タナカ　ヨシオ   Tanaka Yoshio   田中　芳夫    所属   東邦大学  薬学部 薬学科    職種   教授
言語種別	日本語
発表タイトル	β-受容体を介したラット胸部大動脈の弛緩反応に対するKチャネルの役割に関する基礎的検討
会議名	第13回応用薬理シンポジウム
学会区分	国内学会
発表形式	ポスター掲示
講演区分	一般
発表者・共同発表者	◎佐野　慶行†, 椎名　俊介†, 茅野　大介†, 田中　芳夫†
発表年月日	2011/09/04
開催地 （都市, 国名）	船橋市（日本大学薬学部８号館）
概要	【目的】当教室では、これまでに、ラット胸部大動脈の弛緩反応に関与するβ-受容体には、プロプラノロール感受性ならびに非感受性の2種類のβ-受容体サブタイプがあり、薬理学的性質を検討した結果、それぞれが、β2とβ3であることを見出している。本研究では、これらのβ-受容体を介した弛緩反応に対するKチャネルの役割に関する基礎的検討を行った。【方法】Wistar系雄性ラットの胸部大動脈の内皮除去標本(らせん標本)を実験に供し、β-受容体刺激薬の弛緩作用に対する高カリウム溶液と各種Kチャネル抑制薬の影響を検討した。【結果】各種β-受容体刺激薬の弛緩作用は、high-KCl(80 mM)により顕著に抑制されたが、2 mM TEAによっては影響を受けなかった。β3-受容体刺激による弛緩作用は、3 mM 4-APにより一部抑制された。【考察】ラット胸部大動脈のβ2-、β3-受容体を介した弛緩反応に対するKチャネルの役割の重要性が示唆された。また、BKチャネルが、β2-、β3-受容体を介した弛緩反応のいずれにもほとんど寄与していないこと、Kvチャネルが、β3-受容体を介した弛緩反応の一部に寄与する可能性も示された。