スギヤマ アツシ
Sugiyama Atsushi
杉山 篤 所属 東邦大学 医学部 医学科 職種 教授 |
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論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | Electromechanical WindowはTorsade de Pointesの発生を予想できる指標か? |
掲載誌名 | 正式名:日経メディカル ISSNコード:03851699 |
出版社 | 日経BP社 |
巻・号・頁 | 電子版(3月18日号),1-5頁 |
著者・共著者 | 安東賢太郎*†、杉山篤† |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2014/03 |
概要 | Torsade de Pointes(TdP)はlong QT syndrome(LQT)患者やIKr阻害作用を有 する薬物で惹起され得る。TdP惹起の指標の1つとして心電図QT間隔の延長があげ られるが、QT間隔の延長が認められても必ずしもTdPは惹起されないことが判明し ている。こうした中、QT間隔に代わる新しい指標として Electromechanical Window(EMW)が提唱されている。EMWとは左室内圧変化の終点と左室再分 極過程(T波)の終点の時間差のことで、QRS時間の始まりから左室内圧変化の終 点までの時間(Q-LVPend)からQT間隔を引くことで得られる。通常は電気的興奮が 完了した後に、機械的な心筋の収縮弛緩が終了するので、正常心臓ではEMWは正の 値を示す。しかし、LQT患者では負の値を示すことがあり、これは心室の収縮、弛 緩という機械的な活動は完了しても、再分極が終了していないことを意味する。こ のEMWの逆転現象はLQT患者におけるTdP発生の指標になるかもしれないと考えら れている。一方、非臨床試験において、最近EMWに対して懐疑的な結果が示され た。 |