ヨコウチ ユキ   Yokouchi Yuki
  横内 幸
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大橋病院)
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 川崎病急性期の心血管病変に浸潤するマクロファージ形質(第2報)
会議名 第105回日本病理学会総会
主催者 笹野 公伸(東北大学大学院医学系研究科 病理診断学分野)
学会区分 国内学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎横内幸†, 榎本泰典†, 大原関利章†, 伊原文恵†, 直江史郎†, 高橋啓†
発表年月日 2016/05/13
開催地
(都市, 国名)
仙台
概要 【背景】急性期川崎病の冠状動脈炎および心筋炎では、マクロファージ(Mφ)が多数浸潤することが特徴である。近年、活性化Mφには少なくともM1とM2の2種類のサブタイプが存在することが明らかとなった。我々は、前回の本学会で、急性期(10~40病日)の12剖検例の心血管病変を検討し、すべての症例でM2タイプのMφが出現することを報告した。今回は、検索対象を増やし、特に発症早期死亡例の病変部に浸潤するMφ形質を探ることを目的とした。【方法】新たに6病日、12病日、16病日死亡例の3例を検索対象に加え、これまでに検討した12例とあわせた計15例に対して、汎マクロファージマーカーとしてCD68、M1MφマーカーとしてCD80、M2MφのマーカーであるCD163、CD204の免疫染色を行った。【結果】6病日例では、心筋炎のほかに肝臓の門脈域の胆管炎や甲状腺周囲、腸間膜に静脈炎が認められたが、これらの病変部すべてにおいてM2Mφが多数浸潤していた。他の2例も既報告と同様に心筋および冠状動脈にM2Mφ優位であった。【考察】川崎病では、6病日からすでにM2Mφ優位のMφが浸潤していることが明らかとなった。