テラハラ アツロウ   Terahara Atsuro
  寺原 敦朗
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大森病院)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 頭頸部放射線治療後の耳下腺体積変化についての検討
会議名 日本放射線腫瘍学会第26回学術大会
学会区分 国内学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎寺原敦朗†, 宮本一成†, 早乙女直也†
発表年月日 2013/10/19
開催地
(都市, 国名)
青森
概要 【目的】頭頸部の放射線治療において耳下腺を含めた照射により、耳下腺が縮小することは良く知られている。照射後の耳下腺体積変化を測定し、線量分布との関係について解析を行ったので報告する。【方法】2012年に耳下腺をある程度含めた頭頸部放射線治療が施行され、照射開始後3ヶ月以降に経過観察のCTが施行されていた19症例を対象とした。年齢は29-90(平均65.8)歳、男/女=17/2、原発巣は下咽頭6、喉頭3、中咽頭3、口腔2、上咽頭1、上顎洞2、唾液腺2であった。処方線量は60-70(平均68、中間70)Gy、耳下腺への平均線量は0.1-68.7(平均28.0)Gyであった。照射開始後100-335(平均193)日後のCTにおいて耳下腺の体積を測定し、治療計画時の体積と比較を行った。【成績】治療計画時の体積は7.4-53.5(平均24.5)ml、治療後は8.2-46.4(平均20.8)ml、53%の縮小から54%の増大まで体積変化にはばらつきが大きかったが、平均では12%程度の縮小傾向が認められた。各耳下腺に対する線量パラメーターとして、平均線量、EUD(a=0.5)、V30、D50との関係を検討したが、明らかな相関関係は認められなかった。平均線量26Gyで2群に分けた場合、26Gy未満/以上では平均7.8/15.0%と線量の高い群で縮小率が大きい傾向が認められた。【結論】照射後の耳下腺の縮小率は、高線量群で大きい傾向が確認された。