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 医学部 医学科 小児科学講座(佐倉)
 Department of Pediatrics (Sakura)

教授:
  舘野 昭彦
准教授:
  本山 治
  小松 陽樹
助教:
  井村 求基
  星野 廣樹
  福士 茉莉子
レジデント:
  平林 将明
■ 概要
小児神経疾患・心身症
けいれん性疾患、発達障害(自閉スペクトラム症、ADHD等)、不随意運動、慢性頭痛、キャーリー・オーバー化した神経疾患、重症筋無力症などの筋疾患、小児心身症などを対象として臨床研究を行っている。当小児科は10年余に渡り、神経内科的疾患や小児期からのキャリー・オーバー疾患の診療を行っており、神経内科グループとのカンファランスを行い、変性疾患、けいれん性疾患、中枢神経感染症などに関する論文発表も行った。発達紹介に関する検討会の講演や、てんかん治療に関するシンポジウムなどを企画した、院内に於ける佐倉精神神経セミナーにも世話人として参加し、発表を毎回行っている。
腎・泌尿器疾患
発達障害を伴う慢性腎臓病患児の下部尿路管理や尿管瘤の長期予後を検討した。大森病院腎臓科との共同研究として移植後新規発症糖尿病のリスクの高い症例への腎移植、腎移植後に成人に達した先天性ネフローゼ症候群の臨床経過、30年間の腎移植患児の移植時の低身長の改善を報告した。また、ステロイド反応性ネフローゼ症候群の成人後再発のリスク因子や妊娠・出産例の経過を報告した。
感染症・ワクチン等
B型肝炎ウイルス感染症に関して、ワクチン効果の検討や新しい診断方法の開発を行っている。、
小児救急システム関連
印旛市郡小児初期急病診療所の運営および安全管理に関する取り組みを行い、印旛市郡エリアの一次・二次救急のコントロールを行ってきたが、学会および論文発表はなかった。
その他
北総てんかん懇話会、城南神経懇話会、その他勉強会・懇話会の運営を行い、地域を巻き込んだ勉強会では、発達障害やてんかん治療に関する研究会のモデレーターとして、多科に渡る連携を図った。
■ Keywords
てんかん、発達障害、Wilson病、慢性腎疾患管理、腎移植、ネフローゼ症候群、肝疾患、ウィルス性肝炎、ワクチン
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  舘野 昭彦 :日本小児科学会代議員、日本小児保健学会代議員、日本小児神経学会評議員、日本てんかん学会評議員、日本肥満治療学会評議員、日本てんかん学会関東甲信越地方会評議員、日本小児科学会千葉県地方会幹事
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















舘野 昭彦   教授
              
 11
(10)
 
 
 
 
小松 陽樹   准教授
 2 2 1 1  1        
 4
(4)
 
 
 
 
本山 治   准教授
 5 1            17
(17)
 4
(3)
 
 
 
 
星野 廣樹   講師
              1
(1)
 3
(3)
 
 
 
 
井村 求基   助教
              
 
 
 
 
 
福士 茉莉子   助教
              
 2
(1)
 
 
 
 
 7 1  1 0  0  18
(18)
 0
(0)
 0
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














舘野 昭彦   教授
         
 
 
小松 陽樹   准教授
 2 1  1     
 
 
本山 治   准教授
 5        17
(17)
 
 
星野 廣樹   講師
         1
(1)
 
 
井村 求基   助教
         
 
 
福士 茉莉子   助教
         
 
 
 7 1  1 0  0  18
(18)
 0
(0)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 田中稔丈, 吉田友英, 本山治, 鈴木光也:  頸部リンパ節腫瘍脹にて発症した年長小児川崎病の3例.  耳鼻咽喉科・頭頸部外科  89 (8) :633 -637 , 2017
2. 本山治、濱崎祐子、宍戸清一郎、相川厚、麻生敬子、長谷川慶、佐藤真理、長谷川昭:  腎移植後に成人に達した先天性ネフローゼ症候とWT1変異の8例の臨床経過.  日本小児腎不全学会雑誌  37 :101 -104 , 2017
3. 本山治、濱崎祐子、宍戸清一郎、相川厚、長谷川慶:  腎移植時の身長標準偏差スコアの年代による変化(1986~2015). 37; 97-100, 2017.  日本小児腎不全学会雑誌  37 :97 -100 , 2017
4. Hirayama S,Nagasaka H,Honda A,Komatsu H,Kodama T,Inui A,Morioka I,Kaji S,Ueno T,Ihara K,Yagi M,Kizaki Z,Bessho K,Kondou H,Yorifuji T,Tsukahara H,Iijima K,Miida T:  Cholesterol Metabolism is Enhanced in the liver and Brain of Children With Citrin Deficiency.  J Clin Endocrinol Metab  103 (7) :2488 -2497 , 2018
総説及び解説
1. 乾 あやの,藤澤知雄,小松陽樹,:  【B型肝炎治療2018】わが国におけるHBワクチン使用の現状と展望.  Mebio(0910-0474)  35 (1) :88 -95 , 2018
2. 乾 あやの,藤澤知雄,小松陽樹:  【ウイルス肝炎のすべて】血液伝播するウイルス肝炎 B型肝炎 HBワクチンの定期接種化.  医学のあゆみ  262 (14) :1353 -1358 , 2017
3. 小松陽樹,乾 あやの,梅津守一郎,十河 剛,藤澤知雄:  【正しく指示する 食事指導・食事療法】急性肝炎.  小児科(0037-4121)  58 (12) :1519 -1522 , 2017
4. 小松陽樹,乾 あやの,梅津守一郎,十河 剛,藤澤知雄:  【ウイルス感染症ー最近の動向・トピックス】ウイルス感染症 診断と治療の現状と進歩ウイルス性肝炎.  小児内科  49 (11) :1629 -1633 , 2017
症例報告
1. 本山治、濱崎祐子、宍戸清一郎、相川厚、長谷川慶:  発達障害を伴う脊髄髄膜瘤の女児への膀胱拡大とMitrofanoff式尿路変更術の下部尿路管理と腎機能保持における効果.  日本小児腎不全学会雑誌  37 :136 -138 , 2017
2. 本山治、濱崎祐子、宍戸清一郎、高橋雄介、相川厚、長谷川慶:  移植後新規発症糖尿病の発症リスクの高い小児2例への腎移植.  日本小児腎不全学会雑誌  37 :189 -192 , 2017
3. Komatsu H1, Hayashi K2, Higashiyama F3.:  Treatment with granulocyte colony-stimulating factor in the refeeding phase of anorexia nervosa complicated with severe neutropenia and sepsis: a case report.  Eating and Weight Disorder  40519 (017) :0435 -4 , 2017
■ 著書
1. 小松陽樹,乾 あやの,梅津守一郎,十河 剛,藤澤知雄:  【小児臨床検査のポイント2017】血液生化学検査 蛋白、膠質反応および関連物質 Ⅳ型コラーゲン、ヒアルロン酸、M2BPGi.  小児内科  178-180.  東京医学社,  日本,東京, 2017
■ 学会発表
国内学会
1. 増澤雷吾,小林宗也,梅津守一郎,小松陽樹,乾 あやの,藤澤知雄: 肝組織でReye症候群で認められる所見を呈したメープルシロップ尿症(MSUD)E3欠損型疑いの1例.  第44回日本小児栄養消化器肝臓学会,  福岡、日本,  2017/10
2. 梅津守一郎,小林宗也,増澤雷吾,十河 剛,小松陽樹,乾 あやの,藤澤知雄: 小児期肝疾患に対する経皮的肝生検の合併症に関する検討.  第44回日本小児栄養消化器肝臓学会,  福岡、日本,  2017/10
3. 本山治、中川知亮、長谷川慶: 小児期発症ステロイド反応性ネフローゼ症候群6例の8回の妊娠・出産の経験.  第47回日本腎臓学会東部学術大会,  横浜、日本,  2017/10
4. 本山治、中川知亮、長谷川慶: 13~15歳に鉄欠乏性貧血に伴う氷食症を繰り返したNutcraker症候群の男児. , 横浜, 2017.10.  第47回日本腎臓学会東部学術大会,  横浜、日本,  2017/10
5. 本山治、中川知亮、長谷川慶、酒井謙、大橋靖: 小児期発症ステロイド反応性ネフローゼ症候群の成人後再発に関連する要因.  第47回日本腎臓学会東部学術大会,  横浜、日本,  2017/10
6. 本山治、中川知亮、長谷川慶、塚口裕康: ステロイド反応性ネフローゼ症候群の家族内発症を認めた2家族4例の長期経過.  第47回日本腎臓学会東部学術大会,  横浜。日本,  2017/10
7. ◎長谷川慶,中川知亮,本山治: 急性巣状細菌性腎炎の腎瘢痕化に関連したリスク因子の検討.  第39回日本小児腎不全学会学術集会,  淡路夢舞台(淡路),  2017/09
8. 本山治、高橋雄介、濱崎祐子、宍戸清一郎、長谷川慶、喜瀬智郎: 腎・尿路異常を伴う10q26.1-qterモノソミーの2例.  第39回日本小児腎不全学会学術集会,  淡路、日本,  2017/09
9. 本山治、長谷川慶、飯高喜久雄: ネフローゼ症候群を呈したIgA腎症の小児6例の20年後の状態.  第39回日本小児腎不全学会学術集会,  淡路,  2017/09
10. 本山治、濱崎祐子、宍戸清一郎、河村毅、相川厚、長谷川慶: 常染色体劣性多発性嚢胞腎の小児の成長・発達.  第39回日本小児腎不全学会学術集会,  淡路、日本,  2017/09
11. 本山治、濱崎祐子、宍戸清一郎、相川厚、長谷川慶、長谷川昭: シクロスポリンを使用した小児25例の一次生体腎移植後20~30年の移植腎の生着状況.  第39回日本小児腎不全学会学術集会,  淡路、日本,  2017/09
12. 小嶋靖子,早乙女壮彦,福士茉莉子,松裏裕行,小原 明: こども虐待対策委員会が対応した院外および飛び込み分娩の問題点と新生児の短期予後.  第31回日本小児救急医学会,  東京,日本,  2017/06
13. 星野廣樹,小西弘恵,小川絢子,清水教一,青木継稔: 過去10年間のWilson病の治療の変遷(The clinical efficacy of chelators and zinc in the treatment of Wilson disease over the past decade).  第59回日本小児神経学会学術集会,  大阪、日本,  2017/06
14. 白井陽子,星野廣樹,清水教一: Guillain-Barre症候群pharyngeal cervical brachial variantの14歳女子例.  第59回日本小児神経学会学術集会,  大阪、日本,  2017/06
15. 乾 あやの,梅津守一郎,十河 剛,小松陽樹,藤澤知雄: 小児期のB型慢性肝炎に対するペグインターフェロン治療効果.  第53回日本肝臓学会総会,  広島,日本,  2017/06
16. ◎長谷川慶,中川知亮,根本哲夫,本山治: 低補体血症を伴わずネフローゼ症候群を呈した膜性増殖性糸球体腎炎Ⅲ型の一例.  第52回日本小児腎臓病学会学術集会,  東京(新宿),  2017/06
17. 中川知亮,麻生敬子,髙橋浩之,田中章太,早乙女壮彦,長谷川 慶,本山 治,小原 明: 血小板無力症と赤血球形態異常の観察中に遠位尿細管性アシドーシスに気づかれ、Southeast asian ovalocytosisが疑われた女児例.  第52回日本小児腎臓病学会学術集会,  東京(新宿)日本,  2017/06
18. ◎髙月晋一,中山智孝,池原 聡,清水教一,松裏裕行,舘野昭彦,小原 明: 失神で発症した小児肺動脈性肺高血圧の疾患重症度と予後.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
19. ◎宇都宮真司,武田 慶,星野廣樹,三嶌典子,小原 明,舘野昭彦,清水教一: 18番染色体長腕の端部欠失と同腕二動原体染色体のモザイクを呈した17歳女性例.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
20. ◎三嶌典子,中村浩章,鈴木美沙子,小川絢子,小西弘恵,小原 明,舘野昭彦,清水教一,青木継稔: 小児期発症のWilson病症例に対する酢酸亜鉛単剤治療の有効性に関する検討.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
21. ◎小川絢子,中村浩章,海老澤元宏,小原 明,舘野昭彦,清水教一: 段階的な食物経口負荷試験導入の効果.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
22. ◎長谷川慶,中川知亮,本山治,館野昭彦,小原明: アメリカ小児科学会ガイドラインに準じた尿路感染症管理の問題点.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京(品川),  2017/04
23. ◎藤巻有希,澤友歌,田中章大,植田有紀子,吉澤和子,松岡正樹,池原聡,渡邊美砂,舘野昭彦,小原明: 脳圧亢進を呈した乳児ポツリヌス症の1例.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
24. ◎本山 治,井村求基,舘野昭彦: 蘇生後脳症の9歳女児に生じた不動(immobilization)による高Ca血症.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
25. ◎本山 治,中川知亮,長谷川慶,飯高喜久雄,: ネフローゼ症候群を呈したIgA腎症の小児6例の20年後の状態.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
26. ◎本山 治,中川知亮,麻生敬子,長谷川慶: IgA腎症によるネフローゼ症候群の男児例に生じた低身長の原因.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
27. ◎本山 治,渡邉康弘,山口 崇,永山大二,白井厚治: 3世代にわたり高トリグリセリド血症の検査が行われた5歳女児例.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
28. ◎本山 治,林 歩実,小松陽樹,舘野昭彦,片山博貴: 免疫不全のない9歳女児に生じた帯状疱疹性髄膜炎.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
29. ◎本山 治,濱崎祐子,宍戸清一郎,河村 毅,相川 厚,長谷川慶: 腎移植時の身長SDスコアの年代による変化.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
30. ◎本山 治,濱崎祐子,宍戸清一郎,河村 毅,相川 厚,麻生敬子,長谷川慶,佐藤真理,長谷川昭: 成人に達した先天性ネフローゼ症候群とWT1変異の8例の臨床経過.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
31. ◎本山 治,濱崎祐子,宍戸清一郎,二瓶 大,髙橋雄介,河村 毅,相川 厚,長谷川慶: 移植後糖尿病の発症リスクの高い小児2例への腎移植.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
32. ◎本山 治,舘野昭彦,長谷川慶,小原 明,宍戸清一郎,河村 毅,相川 厚,長谷川昭: 尿管瘤7例の管理・治療と長期予後.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
33. ◎矢内 俊,中川知亮,松裏裕行,清水教一,舘野昭彦,玉置一智,与田仁志,小原 明: なぜトリクロホスナトリウムシロップの追加投薬が必要なのか?.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
34. ◎林歩実,根本智恵子,三嶌典子,武居正郎,小原明,舘野昭彦,清水教一: HbA1cとグリコアルブミンの乖離を認め、HbS症の診断に至った1型糖尿病の1例.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
35. 白井陽子,笹本光紀,星野廣樹,二瓶浩一,清水教一: IgA血管炎にSever病を続発した1症例.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
36. 武田 慶,宇都宮真司,星野廣樹,根本智恵子,三嶌典子,中村浩章,清水教一: 乳児湿疹が原因と考えられた両側化膿性頚部リンパ節炎の1例.  第120回日本小児科学会学術集会,  東京,日本,  2017/04
  :Corresponding Author
  :本学研究者