サイトウ ケイコ
Saito Keiko
斉藤 敬子 所属 東邦大学 医学部 医学科(大森病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Acute Feto-Fetal Hemorrhageによる急性腎不全に対し腹膜持続還流を導入し管理に苦慮した一例 |
会議名 | 第58回日本周産期・新生児医学会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎小柴光央†, 緒方公平†, 荒井裕香†, 石嶺里枝†, 田中章太†, 森谷菜央†, 平林将明†, 豊田理奈†, 日根幸太郎†, 斉藤敬子†, 水書教雄†, 荒井博子†, 増本健一†, 中田雅彦†, 与田仁志† |
発表年月日 | 2022/07/11 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
開催期間 | 2022/07/10~2022/07/12 |
学会抄録 | 日本周産期・新生児医学会雑誌 58,397 2022 |
概要 | 【緒言】腹膜透析は循環動態への影響が少なく新生児において第一
選択とされる腎代替療法である.今回一絨毛膜二羊膜(MD)双胎の 1児胎内死亡後に生じたAcute Feto-Fetal Hemorrhage(AFFH)に伴 う急性腎不全に対し腹膜持続灌流を導入した一例を経験した. 【症例】母体は28歳,MD双胎妊娠であった.妊娠34週3日に胎動減 少を主訴に外来受診し,一児死亡と生存児の中大脳動脈血流加速を 認め,胎児貧血疑いで緊急帝王切開となった.在胎34週3日,出生体 重2149g,Apgarスコア1分値8点,5分値9点で出生した.血液検査で アシドーシスなく,Hb 8.7g/dLの貧血がみられた.母体血のAFP と胎児Hb値は異常なくAFFHと診断した.頭部エコー所見では特 に虚血性病変は認めなかったが,生後22時間より無尿となり,日齢 4より持続注入腹膜透析を導入した.除水効率が悪く,透析液調整 や カ テ ー テ ル 位 置 変 更 を 行 っ た が 改 善 し な か っ た.尿 量 は 1mL/kg/h程度でクレアチニン値も2.6mg/dLまで上昇し,日齢14 に腎臓専門の高次医療機関に転院した. 【考察】出生時ショックによる腎前性腎不全は考えにくく,AFFHに よる胎児期の循環不全が急性腎不全の原因と考えられ,稀な合併症 であると考察した. |