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 医学部 医学科 放射線医学講座(大橋)
 Department of Radiology (Ohashi)

臨床教授:
  関口 隆三
准教授:
  飯塚 有応
  五味 達哉
講師:
  長基 雅司
■ 概要
CT
CT で使用される造影剤の副作用に関して継続して研究を行っている.造影剤の副作用はおもに非腎性のアレルギー性副作用および腎性である造影剤腎症に分けられる.特に造影剤腎症に関してはクレアチニンをその指標として用いつつ,新たにバイオマーカーを用いて早期発見が可能であるか検討を行っている.また脱水の有無における造影剤腎症の発現に関して検討を行っている.
MRI
MRI は CT に比べ時間のかかる検査であり,特に腹部領域では比較的長い時間の息止めが必要になる.しかし高齢者では息止めが困難であることが多く,不十分な検査になることが多い.このため T1 強調画像でも T2 強調画像でも息止めなしに検査ができるシーケンスの検討を行い,実際の撮像に応用している.
神経放射線
神経放射線とは放射線医学の中で、脳脊髄及び頭頸部領域の画像診断とカテーテルを用いた血管内治療、放射線治療を行なう専門分野です。現在の研究課題は、先天性脳動静脈奇形の遺伝子診断、血管内皮形成因子(TGF)と遺伝子解析、血管新生形成因子、脳血管内治療におけるデバイスの開発、脳静脈の発生解剖学的検討、脳動脈瘤の4次元画像に関する血行動態的研究、MRIによる脳機能診断、くも膜下出血後の脳血管攣縮に対する核医学診断、認知症におけるRI/MRI画像解析、頚動脈ステント留置前後の眼動脈循環評価、頸動脈狭窄症におけるプラーク診断、脊椎脊髄血管の機能的微小解剖等に取り組んでおります。
■ Keywords
放射線診断学,造影剤,MRI,神経放射線
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  関口隆三 :日本超音波医学会 超音波検査士認定試験委員会 委員, 日本超音波医学会 乳房造影超音波診断基準検討小委員会 委員, 日本消化器がん検診学会関東甲信越支部 超音波研修委員会 世話人, 全国労働衛生団体連合会 腹部超音波検査専門委員会 委員, 日本乳腺甲状腺超音波医学会 幹事, 超音波ドプラ研究会 幹事, 日本腹部造影エコー・ドプラ診断研究会 世話人, Radiology Ultrasound研究会 世話人, 超音波スクリーニングネットワーク 副理事長, 国立がん研究センター がん対策情報センター がん医療支援研究部 画像診断コンサルテーション推進室 コンサルタント
2.  飯塚有応 :日本神経放射線学会評議員, 関東IVR学会世話人, 日本脳血管内治療学会関東地方会世話人, 東京脳血管内治療研究会世話人, 脳血管障害画像診断ガイドライン委員(日本医学放射線学会/文部省/厚生労働省), 日本画像医学会評議員, SIRCHIS研究会世話人, AOSNHNR:Asian - Oceanian Society of Neuroradiology and Head & Neck Radiology:Japanese committee member, WFITN ;World Federation of Interventional and Therapeutic Neuroradiology(Senior Member / International Advisory Member), The Neuroradiology Journal (Co-Editors-in-Chief), Interventional Neuroradiology Committee (Chairman)
3.  五味達哉 :日本磁気共鳴医学会代議員,日本画像医学会評議員,日本腹部放射線研究会世話人,日本救急放射線研究会世話人,こまばイメージング世話人,TCEL MR meeting世話人, 泌尿器画像診断研究会世話人
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















関口 隆三   臨床教授
 2             9
(3)
 4
 
 2
 
 
飯塚 有応   准教授
  4            5
 7
 1
 2
 3
(2)
 1
五味 達哉   准教授
  3      2      
 8
 1
 1
 1
(1)
 
長基 雅司   講師
  1            
 5
(1)
 
 2
 
 
杉山 三紀   助教
              
 3
 
 1
 
 
角尾 美果   助教
              
 2
 
 2
 
 
長谷川 誠   助教
         2     
 4
 1
 1
 
 
村田 望   助教
              
 2
 
 
 
 
 2 0  0 2  0  14
(3)
 3
(0)
 4
(3)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














関口 隆三   臨床教授
 2        9
(3)
 
 
飯塚 有応   准教授
         5
 1
 3
(2)
五味 達哉   准教授
     2    
 1
 1
(1)
長基 雅司   講師
         
 
 
杉山 三紀   助教
         
 
 
角尾 美果   助教
         
 
 
長谷川 誠   助教
         
 1
 
村田 望   助教
         
 
 
 2 0  0 2  0  14
(3)
 3
(0)
 4
(3)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 関口隆三、黒木嘉典、栗原浩子、今井一穂、岡野宏美、坂本裕衣、安藤二郎、山中康宏、長基雅司:  乳がん術前化学療法効果判定におけるソナゾイド造影超音波所見の検討-MRI所見との対比-.  RadFan  12 (5) :82 -83 , 2014
2. 林盛人, 佐藤健一郎, 横内哲也, 青木和哉, 木村仁, 伊藤圭介, 齋藤紀彦, 原科純一, 中山晴雄, 石井匡, 岩間淳哉, 飯塚有応, 三上克央, 岩渕聡:  AVM術後のメンタルケア.  脳動静脈奇形に対する集学的治療 The Mt. Fuji Workshop on CVD  32 :54 -58 , 2014
総説及び解説
1. 大森 聡,五味達哉,井下尚子:  典型的でない副腎疾患.  映像情報メディカル  46 :422 -427 , 2014
2. 関口隆三:  臓器別転移性腫瘍の診断法とその典型・非典型像-胃癌、大腸癌.  臨床画像  31 (2) :192 -209 , 2015
■ 著書
1. Gomi T, Hasegawa M:  Radiological Contrast Agents and Radiopharmaceuticals.  Side effects of drugs annual 36  695-706.  ELSEVIER,  Amsterdam, Netherlands, 2014
2. Gomi T , Hasegawa M:  Radiological contrast agents and radiopharmaceuticals.  Side Effects of Drugs Annual 35  863-871.  ELSEVIER,  The Netherlands, 2014
■ 学会発表
国内学会
1. ◎関口隆三: 肝腫瘤性病変の超音波診断.  日本消化器がん検診学会関東甲信越支部超音波研修委員会 第10回新潟セミナー,  新潟、日本,  2015/03
2. ◎飯塚有応, 石井匡, 林盛人, 齋藤紀彦, 岩渕聡, 小西善史, 渋川正顕, 坂本繁幸, 栗栖薫: 血管内治療後に閉塞性水頭症を呈し第3脳室底開窓術を施行した被蓋動静脈奇形.  第44回日本神経放射線学会,  名古屋,  2015/03
3. ◎林盛人, 佐藤健一郎, 石井匡, 青木和哉, 齋藤紀彦, 木村仁, 原科純一, 服部尚史, 飯塚有応, 五味達哉, 岩渕聡: 3D-FSEによる頚動脈プラーク組織別カラーマッピング.  第44回日本神経放射線学会,  名古屋,  2015/03
4. ◎飯塚有応, 石井匡, 佐藤健一郎, 林盛人, 岩渕聡, 小西善史, 堤義之, 大島拓也, 伊藤裕司, 左合治彦: 新生児ガレン大静脈瘤の治療適応 Superior Vena Cava flowとNeonatal Evaluation Scoreの検討.  第30回日本脳神経血管内治療学会,  横浜,  2014/12
5. ◎石井匡, 林盛人, 佐藤健一郎, 平井希, 中山晴雄, 原科純一, 齋藤紀彦, 木村仁, 伊藤圭介, 青木和哉, 飯塚有応, 岩渕聡: 海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻に対する経浅側頭静脈アプローチの検討.  第30回日本脳神経血管内治療学会学術総会,  横浜,  2014/12
6. ◎林盛人, 佐藤健一郎, 石井匡, 横内哲也, 青木和哉, 木村仁, 齋藤紀彦, 中山晴雄, 伊藤圭介, 服部尚史, 五味達哉, 岩渕聡: Multiple flip angle fast spin echo (iso-FSE)法による頚動脈プラーク組織別カラーマッピング.  第30回日本脳神経血管内治療学会学術総会,  横浜,  2014/12
7. ◎関口隆三: この症例をどう撮るか、どう読むか?.  日本超音波医学会関東甲信越地方会第26回学術集会,  東京,  2014/10
8. ◎田中崇, 藤崎純, 金子南紀子, 平栗有紗, 野呂聖絵, 高木厚子, 関口隆三, 高橋啓, 鈴木真, 前谷容: 腎悪性リンパ腫が疑われた1症例.  日本超音波医学会 関東甲信越地方会 第26回学術集会,  東京,  2014/10
9. ◎関口隆三: 意識改革!!確かめよう描出力・読影力-膵臓.  日本消化器がん検診学会東北支部超音波研修委員会研修会 第7回福島セミナー,  福島,  2014/10
10. ◎佐藤健一郎, 林盛人, 横内哲也, 石井匡, 平井希, 岩間淳哉, 谷真理子, 中山晴雄, 原科純一, 齋藤紀彦, 伊藤圭介, 青木和哉, 飯塚有応, 服部尚史, 五味達哉, 岩渕聡: 頸動脈狭窄症における非心電図同期MRIによるプラーク成分評価とCAS後DWI陽性所見の検討(ポスター).  日本脳神経外科学会第73回学術総会,  東京,  2014/10
11. ◎石井匡, 林盛人, 佐藤健一郎, 横内哲也, 谷真理子, 平井希, 中山晴雄, 原科純一, 齋藤紀彦, 伊藤圭介, 青木和哉, 飯塚有応, 八木文彦, 富田剛司, 岩渕聡: CAS前後における眼血流の変化: Laser Speckle Flowgraphyを用いた網脈絡膜血流の検討(ポスター).  日本脳神経外科学会第73回学術総会,  東京,  2014/10
12. ◎林盛人, 佐藤健一郎, 石井匡, 青木和哉, 伊藤圭介, 櫻井貴敏, 伊豆蔵英明, 木村仁, 齋藤紀彦, 原科純一, 中山晴雄, 谷真理子, 岩間淳哉, 服部尚史, 五味達哉, 岩渕聡: 頚動脈狭窄症におけるプラーク性状の経時的変化-非心電図同期MRプラークイメージングを用いた検討-.  日本脳神経外科学会第73回学術総会,  東京,  2014/10
13. ◎関口隆三: 業務効率向上に求められるビューアとは.  第30回日本診療放射線技師学術大会,  別府、大分,  2014/09
14. ◎服部尚史,五味達哉 ,中野晃枝,古賀剛輝,柏崎正壮,杉山三紀 ,長谷川 誠 ,長基雅司 ,関口隆三: 肝臓 T2* 値測定法の比較.  第 42 回日本磁気共鳴医学会大会,  京都,  2014/09
15. ◎関口隆三: 一度見たら忘れない症例、知らないと描出出来ない症例 肝臓.  日本消化器がん検診学会関東甲信越支部 超音波研修会 第10回長野セミナー,  長野,  2014/08
16. ◎大島拓也、和田友香、井上穀信、兼重昌夫、濱 郁子、藤永栄志、塚本桂子、五石圭司、伊藤裕司、堤義之、飯塚有応、左合治彦: 当院におけるガレン大静脈瘤に関する検討.  第50回日本周産期・新生児学会総会,  東京,  2014/07
17. 飯塚有応, 石井匡, 林盛人, 齋藤紀彦, 岩渕聡, 小西善史, 渋川正顕, 坂本繁幸, 富永篤, 来栖薫: 血管内治療後に閉塞性水頭症を呈し第3脳質底開窓術を施行したガレン大静脈瘤.  日本脳神経血管内治療学会関東地方会第11回学術集会,  東京,  2014/07
18. ◎服部尚史,五味達哉,中野晃枝,杉江秀信,柏崎正壮,松木直也,長谷川 誠,杉山三紀,長基雅司,関口隆三: 肝臓 T2*mapping, R2*mapping の比較.  第 19 回 TCEL MR meeting,  東京,  2014/07
19. ◎関口隆三: 胆嚢の超音波診断.  日本消化器がん検診学会関東甲信越支部 第16回超音波研修会 晴海セミナー,  東京,  2014/06
20. ◎関口隆三: 膵充実性腫瘍の鑑別診断.  日本超音波医学会 第13回教育セッション,  横浜,  2014/05
21. ◎飯塚 有応1、関口 隆三1、五味 達哉1、長基 雅司1、角尾 美果1、村田 望1、
長谷川 誠1、岩崎 美樹子1、杉山 三紀1、堤 義之2、野坂 俊介2、小西 善史3: 脊髄動静脈奇形に対する血管内治療=治療適応、限界、合併症=.  第73回日本医学放射線学会学術集会,  横浜 神奈川,  2014/04
22. ◎飯塚有応 堤 義之 野坂俊介: Sprouting angiogenesis after cotton candy glue intervention for the high flow pediatric spinal arteriovenous fistula.  第6回SIRCHS研究会,  横浜,  2014/04
23. ◎関口隆三、黒木嘉典、五十嵐誠治、長基雅司: 画像診断にて分化度の異なる成分を有する肝細胞癌を疑った1症例.  第27回日本腹部造影エコー・ドプラ診断研究会,  横浜,  2014/04
24. ◎Sekiguchi R, Kuroki Y, Nagamoto M, Gomi T, Iizuka Y, Tsunoo M, Hasegawa M, Murata N, Iwasaki M, Masuda H: Diagnosis of hepatic tumors: The role of Sonazoid contrast-enhanced ultrasonography.  第73回日本医学放射線学会総会,  横浜,  2014/04
国際学会
1. ◎M. Hasegawa, T. Gomi, S. Morishita, M. Iwasaki, M. Sugiyama, M. Tsunoo, M. Nagamoto, Y.Iizuka, R. Sekiguchi: Comparison of time-pressure values of injection data among 5 different low osmolar contrast media.  27th European Congress of Radiology (ECR2015),  Vienna, Austria,  2015/03
2. ◎Gomi T, Hasegawa M, Nagamoto M, Masuda H, Tsunoo M, Iizuka Y, Sekiguchi R: Analysis of risk factors for contrast medium-induced nephropathy using neutrophil gelatinase-associated lipocalin.  27th European Congress of Radiology,  Venna, Austria,  2015/03
3. ◎IIZUKA Y,: Endovascular Intervention of Galenic Venous Malformation and Dilatation.  World Federation of Neuroradiologicum Symposium,  Istanbul,  2014/09
その他
1. ◎飯塚有応: 新生児脳血管奇形に対する血管内治療の最前線.  第469回東京アンギオ・IVR会,  東京,  2015/01
2. ◎五味達哉: T1 強調像における radial scan の臨床応用.  第 205 回群馬 MRI 研究会,  前橋,  2014/09
3. ◎飯塚有応、堤義之、野坂俊介、師田信人、小林繁樹、小西善史: Sprouting angiogesesis after cotton candy lue intervention for the high flow pediatric spinal arteriovenous fistulae.  第30回東京脳血管内研究会,  東京,  2014/06
4. ◎飯塚有応: RASA1 type Galenic Venous Malformation.  第1回東京脈管神経血管内治療セミナー,  東京,  2014/05
5. ◎飯塚有応: Endovascular Intervention of the spinal arteriovenous malformation. =Special reference to the indication, limitation, and complication=.  第5回東邦Neuro IVRカンファレンス,  東邦大学,  2014/04
  :Corresponding Author
  :本学研究者