuki Y,Sugiyama M,Fujisawa T： Deep sequencing of hepatitis B surface antigen gene in the preserved umbilical cords in immunoprophylaxis failure against mother-to-child HBV transmission. BMC Infect Dis 19 (1) ：985 , 2019
3.	Tanaka M,Natsume J,Hamano SI,Iyoda K,kanemura H,Kubota M,Mimaki M,Niijima SI,Tanabe T,Yoshinaga H,Kojimahara N,Komaki H,Sugai K,Fukuda T,Maegaki Y,Sugie H： The effect of the guidelines for management of febrile seizures 2015 on clinical practices:　Nationwide　survey in Japan. Brain Dev 42 (1) ：28 -34 , 2020
4.	Komatsu H,Inui A,Kishiki K,Kawai H,Yoshio S,Osawa Y,Kanto T,Fujisawa T： Liver disease secondary to congenital heart disease in children. Expert Rev Gastroenterol Hepatol 13 (7) ：651 -666 , 2019
5.	Umetsu S,Notohara K,Nakazawa T,Tsunoda T,Sogo T,Komatsu H,Tanaka A,Tazuma S,Takikawa H,Inui A,Fujisawa T： Long-term outcomes of pediatric-onset primary sclerosing cholangitis;A single-center experience in Japan. Hepatol Res 49 (12) ：1386 -1397 , 2019
6.	Komatsu H,Kleneman P,Thimme R.： Discordance of hepatitis B vaccination policies for healthcare workers between the USA,the UK,and Germany. Hepatol Res 50 (3) ：272 -282 , 2020
7.	Tsunoda T,Kakinuma S,Miyoshi M,Kamiya A,Kaneko S,Sato A,Tsuchiya J,Nitta S,Kawai-Kitahata F,Murakawa M,Itsui Y,Nakagawa M,Azuma S,Sogo T,Komatsu H,Mukouchi R,Inui A,Fujisawa T,Bakauchi H,Asahina Y,Watanabe M： Loss of fibrocystin promotes interleukin-8-dependent proliferation and CTGF production of biliary epithelium. J Hepatol 71 (1) ：143 -152 , 2019
8.	Hasegawa K, Motoyama O, Shishido S, Aikawa A： Mineral disorders in pediatric pre-emptive kidney transplantation. Pediatrics International 61 ：587 -594 , 2019
総説及び解説
1.	本山治、星野廣樹、舘野昭彦：ドラゴンフルーツ摂取後に一過性の鮮紅色尿を呈した5歳男児. 小児科 60 (10) ：1325 -1326 , 2019
2.	本山治、星野廣樹、舘野昭彦：アトピー性皮膚炎の6歳女児に生じた黄色ブドウ球菌よる腎膿瘍. 小児科 60 (11) ：1147 -1148 , 2019
3.	本山治、飯高喜久雄： X連鎖性低リン血症性くる病の1歳女児の長期治療経過. 小児科 60 (12) ：1703 -1706 , 2019
4.	乾　あやの,藤澤知雄,小松陽樹：【母子感染症の必修知識-エキスパートに学び予防につなげる】各病原体の母子管理　最新の疫学情報を含めて　 B型肝炎/C型肝炎ウイルス　B型肝炎/C型肝炎母子感染予防の現状. 小児内科 52 (1) ：91 -95 , 2020
5.	乾　あやの,藤澤知雄,小松陽樹：【C型肝炎の治療-最終章を迎えて】小児での管理・治療. 消化器・肝臓内科 5 (6) ：647 -650 , 2019
症例報告
1.	星野廣樹：トシリズマブが有効であったtumefactive cervical lesionを呈した多発性硬化症の12歳男子. 東邦医学会雑誌 66 (4) ：233 , 2019
2.	Hoshino H,Shirai Y,Konishi H.Yamamura T,Shimizu N： Efficacy of tocilizumab for fulminant multiple sclerosis with a tumefactive cervical lesion:A 12-year-old boy. Multiple Sclerosis and Related Disorders 37 ：101460 , 2020

■ 学会発表

国内学会
1.	本山治、濱崎祐子、酒井謙、宍戸清一郎、飯高喜久雄： 9歳発症の膜性増殖性糸球体腎炎1型の長期経過と末期腎不全時の腎代替療法の検討. 第41回日本小児腎不全学会学術集会, 高知、日本, 2019/11
2.	金村英秋,相原正男：てんかんの認知機能の神経生理学的アプローチ　てんかんの認知機能　発作・脳波所見と内科治療との関連. 第49回日本臨床神経生理学会学術大会, 福島、日本, 2019/11
3.	金村英秋,相原正男：発達障害の神経生理学的解析　ADHD/自閉スペクトラム障害と突発性脳波異常. 第49回日本臨床神経生理学会学術大会, 福島、日本, 2019/11
4.	梅津守一郎,乾　あやの,能登原　憲司,中沢　貴宏,田中　篤,小林宗也,角田　知之,十河　剛,小松　陽樹,田妻　進,藤澤　知雄：小児期発症原発性硬化性胆管炎の肝関連合併症に関する検討. 第46回日本小児栄養消化器肝臓学会, 奈良、日本, 2019/11
5.	本山治、山崎恵介、河村毅、大橋靖、蛭田啓之、飯高喜久雄：ナットクラッカー症候群の男児に発症した微小変化型ネフローゼ症候群合併IgA腎症. 第49回日本腎臓学会東部学術大会, 東京,日本, 2019/10
6.	本山治、星野廣樹、舘野昭彦：ドラゴンフルーツ摂取後に一過性の鮮紅色尿を呈した5歳男児. 第49回日本腎臓学会東部学術大会, 東京,日本, 2019/10
7.	中川知亮、長谷川慶、羽賀洋一、本山治、松裏裕行、小原明：尿路感染症に罹患した児の腹部レントゲン像と膀胱尿管逆流に関する検討. 第54回日本小児腎臓病学会学術集会, 大阪、日本, 2019/06
8.	角田知之,小林宗也,梅津守一郎,十河　剛,小松陽樹,乾　あやの,藤澤知雄：ヒトiPS細胞を用いた先天性肝線維症病態モデルの樹立と病態解析. 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
9.	本山治、舘野昭彦、藤巻有希、麻生敬子、佐々木陽典：重症心身障害と慢性腎臓病を伴う結節性硬化症の25歳男性の転科 (Transfer). 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
10.	本山治、山崎恵介、河村毅、大橋靖、蛭田啓之： Nutcracker症候群による肉眼的血尿を伴って発症したステロイド反応性ネフローゼ症候群. , 金沢, 2019.4. 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
11.	本山治、山崎恵介、大橋靖、河村毅、濱崎祐子、宍戸清一郎、相川厚、酒井謙、飯高喜久雄、長谷川昭： Alport症候群の9家系の臨床像. 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
12.	本山治、小松陽樹、舘野昭彦： 2回目の水痘ワクチン接種翌日に生じた急性小脳失調症. , 金沢, 2019.4. 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
13.	本山治、梅村なほみ、斎藤彰信、酒井謙、緒方公平、飯高喜久雄：膜性増殖性糸球体腎炎Ⅰ型の女性の多胎妊娠の経過. 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
14.	本山治、井村求基、舘野昭彦、安達和弘、竹下直樹：神経線維腫症1型の女性の妊娠・出産の経験. 金沢, 2019.4. 第122回日本小児科学会学術集会, 金沢、日本, 2019/04
15.	◎林歩実^†, 服部美来^†, 宇都宮真司^†, 伊藤智恵子^†, 中村浩章^†, 那須野聖人^†, 二瓶浩一^†, 小原明^†, 舘野昭彦^†, 清水教一^†：横紋筋融解症の治療中に義父の虐待が判明した一例：虐待児への当院における取り組み. 第122回日本小児科学会学術集会, 石川, 2019/04
16.	本山治, 舘野昭彦, 藤巻有希, 麻生敬子, 佐々木陽典：重症心身障害と慢性腎臓病を伴う結節性硬化症の25歳男性の転科(Transfer)(会議録/症例報告). 日本小児科学会, 金沢, 2019/04

^＊：Corresponding Author
^†：本学研究者