東邦大学 教育・研究業績データベース   
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 医学部 医学科 分子生物学研究室
 Department of Molecular Biology

准教授:
  逸見 仁道
■ 概要
————— 概要 —————
疾病と遺伝子異常との関連の解明と診断や治療への応用を目指して、多因子病から単一遺伝子病まで様々な疾患を対象とした基礎的研究を進めている。

1. DNAミスマッチ修復に関する研究
 DNAミスマッチ修復遺伝子群の異常は小さな変異の頻度を上昇させる機構の1つと考えられている.これら遺伝子の異常は消化器や婦人科領域の腫瘍に多く見いだされることや抗癌剤耐性にも関わっており,これまで遺伝子異常の検索や診断への応用およびその生理学的意義の解明を目指して研究を行ってきた.特に近年は低酸素下でのMLH1遺伝子およびMSH3遺伝子の発現抑制機構ならびにゲノム不安定性に焦点を絞った解析を中心に研究を進めている.

2. 先天性銅代謝異常症の原因遺伝子の異常検索
1993年にMenkes病やWilson病の原因遺伝子が同定されて以来,日本人患者における遺伝子異常について検索を行ない,これまでに欧米人には見られない遺伝子異常を数種類見い出している.これらの異常の蛋白機能に与える影響と遺伝子変異簡便検索法の開発や遺伝子治療にむけての基礎研究を行っている

3. 糖尿病性腎症の発症機構の解明
angiotensin converting enzyme (ACE) 及びACE2の発現パターンに着目して糖尿病性腎症の発症や進展への関与についての研究を進めている。
■ Keywords
DNAミスマッチ修復, 転写制御機構, ゲノム不安定性,大腸がん, ATP7A, ATP7B, 糖尿病性腎症, ACE, ACE2
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  文部科学省平成22年度科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:21591736)
 研究課題:大腸癌における低酸素誘導ゲノム不安定性の分子機構の解明  (研究代表者:逸見仁道, 渋谷和俊, 有田通恒, 小池淳一)
 研究補助金:1000000円  (代表)
2.  文部科学省平成22年度科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:22591495)
 研究課題:DNA修復遺伝子発現制御機構の解明:新規因子CXXC5に着目した制御複合体の解析  (研究代表者:有田通恒)
 研究補助金:1700000円  (代表)
その他
1.  医学部医学科プロジェクト研究費  (研究課題番号:22-8)
 研究課題:低酸素状態におけるDNAミスマッチ修復遺伝子転写抑制の分子機構の解明  (研究代表者:李傑, 小池淳一)
 研究補助金:500000円  (代表)
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  逸見仁道 :日本小児がん学会 評議員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















逸見 仁道   准教授
医学博士
  1  2          
 8
 
 2
 
 
有田 通恒   助教
薬学修士
  1  2          3
 5
 
 2
 
 
 0 0  0 0  0  3
(0)
 0
(0)
 0
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 水入苑生、大橋靖, 逸見仁道, 有田通恒, 山田かなえ, 青木敏行, 酒井謙, 上田麻美, 関奈々, 田中恵三, 相川厚:  腹膜障害の基礎と臨床 中性液、icodextrin液によるTGF-β1、VEGF発現増加とその抑制.  腎と透析 別冊 腹膜透析2010  69 :417-420 , 2010
2. Aoki T, Hemmi H, Arita M, Sakai K,Aikawa A,Mizuiri S:  Angiotensin-Converting Enzyme 2 Expression in a Human Proximal Tubular Cell Line HK-2.  Journal of the Medical Society of Toho University  58 (1) :19-26 , 2011
3. Mizuiri S, Hemmi H, Arita M, Aoki T, Ohashi Y, Miyagi M, Sakai K, Shibuya K, Hase H, Aikawa A:  Increased ACE and ACE2 expression in kidney from patients with InA nephropathy.  Nephron. Clinical practice  117 (1) :c57-c66 , 2010
その他
1. 逸見仁道:  固形腫瘍に対する細胞治療:巻頭言.  小児がん  47 (2) :257 , 2010
■ 学会発表
国内学会
1. 有田通恒, 菊池由宣: 転写因子CXXC5によるhMLH1の発現制御機構の解明:転写因子複合体の同定.  第137回東邦医学会例会,  東京,  2011/02
2. 有田通恒, 李傑,菅野新一郎,安井 明,逸見仁道: CXXC5とSYF2/p29によるhMLH1転写制御.  第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会大会合同大会,  神戸,  2010/12
3. 李傑,有田通恒, 児井稔,逸見仁道: 大腸がん由来細胞株におけるhMSH3転写制御機構.  第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会大会合同大会,  神戸,  2010/12
4. 青木敏行, 酒井謙, 相川厚, 水入苑生, 有田通恒, 逸見仁道: ヒト尿細管上皮細胞におけるACE2発現調節因子の検索.  第64回東邦医学会総会,  東京,  2010/11
5. Arita M, Li J, Yasui A, Hemmi H: A novel transcriptional regulator, CXXC5 zinc finger protein, for a DNA mismatch repair gene, hMLH1.  第69回日本癌学会学術総会,  大阪,  2010/09
6. ◎清水教一, 黒岩玲, 中村孝裕, 逸見仁道, 青木継稔: Wilson病非定型例に対する遺伝子診断の有用性に関する検討.  第21回日本微量元素学会学術集会,  京都,  2010/07
7. 青木敏行, 水入苑生, 有田通恒, 逸見仁道, 大谷隆俊, 鈴木康紀, 服部吉成, 田中仁英, 大橋靖, 酒井謙, 相川厚: ヒト尿細管上皮細胞におけるブドウ糖、ヒト血清アルブミンによるACE2発現の変化.  第53回日本腎臓学会学術総会,  神戸,  2010/06
8. ◎水入苑生、逸見仁道, 有田通恒, 酒井 謙, 大橋 靖, 田中仁英, 服部吉成, 鈴木康紀, 渋谷和俊, 相川 厚: 腎ACE2発現低下は糖尿病性腎症に特異的か?.  第53回日本腎臓学会総会,  神戸,  2010/06
9. Li J, Arita M, Koike J, Hemmi H: Regulation of MMR genes and stem cell markers in hypoxia in colorectal cancer cells.  第69回日本癌学会学術総会,  大阪,  2010/09
国際学会
1. Mizuiri S, Hemmi H, Miyagi M, Arita M, Mutou A, Hattori Y, Suzuki Y, Tanaka Y, Ohashi Y, Sakai K, Shibuya K, Aikawa A: Is decreased renal ACE2 expression specific for diabetic nephropathy?.  Remal week 2010, Amesican Society of Nephrology,  Denver, USA,  2010/11
2. ◎Mizuiri S, Hamanoue M, Hemmi H, Arita M, Aoki T, Ohashi Y, Sakai K, Shinozaki M, Shibuya K, Aikawa A: ACE/ACE2-angiotensin (1-7)-MAS receptor expression in diabetic nephropathy.  Renal Week 2010, American Society of Nephrology,  Denver, USA,  2010/11
  :Corresponding Author
  :本学研究者