オオシロ タカシ   Ooshiro Takashi
  大城 崇司
   所属   東邦大学  医学部 医学科(佐倉病院)
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル 進行・再発大腸癌に対する FOLFOX療法施行症例の検討-有害事象対策を中心に-
会議名 第71回日本臨床外科学会総会
学会区分 国内学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎大城充†,白鳥史明†,北原知晃†,高木隆一†,森山彩子†,瓜田祐†,吉田豊†,田中宏†,二本柳康博†,大城崇司†,木下敬弘†,長島誠†,朴英進†,岡住慎一†,加藤良二†
発表年月日 2009/11/21
開催地
(都市, 国名)
京都
学会抄録 日本臨床外科学会雑誌 70(増刊),942 2009
概要 【目的】当科のm-FOLFOX6療法施行症例に対する有害事象対策の検討。
【対象】2006年6月から2009年5月までにm-FOLFOX6療法が施行された進行・再発大腸癌45例。評価はRECIST、有害事象はNCI-CTCに準拠。
【結果】男性32例女性13例。年齢中央値61歳(38〜77歳) 、first line:second line以降別では、おのおの37例:8例。観察期間25.6ヵ月(8〜53ヵ月)。占拠部位は右/左/直腸 14/13/18例。Stage別 Ⅲa(再発)/Ⅲb(再発)/Ⅳは6/9/30。平均投与回数14回(8〜25回)。MST 18ヶ月、5年生存率35.8%。奏功率は60%であった。末梢神経障害は26例65%に認めたがこれが原因でl-OHP投与が中止された症例は2例のみであった。1例にGrade3の過敏反応を認めレジメンが変更された。また2例にGrade2の過敏反応が認められ、投与量の減量、投与速度の延長が行われた。現在20例がさらなる化学療法を継続中である。
【考案】当科では以前よりOxicodon・選択的COX-2阻害薬・gabapentin・clonazepamなどの薬剤は癌性疼痛治療において非常に有用であるが、同時にl-OHPによる有痛性末梢神経障害の対策としても有効であることを報告してきた。今回の検討でも有痛性末梢神経障害によるレジメン変更は45例中2例0.047%であり有害事象対策として取り入れることが可能と考える。
【結語】m-6FOLFOX6療法は有害事象対策を十分に行う事で進行・再発大腸癌に対しての投与継続期待できる。