ミツダ アキ   Mitsuda Aki
  密田 亜希
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大森病院)
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 乳腺invasive micropapillary carcinoma の4例
会議名 第15回日本乳癌学会学術総会
学会区分 国内学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎金澤真作†, 馬越俊輔†, 緒方秀昭†, 寺本龍生†, 密田亜希†, 渋谷和俊†, 和泉春香†
発表年月日 2007/06
開催地
(都市, 国名)
横浜
概要 乳腺invasive papillary carcinoma (IMP)は、日本乳癌学会分類に採用されていないが、浸潤性乳癌の1亜型として1993年にSiriaunkgulらにより提唱され、リンパ管浸潤とリンパ節転移の頻度の高い組織型として知られている。IMPは、著しいリンパ系転移傾向から、予後不良という臨床的特徴をもち、本邦でも報告が見られる。当院にて経験したIMP 4例において、経過や臨床病理学的
特徴を既報告例と比較検討した。
 症例は、診断時で症例1:59才、症例2:65才、症例3:80才と症例4:53才の女性。症例1から3は術後5年、3年と1年9ヶ月を経過しているが、明らかな再発、転移は認めていない。症例4は初診時既に高度な肺転移と癌性リンパ管症を認め呼吸管理と緩和療法を行った。症例1から3では手術検体で初めてIMPの診断となったが、症例4では針生検にてIMPの診断が可能であった。症例1から3では、胸筋温存乳房全摘術が施行され、術中のセンチネルリンパ節生検の所見は陰性であった。ER、PgR陽性、HER2蛋白の過剰発現は1例で陽性。症例4はER、PgR陽性、HER2蛋白の過剰発現なし。4症例で核グレ−ド、リンパ管侵襲、P53およびMIB-1の発現を検討、既報告と比較して自験例のIMPとしての特徴を検討した。