2008年度
 医学部 医学科 内科学講座 膠原病学分野(大橋)
 Division of Rheumatology, Department of Internal Medicine (Ohashi)

講師:
  小川 武彦
■ 概要
強皮症の発症機序に関する研究
小川は強皮症の主要な病態である線維化の過程におけるインテグリンα11の重要性に着目して研究を続けている。すでに、強皮症皮膚組織、培養線維芽細胞でインテグリンα11の発現が増強していることを明らかにした。現在、インテグリンα11発現の増強が強皮症の病因・病態とどのような関連があるかを検討中である。
ループス腎炎の病理組織学的検討
ループス腎炎は全身性エリテマトーデスの中で最も重要な内臓病変である。小倉はループス腎炎のより適切な治療法の選択を可能とすることを第一の目標として、ループス腎炎の病理組織所見と治療反応性・予後との関連を検討している。同時に、ループス腎炎の発症に関し、サイトカインの発現を中心に免疫組織学的検討をおこなっている。
臨床的研究
当教室では膠原病と季節との関連に関する疫学的研究を行ってぉり、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスで疾患活動性と季節との関連のあることを明らかにし、現在投稿中である。今後、季節と疾患活動性との関連にいかなる因子が関与しているのか検討することにより、これらの疾患の病因・病態解明に迫るべく検討を行っている。
■ Keywords
病因、インテグリンα11、治療、自己免疫、膠原病、疫学、臨床的研究
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  小川武彦 :城南リウマチ懇話会世話人、東京抗サイトカイン研究会世話人、膠原病臨床病理研究会世話人、目黒・世田谷リウマチ膠原病カンファランス代表世話人
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















小川 武彦   講師
医学博士
        1      1
(1)
 5
 1
 
 
 
小倉 剛久   助教
         1     1
 5
(1)
 
 
 
 
 0 0  0 1  0  2
(1)
 1
(0)
 0
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














小川 武彦   講師
医学博士
     1    1
(1)
 1
 
小倉 剛久   助教
         1
 
 
 0 0  0 1  0  2
(1)
 1
(0)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. Ogawa T, Ogura T, Izumi Y, Hirata A, Hayashi N, Miura R, Kujime R, Ogawa K:  Sarpogrelate hydrochloride therapy for Raynaud’s phenomenon in patients with systemic sclerosis.  Arthritis & Rheumatism  58 (9S) :821-822 , 2008
■ 学会発表
国内学会
1. ◎小川武彦, 小倉剛久, 和泉祐一, 平田絢子, 林則秀, 三浦令子, 久次米吏江, 小川加奈, 斉藤栄造: 強皮症に伴うレイノー現象に塩酸サルポグレラート(SPG)治療の検討.  第52回日本リウマチ学会総会,  札幌,  2008/04
2. ◎小倉剛久, 和泉祐一, 三浦令子, 平田絢子, 林則秀, 久次米吏江, 森田しのぶ, 小川武彦: リウマチ性多発筋痛症(PMR)におけるmatrix metalloproteinase-3(MMP-3)と臨床経過との関連についての検討.  第52回日本リウマチ学会総会,  札幌,  2008/04
3. ◎平田絢子, 久次米吏江, 三浦令子, 林則秀, 和泉祐一, 小倉剛久, 小川武彦, 高橋啓: 四肢主幹動脈閉塞をきたした結節性多発動脈炎(PAN)の一例.  第52回日本リウマチ学会総会,  札幌,  2008/04
4. ◎林則秀, 小川武彦, 小倉剛久, 和泉祐一, 三浦令子, 平田絢子, 久次米吏江, 斉藤栄造: パルボウイルスB19感染に伴い漏出性胸水、クリオグロブリン血症、線維筋痛症を呈した1症例.  第52回日本リウマチ学会総会,  札幌,  2008/04
5. ◎和泉祐一, 久次米吏江, 三浦令子, 林則秀, 平田絢子, 高橋啓, 小倉剛久, 小川武彦: インフリキシマブ治療中にサイトメガロウィルス(CMV)腸炎を合併した2例.  第52回日本リウマチ学会総会,  札幌,  2008/04
6. ◎三浦令子, 和泉祐一, 小倉剛久, 林 則秀, 平田絢子, 久次米吏江, 斉藤栄造, 楠 芳恵, 高木賢治, 川合眞一, 小川武彦: インフリキシマブとメトトレキサート(MTX)が有効であった難治性の腸管型ベーチェット病の1例.  第52回日本リウマチ学会総会学術集会,  札幌,  2008/04
国際学会
1. ◎Ogawa T, Ogura T, Izumi Y, Hirata A, Hayashi N, Miura R, Kujime R, Ogawa K: Sarpogrelate hydrochloride therapy for Raynaud’s phenomenon in patients with systemic sclerosis.  American College og Rheumatology 72nd National Scientific Meeting,  San Francisco, USA,  2008/10
  :Corresponding Author
  :本学研究者