2008年度
 医学部 医学科 臨床検査医学研究室(大橋)
 Department of Laboratory Medicine (Ohashi)
■ 概要
1、臨床検査領域
  必須アミノ酸研究委員会研究費により血中アミノ酸の各種病態ならびに糖尿病患者の尿中微量アルブミンについて検討し糖尿病性腎症の発症は糸球体が障害されついで尿細管が障害されることを見出した。その他ビリルビン代謝に関する研究、感染症に関する研究、等質に関する研究、尿中ストレスマーカーに関する研究、精神疾患における栄養代謝の研究などを行っている。
2、臨床検査領域
心臓超音波を用いた研究が中心である。組織ドプラ法や2Dスペックルエコー法を用いた新たな心機能評価の指標がどの程度日常臨床に使えるか検討している。本法を用いると通常の心エコー検査では診断できない心不全の評価や、高血圧性心臓病、原因不明の心疾患など様々な心臓病の早期診断に役立つことを見出している。
3、神経電気生理学
神経電気生理学領域としては各種中枢・末梢神経疾患、筋疾患における神経電気生理学的研究をおこない、また顔面痙攣、痙性斜頚などの各種ジストニアに対するボツリヌス毒素治およびその基礎的研究ならびに本邦における同治療法の指導および普及に努めている。
■ Keywords
アミノ酸, ビリルビン, 尿中ストレスマーカー, 組織ドプラ, スペックルトラッキング, 心不全, 高血圧, 神経電気生理学, 筋電図, ボツリヌス毒素治療, ジストニア
■ 教授・准教授・講師の公的役職
1.  高宮清之 :東京都社会保険診療報酬請求書審査委員会審査委員・主任審査委員・審査専門部会委員・審査専門部会小委員会委員・再審査部会委員・調剤審査部会委員・調剤審査部会小委員会委員・調剤審査部会副部会長
■ 当該年度の主催学会・研究会
1.  コントラストエコー研究会  ( 鈴木真事 )  ,東京、品川  2008/08
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  鈴木真事 :日本循環器学会評議員, 日本心臓病学会評議員, 日本心エコー図学会評議員, 日本超音波医学会代議員, 日本心血管画像動態学会評議員, コントラストエコー研究会世話人, 東京心エコー図研究会世話人, 超音波血流研究会世話人
2.  高宮清之 :日本臨床栄養学会評議員, 日本臨床検査医学会誌査読委員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















鈴木 真事   講師
医学博士
 1   2          1
(1)
 17
 1
 3
 2
 
高宮 清之   講師
医学博士
              
 
 
 
 3
 
 1 0  0 0  0  1
(1)
 1
(0)
 5
(0)
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表














鈴木 真事   講師
医学博士
 1        1
(1)
 1
 2
高宮 清之   講師
医学博士
         
 
 3
 1 0  0 0  0  1
(1)
 1
(0)
 5
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会 (  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. Hara Hisa, Tsunoda T, Nemoto N, Yokouchi I, Yamamoto M, Ono T, Moroi M, Suzuki M, Sugi K, Nakamura M:  Distribution of ultrasonic radiofrequency signal amplitude detects lipids in atherosclerotic plaque of coronary arteries:an ex-vivo study.  Cardiovascular Ultrasound  6 :18-26 , 2008
■ 学会発表
国内学会
1. ◎新倉寛輝, 鈴木真事, 大塚健紀, 諸井雅男, 中村正人, 杉薫, 山下裕正, 大関泰宏, 内田真, 尾﨑重之,: 先天性二尖弁による大動脈弁狭窄症に対し自己心膜を用いた大動脈弁形成術を施行した8例の検討.  第211回日本循環器学会関東甲信越地方会,  東京,  2009/02
2. ◎尾﨑重之, 萩原壮, 山下裕正, 大関泰宏, 内田真, 大塚健紀, 鈴木真事: 大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁形成術.  第56回日本心臓病学会学術集会,  東京,  2008/09
3. ◎徳江政英, 原英彦, 諸井雅男, 正井博文, 高沢洋介, 古橋龍彦, 福田宏, 高木拓郎, 原久男, 中村正人, 鈴木真事, 杉薫, 甲田英一: 64列マルチスライスCTによる冠動脈造影でCT値測定が有用であったステント内狭窄の1例.  第209回日本循環器学会関東甲信越地方会,  東京,  2008/09
4. ◎榎本善成, 野呂眞人, 明石顕, 川瀬綾香, 手塚尚紀, 坂田隆夫, 諸井雅男, 鈴木真事, 中村正人, 杉薫: ブルガダ症候群と診断された催不整脈性右室異型性症の1例.  第556回日本内科学会関東地方会,  東京,  2008/09
5. ◎大塚健紀, 鈴木真事, 大崎司, 土田貴子, 山下裕正, 林田恭子, 大関泰宏, 岡田良晴, 尾﨑重之, 杉薫: 大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁形成術前後の心エコー所見.  第56回日本心臓病学会,  東京,  2008/09
6. ◎戸谷夏子, 野呂眞人, 塚田博之, 大木晋輔, 鈴木真事, 久次米真吾, 沼田綾香, 手塚尚紀, 坂田隆夫, 杉薫: 携帯型発作時心電図記録計(イベントレコーダー)による不整脈検出成績.  第28回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会,  東京,  2008/07
7. ◎高澤洋介, 諸井雅男, 原久男, 正井博文, 古橋龍彦, 福田宏, 鈴木真事, 中村正人, 杉薫: LADのCTOおよび側副血行供給枝であるRCAの病変検出にMDCTCAが有効であった1例.  第10回Tokyo Cardiology Conference,  東京,  2008/06
8. ◎徳江政英, 横内到, 佐藤香織, 進士英雄, 小野剛, 山本正也, 伊藤信吾, 大塚健紀, 高木拓郎, 原久男, 原英彦, 諸井雅男, 鈴木真事, 中村正人, 杉薫: 大動脈奇形による心筋虚血を呈した1例.  第208回日本循環器学会関東甲信越地方会,  東京,  2008/06
9. ◎正井博文, 横内到, 原久男, 諸井雅男, 鈴木真事, 中村正人, 杉薫: 大動脈弁逆流による背部痛が契機となって診断された大動脈奇形の一例.  第29回東邦循環器研究会,  東京,  2008/06
10. ◎大塚健紀, 鈴木真事, 大崎司, 土田貴子, 杉薫: 僧帽弁逆流が心エコードプラ指標による左室拡張指標に及ぼす影響.  第19回日本心エコー図学会,  神戸,  2008/04
11. ◎大塚健紀, 鈴木真事, 大崎司, 土田貴子, 山下裕正, 林田恭子, 大関泰宏, 岡田良晴, 尾﨑重之, 杉薫: 大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁修復術の試み.  第19回日本心エコー図学会学術集会,  神戸,  2008/04
12. ◎Hara H(hide), Otsuka T, Suzuki M, Nakamura M, Sugi K: Significance of patent foramen ovale in patients with cryptogenic stroke and its diagnostic difficulty despite of using transesophageal echocardiography.  The 73rd Annual Scientific Meeting of the Japanese Circulation Society,  Osaka,  2009/03
13. ◎Shinji H, Tokue M, Satoh K, Ono T, Yamamoto M, Yokouchi I, Itoh S, Yajima S, Shiba M, Iijima R, Takagi T, Hara H, Hara H, Moroi M, Suzuki M, Nakamura M, Sugi K: Predictive factors of a favorable responder after renal artery stenting in patients with renal artery stenosis.  The 73rd Annual Scientific Meeting of the Japanese Circulation Society,  Osaka,  2009/03
14. ◎Tezuka N, Noro M, Kujime S, Kawase A, Sakai T, Ootsuka T, Sakata T, Suzuki M, Sugi K: Comparison of degree of dyssynchrony between high-septal pacing and traditional apical pacing in patients with newly implanted permanent pacemaker.  The 73rd Annual Scientific Meeting of the Japanese Circulation Society,  Osaka,  2009/03
国際学会
1. ◎Otsuka T, Suzuki M, Osaki T, Tsuchida T, Yamashita H, ozeki Y, Uchida S, Ozaki S, Sugi K: Usefulness and Feasibility of Aortic Valve Repair Utilizing an Autologous Pericardium for the Patients with Severe Aortic Stenosis.  The 73rd Annual Scientific Meeting of the Japanese Circulation Sciety,  Osaka,  2009/03
2. ◎Otsuka T, Suzuki M, Osaki T, Tsuchida T, Yamashita H, Ozeki Y, Uchida S, Ozaki S, Sugi K: Usefulness and feasibility of aortic valve repair utilizing an autologous pericardium, for the patients with severe aortic stenosis.  58th American College of Cardiology,  Orlando, Florida, USA,  2009/03
3. ◎Otsuka T, Suzuki M, Osaki T, Tsuchida T, Yamashita H, Hayashida K, Ozeki Y, Okada Y ,Ozaki S, Sugi K : Feasibility of aortic valve repair for patients with severe aortic stenosis.  ESC Congress 2008,  Munich Germany,  2008/09
その他
1. ◎藤崎純,金子南紀子,上田真衣子,石田啓介,間瀬典弥,鈴木真事,福田麻実,山本泰弘,田岡英樹,浅川恭行,久布白兼行: 下肢静脈エコーによる血栓の検出.  第48回玉川・世田谷・渋谷・目黒支部合同臨床懇話会,  東京,  2009/03
2. ◎新倉寛輝, 杉薫, 中村正人, 鈴木真事, 諸井雅男, 坂田隆夫, 原久男, 高木拓郎, 大塚健紀, 尾﨑重之, 内田真, 大関泰宏, 山下裕正: 先天性二尖弁による大動脈狭窄症に対し自己心膜を用いた大動脈弁形成術を施行した8例の検討.  第8回世田谷区医師会,  東京,  2008/12
3. ◎手塚尚紀, 野呂眞人, 久次米真吾, 森山明義, 沼田綾香, 熊谷賢太, 中江武志, 酒井毅, 坂田隆夫, 大塚健紀, 鈴木真事, 杉薫: 心室ペーシング部位の違いにおけるdyssynchronyの検討.  第25回日本心電学会,  新潟,  2008/11
4. 高宮清之: ボツリヌス療法の長期予後.  ボツリヌストキシン療法研究会,  東京,  2008/10
5. 高宮清之: 眼瞼痙攣・片側顔面痙攣・痙性斜頚に対するボツリヌス治療.  ボツリヌストキシン療法研究会,  東京,  2008/08
6. ◎大塚健紀, 鈴木真事, 大崎司, 土田貴子, 山下裕正, 林田恭子, 大関泰宏, 岡田良晴, 尾﨑重之, 杉薫: 大動脈弁四尖弁に対し大動脈弁修復術を施行した1例.  第81回日本超音波医学会学術集会,  神戸,  2008/05
7. 高宮清之: 痙性斜頚に対するボツリヌス治療.  ボツリヌストキシン療法研究会,  東京,  2008/12
  :Corresponding Author
  :本学研究者