医学部 医学科 腎臓学講座(大橋)
Department of Nephrology (Ohashi)
教授:
常喜 信彦
准教授:
田中 友里
助教:
中田憲司
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■ 概要
透析導入時スクリーニングにおける虚血性心疾患/冠動脈疾患合併頻度の経年的推移
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1993年より2010年の18年間に当院にて透析導入を行った患者485名中、冠動脈造影/薬物不可心筋血流シンチグラフィにてスクリーニングを行った315名を対象として虚血性心疾患/冠動脈疾患の合併頻度の経年的推移を6分割して観察した。総数では初期の68%から最終期には25%に、保存期に虚血性心疾患/冠動脈疾患の既往を伴わない患者では、53%から15%へと有意な減少傾向を認めた。虚血性心疾患/冠動脈疾患関連因子として、低BMI、高CRP、低HDL-Cに統計的有意性を認め、薬物治療としてはESA製剤未使用、RA系薬剤未使用が統計的有意性を認めた。
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Screening for coronary heart disease at the starting of dialysis could lead End-Stage Kidney Disease (ESKD) patients to be better prognosis
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Bone fracture and mortality risk prediction using FRAX in male Japanese hemodialysis patients
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慢性腎臓病患者における心電図同期SPECTの有用性検討のための調査研究(J-ACCESS3)
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ESA種類による抗炎症作用の差異
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腎機能別にみたFrailtyと心血管疾患の発症
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腎臓病stage別にみた心筋血流イメージング洗い出し率と予後
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腎臓病患者におけるaVR誘導のT波の異常と予後
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■ Keywords
CKD、血液浄化、急性腎臓病、腎性貧血、心血管合併症
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■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.
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常喜信彦
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:日本透析医学会「透析患者の心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン」作成ワーキンググループ委員 他
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■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.
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常喜信彦
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:日本内科学会認定医・指導医 日本内科学会総合内科専門医 日本腎臓学会専門医・指導医・評議員 日本透析医学会専門医。指導医 日本透析医学会 学術委員 第60回日本透析医学会演題査読委員 第45回日本腎臓学会東部学術大会査読委員 ニュータウンカンファレンスプログラム委員 Editorial boad of Journal of Atherosclerosis and Thrombosis CardioRenal Confference 世話人 YOKOHAMA parathyroid bone forum 世話人 区西南部腎不全治療研究会 世話人 血液浄化心不全治療研究会 世話人 腎循環器病研究会 世話人 日本透析導入研究会 世話人
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2.
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田中友里
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:日本腎臓学会専門医、日本透析医学会専門医、総合内科専門医 日本フットケア学会フットケア指導士
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■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 |
刊行論文 |
著書 |
その他 |
学会発表 |
その他 発表 |
和文 | 英文 |
和文 | 英文 |
国内 | 国際 |
筆 頭 | 共 著 | 筆 頭 | 共 著 |
筆 頭 | 共 著 | 筆 頭 | 共 著 |
筆 頭 | 共 著 |
演 者 | 共 演 | 演 者 | 共 演 |
演 者 | 共 演 |
常喜 信彦
教授
|
4 | 1 | 1 | 7 |
2 | 1 | | |
| |
10
(4)
|
7
(1)
|
1
|
2
|
3
(2)
|
|
田中 友里
准教授
|
1 | 2 | | 1 |
| | | |
| |
|
3
(1)
|
|
1
|
|
|
中田 憲司
助教
|
2 | | 2 | 1 |
1 | 1 | | |
| |
2
|
5
(3)
|
2
|
|
|
|
計 |
7 | / | 3 | / |
3 | / | 0 | / |
0 | / |
12 (4) | / |
3 (0) | / |
3 (2) | / |
|
研究者名 |
刊行論文 |
著書 |
その他 |
学会発表 |
その他 発表 |
和 文 | 英 文 |
和 文 | 英 文 |
国 内 | 国 際 |
筆 頭 | 筆 頭
| 筆 頭 | 筆 頭
| 筆 頭 |
演 者 | 演 者
| 演 者 |
常喜 信彦
教授
|
4 | 1 |
2 | |
|
10
(4)
|
1
|
3
(2)
|
田中 友里
准教授
|
1 | |
| |
|
|
|
|
中田 憲司
助教
|
2 | 2 |
1 | |
|
2
|
2
|
|
計 |
7 | 3 |
3 | 0 |
0 |
12 (4) |
3 (0) |
3 (2) |
|
( ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
|
( ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
|
|
■ 刊行論文
原著
|
1.
|
Toida T, Kurita N, Abe M, Hanafusa N, Joki N†:
Impact of Dysmagnesemia on Atrial Fibrillation in Maintenance Hemodialysis Patients: A Nationwide Study.
Cardiorenal medicine
14
(1)
:105
-112
, 2024
|
2.
|
Nakata K†, Tanaka Y†, Harada M†, Hitaka M†, Joki N†:
Association between myocardial oxygen supply and demand and myocardial injury in patients with end-stage kidney disease.
Journal of atherosclerosis and thrombosis
:
, 2023
|
3.
|
Nakata K†, Joki N†:
Non-ischemic myocardial fibrosis in end-stage kidney disease patients: a new perspective.
Kidney and Dialysis
3
(3)
:311
-321
, 2023
|
4.
|
Sasaki S, Fujisaki K, Nishimura M , Nakano T, Abe M, Hanafusa N, Joki N†:
Association between disturbed serum phosphorus levels and QT interval prolongation.
Kidney international reports.
13
(9(6))
:1792
-1801
, 2024
|
5.
|
Iseri K, Miyakoshi C, Joki N†, Onishi Y, Fukuma S, Honda H, Tsuruya K:
α-Blocker Use in Hemodialysis: The Japan Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study.
Kidney medicine.
5
(9)
:100698
, 2023
|
総説及び解説
|
1.
|
常喜信彦†, 田中友里†:
末期腎不全患者の肺高血圧症.
pulmonary Hypertension Update
9
(2)
:50
-53
, 2023
|
2.
|
常喜信彦†:
そもそも血圧とは何?血圧が上がる・下がる仕組み.
透析ケア
29
(11)
:14
-15
, 2023
|
3.
|
常喜信彦†:
透析患者の高血圧・低血圧とリスク.
透析ケア
29
(11)
:16
-17
, 2023
|
4.
|
中田憲司†:
貧血と血圧の関係.
透析ケア
29
(11)
:30
-32
, 2023
|
5.
|
中田憲司†:
動脈硬化と高血圧の関係.
透析ケア
29
(11)
:34
-35
, 2023
|
6.
|
田中友里†:
高血圧と高圧薬の仕組み.
透析ケア
29
(11)
:38
-40
, 2023
|
7.
|
田中友里†:
低血圧と昇圧薬の仕組み.
透析ケア
29
(11)
:42
-43
, 2023
|
8.
|
花房規男, 阿部雅紀, 常喜信彦†, 星野純一, 谷口正智, 菊池勘, 長谷川毅, 後藤俊介, 小川哲也, 神田英一朗, 中井滋, 長沼俊秀, 三浦健一郎, 和田篤志, 武本佳昭:
我が国の慢性透析療法の現況(2022年12月3①日現在).
日本透析医学会雑誌
56
(12)
:473
-536
, 2023
|
9.
|
Hanafusa N, Abe M, Joki N†, Ogawa T, Kanda E, Kikuchi K, Goto S, Taniguchi M, Nakai S, Naganuma T, Hasegawa T, Hoshino J, Miura K, Wada A, Takemoto Y, and on behalf of Japanese Society for
Dialysis Therapy Renal Data Registry Committee:
Annual dialysis data report 2019, JSDT Renal Data Registry.
Advances in renal replacement therapy
9
(47)
:
, 2023
|
10.
|
Kawata A, Hasegawa M, Morishita S, Fujii T, Hagiwara O, Joki N†, Takahashi K, Yokouchi Y, Gomi T:
Amyand's Hernia diagnosed preoperatively via a CT scan: A case report.
Radiology case reports
3
(19(8))
:2923
-2928
, 2023
|
11.
|
Joki N†, Toida T, Nakata K†, Abe M, Hanafusa N, Kurita N:
Effect of atherosclerosis on the relationship between atrial f ibrillation and ischemic stroke incidence among patients on hemodialysis.
Scientific Reports
:
, 2024
|
その他
|
1.
|
常喜信彦†, 田中友里†:
心不全を合併した腎保護の考え方.
内科
132
(1)
:98
-102
, 2023
|
2.
|
藤﨑毅一郎, 常喜信彦†:
Dialysis therapy ,2022 year in review
7.心血管領域.
日本透析医学会雑誌
56
(12)
:563
-564
, 2023
|
|
■ 著書
1.
|
常喜信彦†:
腎疾患
高K血症,低K血症.
今日の治療指針 私はこう治療している 2024
643-644.
医学書院,
東京,
2024
|
2.
|
中田憲司†, 常喜信彦†, 酒井謙†:
【CKDが進行したら】
14.「私透析しません」と言われたら?.
こんなときどうする?腎疾患
ー診療の悩みを解決する腎疾患テキストー
158-164.
中外医学社,
東京,
2023
|
3.
|
常喜信彦†, 中田憲司†:
24.心不全におけるCRS(WRF).
エキスパートが語る
高齢者循環器診療のすべて
~ ガイドライン通りにできない場合には?
107-111.
日本医事新報社,
東京,
2024
|
|
■ 学会発表
国内学会
|
1.
|
◎常喜信彦†, 佐々木 彰 , 藤崎 毅一郎:
Association of prolonged QT intervals with mortality in hemodialysis patients: a nationwide retrospective cohort study.
第88回日本循環器学会学術集会,
神戸,
2024/03
|
2.
|
◎常喜信彦†:
末期腎臓病患者の心電図QT時間
(ランチョンセミナー).
第13回腎不全研究会,
東京,
2023/12
|
3.
|
◎常喜信彦†:
血清カリウム値、前も大事だが後も大事 (ランチョン).
第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会,
東京,
2023/09
|
4.
|
◎常喜信彦†, 佐々木彰, 藤崎毅一郎:
腹膜透析患者におけるQT時間延長に関連する因子の探索.
第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会,
東京,
2023/09
|
5.
|
◎中田憲司†, 戸井田達典, 栗田宜明, 常喜信彦†:
腹膜透析患者における血清マグネシウム値と心房細動合併の関係.
第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会,
東京,
2023/09
|
6.
|
◎大川梨聖†, 田中友里†, 原田美菜子†, 中田憲司†, 紺野晋吾†, 常喜信彦†:
長期プロトンポンプ阻害薬(PPI)内服による電解質異常が原因と考えられた症候性てんかんの1例.
日本内科学会 第689回 関東地方会,
東京,
2023/09
|
7.
|
◎常喜信彦†, 中田憲司†:
心筋酸素需給バランスを意識した透析導入期における貧血治療.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
8.
|
◎中山侑泉, 酒井謙, 吉田規人, 高橋禎, 日高舞, 石井信伍, 山崎恵介, 大橋靖, 石丸昌志, 鈴木敏弘, 青木芳隆, 榎 邦明, 内野順司, 正井基之, 永川修, 村上康一, 坂井健彦, 山田陽介, 常喜信彦†
ト:
慢性維持透析患者における細胞内外液水分量とナトリウム利尿ペプチドの関係.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
9.
|
◎砂川大伍,松村彩子,井上博満,若林隼人,林俊秀,高橋康訓,今村吉彦, 常喜信彦†:
析液カリウム濃度の違いが透析後低カリウム血症に与える影響.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
10.
|
◎酒井謙†, 久松加奈†, 須藤友紀†, 小口英世†, 小坂志保, 中田憲司†:
CKMの現状と課題.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
11.
|
◎常喜信彦†, 戸井田達典, 中田憲司†, 阿部雅紀, 花房規男, 栗田宜明:
血液透析患者における血清マグネシウム値が心房細動に与える影響の検討.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
12.
|
◎常喜信彦†,田中友里†:
新しい心不全治療薬 (教育講演).
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
13.
|
◎藤崎毅一郎, 佐々木彰, 中野敏昭, 西村眞人, 常喜信彦†:
維持血液透析患者における鉄動態とQTcの関係.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
14.
|
◎鯉渕清人,山田英行,古川智士,嶋田友紀,宮城盛淳,内山陽介,大橋靖† 常喜信彦†,酒井謙†:
超高齢化社会を迎えた日本におけるPDの可能性.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
15.
|
◎常喜信彦†,原田美菜子†:
透析患者における心房細動と抗凝固薬.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
16.
|
◎常喜信彦†,中田憲司†:
抑うつ症状とうっ血性心不全.
第68回日本透析医学会学術集会・総会,
神戸,
2023/06
|
17.
|
◎中田憲司†, 日髙舞†, 田中友里†, 原田美菜子†, 常喜信彦†:
血液透析導入患者における心筋酸素需給バランスと心筋障害.
第66回日本腎臓学会学術総会,
横浜,
2023/06
|
18.
|
◎日髙 舞†, 中田憲司†, 原田 美菜子†, 大橋 靖†, 田中 友里†, 常喜 信彦†:
左室収縮能障害を有する維持血液透析患者における鉄欠乏と心予後の関係.
第66回日本腎臓学会学術集会,
神奈川,
2023/06
|
19.
|
◎常喜信彦†:
透析後を基準にした血液透析療法も必要か?.
第65回新潟透析医学会学術集会,
新潟,
2023/04
|
国際学会
|
1.
|
◎常喜信彦†:
血液透析後の値は頓着しなくていいのか?
(ランチョンセミナー).
第51回埼玉透析医学会学術集会,
埼玉、大宮,
2023/12
|
2.
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◎Nakata K†, ToidaT, Kurita N, Abe M, Hanafusa N, Joki N†:
Association of serum magnesium with atrial fibrillation in patients requiring peritoneal dialysis.
ASN Kidney Week 2023,
philadelphia, USA,
2023/11
|
3.
|
◎Nakata K†,Tanaka Y†, Harada M†, Joki N†:
Association of imbalance of myocardial oxygen Supply/Demand with myocardial injury in end stage kidney disease patients.
(Focussed Oral).
60th ERA congress,
Milan, Italy,
2023/06
|
その他
|
1.
|
◎常喜信彦†:
血液透析後の値も意識した診療が必要かもしれない.
三多摩腎疾患治療医会 第81回研究会,
三鷹市,
2023/11
|
2.
|
◎常喜信彦†:
透析診療に安静12誘導心電図を生かす!.
第71回長野県透析研究会学術集会,
長野,
2023/11
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3.
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◎常喜信彦†:
慢性腎臓病診療を再考する.
第49回東北腎不全研究会学術集会,
仙台 宮城県,
2023/08
|
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