医学部 医学科 皮膚科学講座（佐倉）
Department of Dermatology (Sakura)
教授：
吉田 正己
准教授：
樋口 哲也
助教：
木村 雅明
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■ 概要
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当教室の常勤医師は教授１名、准教授1名、助教1名、シニアレジデント1名、レジデント2名の計6名である。佐倉病院皮膚科ではウイルス性皮膚疾患、アレルギー性皮膚疾患、皮膚外科、および乾癬の臨床・研究を重点的に取り組んできた。特に乾癬については地域医療における拠点病院となりつつある。千葉県における乾癬治療研究会の主要メンバーであり、その他の乾癬勉強会にも積極的に出席している。大学病院の皮膚科として診療・教育ができる体制にあり、さらに研究に関しては本年度に社会人大学院生が入局して研究活動をしている。今年度からの研究課題として、乾癬とメタボリック症候群との関連性、皮膚癌に対する光力学療法と光力学診断法、抗アレルギー薬の比較試験を開始した。今後も高いレベルの診療を目指しつつ、教育・研究も進めていきたい。
1．ヘルペス感染症の治療と研究
帯状疱疹後神経痛に対する治療を行っている。帯状疱疹に関する市民公開講座を麻酔科と共同で開催した。
2．薬疹、アナフィラキシー等のアレルギー相談
他科から依頼された薬疹の相談を受けている。薬疹の原因薬の同定として、パッチテスト、内服テスト、あるいは薬剤によるリンパ球幼弱化検査を組み合わせて行っている。薬剤ではないが、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの検査等も行っている。アトピー性皮膚炎の専門病院としてインターネットで当科が紹介されている。
3．皮膚外科
表皮内癌に対する光力学療法と光力学診断法を研究テーマのひとつにしている。手術を希望しない患者、高齢者の患者に試みている。従来の皮膚悪性腫瘍に対する切除と植皮術、および皮弁形成も行っている。
4．漢方療法
帯状疱疹後神経痛、慢性膿皮症、凍瘡等に対して漢方を用いて治療を行っている。
5. 膠原病、水疱症、血管炎、褥瘡の診断と治療
難治性天疱瘡に対して比較的新しい治療法である免疫グロブリンの大量投与法を行っている。褥瘡に対してはVAC療法を試みている。
6．乾癬の治療と研究
乾癬患者に対してナローバンドUVB全身照射型装置、抗TNFα抗体、抗IL-12,23P40抗体等の生物製剤を用いた治療を行っている。メタボリック症候群と乾癬との関連性を研究している。
７．細菌性皮膚感染症の治療
皮膚細菌感染症の重症例に対して入院加療を行っている。
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■ Keywords
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ヘルペス感染症、薬疹、皮膚外科、漢方療法、膠原病、血管炎、水疱症、皮膚潰瘍、乾癬、細菌性皮膚感染症
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■ 教授・准教授・講師の公的役職
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1.
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吉田 正己
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：千葉県皮膚科医会幹事
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2.
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吉田 正己
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：日本小児皮膚科学会運営委員
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3.
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吉田 正己
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：日本皮膚科心身医学会評議員
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■ 当該年度の主催学会・研究会
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1.
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佐倉皮膚科勉強会
(幹事
：
吉田正己 )
,千葉
2010/05
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2.
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佐倉皮膚科勉強会
(幹事
：
吉田正己 )
,千葉
2010/09
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3.
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佐倉皮膚科勉強会
(幹事
：
吉田正己 )
,千葉
2010/10
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■ 当該年度研究業績数一覧表
| 研究者名 |
刊行論文 |
著書 |
その他 |
学会発表 |
その他
発表 |
| 和文 | 英文 |
和文 | 英文 |
国内 | 国際 |
筆
頭 | 共
著 | 筆
頭 | 共
著 |
筆
頭 | 共
著 | 筆
頭 | 共
著 |
筆
頭 | 共
著 |
演
者 | 共
演 | 演
者 | 共
演 |
演
者 | 共
演 |
|
吉田 正己
教授
医学博士
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2 | 2 | | 2 |
4 | | | |
| |
|
7
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1
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樋口 哲也
准教授
医学博士
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| 3 | | 1 |
2 | 2 | | |
| |
1
|
6
|
1
|
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|
1
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木村 雅明
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1 | 1 | 1 | |
| | | |
| |
1
|
2
|
|
|
|
1
|
| 計 |
3 | ／ | 1 | ／ |
6 | ／ | 0 | ／ |
0 | ／ |
2
(0) | ／ |
1
(0) | ／ |
0
(0) | ／ |
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| 研究者名 |
刊行論文 |
著書 |
その他 |
学会発表 |
その他
発表 |
和
文 | 英
文 |
和
文 | 英
文 |
国
内 | 国
際 |
筆
頭 | 筆
頭
| 筆
頭 | 筆
頭
| 筆
頭 |
演
者 | 演
者
| 演
者 |
|
吉田 正己
教授
医学博士
|
2 | |
4 | |
|
|
|
|
|
樋口 哲也
准教授
医学博士
|
| |
2 | |
|
1
|
1
|
|
|
木村 雅明
|
1 | 1 |
| |
|
1
|
|
|
| 計 |
3 | 1 |
6 | 0 |
0 |
2
(0) |
1
(0) |
0
(0) |
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|
( )：発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
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( )：発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
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■ 刊行論文
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原著
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1.
|
Kishi Y, Aiba Y, Higuchi T†, Furukawa K, Tokuhisa T, Takemori T, Tsuba.：
Augmented antibody response with premature germinal center regression in CD40L transgenic mice.
Journal of immunology
185
(1)
：211
-219
, 2010
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総説及び解説
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|
1.
|
吉田正己†, 樋口哲也†：
伝染性軟属腫.
小児内科
43
：249-251
, 2011
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|
2.
|
吉田正己†：
ウイルス感染症．単純ヘルペス（HSV1・2型）.
日本臨床
68
(増6)
：306-309
, 2010
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症例報告
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1.
|
木村雅明†, 樋口哲也†, 若林知江, 細江伸央†, 榊原隆次†, 吉田正己†：
腹筋麻痺と麻痺性イレウスを合併した帯状疱疹の1例.
皮膚科の臨床
52
：1799-1801
, 2010
|
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2.
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佐藤研士, 樋口哲也†, 若林知江, 木村雅明†, 吉田正己†：
Pseudocyst of the scalpの1例.
皮膚科の臨床
53
：534-535
, 2011
|
|
3.
|
Kimura M†, Higuchi T†, Yoshida M†：
Infantile acropustulosis is treated successfully with topical maxacalcitol.
Acta dermato-venereologica
：doi:10.2340/00015555-1060
, 2011
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4.
|
Noboru Hosoe†, Ryuji Sakakibara†, Masami Yoshida†, Tomoe Wakabayashi, Hidemasa Kikuchi, Tetsuhiro Yamada†, Kazutoshi Kawahara, Masahiko Kishi†.：
Acute, severe constipation in a 58-year-old Japanese patient.
Gut
：doi:10.1136/gut.2009.183392
, 2010
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|
■ 著書
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1.
|
吉田正己†（分担）：
腎機能低下患者のヘルペス治療の留意点.
WHAT’S NEW in 皮膚科学
126-127.
メディカルレビュー社,
東京,
2010
|
|
2.
|
吉田正己†，樋口哲也†：
全身丘疹性紅斑（伝染性単核症）.
皮膚で見つける全身疾患～頭のてっぺんからつま先まで～
147.
メディカルレビュー社,
東京,
2011
|
|
3.
|
吉田正己†，樋口哲也†：
帯状疱疹「散布疹と頭痛、発熱、嘔気がある」.
外来皮膚科ER最前線
160-161.
メディカルレビュー社,
東京,
2011
|
|
4.
|
樋口哲也†：
天疱瘡.
人体の構造と機能からみた病態生理ビジュアルマップ
93-98.
医学書院,
東京,
2010
|
|
5.
|
樋口哲也†：
乾癬.
人体の構造と機能からみた病態生理ビジュアルマップ5
99-104.
医学書院,
東京,
2010
|
|
6.
|
吉田正己†（分担）：
水痘．小児科臨床ピクシス17.
年代別子どもの皮膚疾患
138-139.
中山書店,
東京,
2010
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■ 学会発表
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国内学会
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1.
|
◎高野裕子†，樋口哲也†，吉田正己†：
環状に拡大傾向を呈したNodular Vasculitisと考えられた1例.
第74回日本皮膚科学会東京支部学術大会,
東京,
2011/02
|
|
2.
|
◎木村雅明†，安部文人†，高野裕子†，野老翔雲†，樋口哲也†，吉田正己†：
Desmoplastic malignant melanomaの1例.
第834回日本皮膚科学会東京地方会,
千葉,
2010/12
|
|
3.
|
◎高野裕子†，安部文人†，野老翔雲†，木村雅明†，樋口哲也†，吉田正己†：
汎発化したHaily-Haily病の1例.
第833回日本皮膚科学会東京地方会,
東京,
2010/11
|
|
4.
|
◎野老翔雲†，安部文人†，高野裕子†，木村雅明†，樋口哲也†，吉田正己†：
抗毒素血清が奏功したマムシ咬傷の1例.
第833回日本皮膚科学会東京地方会,
東京,
2010/11
|
|
5.
|
◎安部文人†，高野裕子†，野老翔雲†，木村雅明†，樋口哲也†，吉田正己†：
褥瘡治療に新たに導入した陰圧閉鎖療法（V.A.C.®システム）の使用経験.
第3回佐倉病院学術集会,
佐倉,
2010/10
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6.
|
◎安部文人†，樋口哲也†，吉田正己†：
壊死性遊走性紅斑の1例.
第62回日本皮膚科学会西部支部学術大会,
倉敷,
2010/10
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7.
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◎樋口哲也†，吉田正己†，石河 晃，中野 創，澤村大輔：
単純型表皮水疱症の1例.
第109回日本皮膚科学会総会・学術大会,
大阪,
2010/04
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8.
|
◎安部文人†，樋口哲也†，吉田正己†：
壊死性遊走性紅斑の1例.
平成22年度千葉県皮膚科医会学術講演会,
千葉,
2010/04
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国際学会
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|
1.
|
◎Higuchi T†, Sato T, Yokozeki H：
An approach to detect antigen-specific T cells by CD40 ligand expression in drug eruption.
第9日独皮膚科学会,
ドイツ・ワイマール,
2010/06
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