ゴロウマル(シンカイ) ミチコ   Goromaru(Shinkai) Michiko
  五郎丸(新海) 美智子
   所属   東邦大学  薬学部 薬学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル ブロッコリースプラウトを用いた喫煙防止モデルについて
会議名 第140回日本薬学会学術集会
学会区分 国内学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎五郎丸(新海)美智子, 黒田潤, 中沢克江, 成末憲治, 西口慶一, 一場秀章
発表年月日 2020/03/28
開催地
(都市, 国名)
京都
概要 喫煙は一度始めてしまうと、やめることは非常に難しいので、タバコに出会う前に早期に禁煙教育を行うことが重要である。一方教育の効果は、本やDVDといった受動的な教材よりも、実験のような体験型の方がより効果が大きいといわれている。そこで我々はブロッコリースプラウトの成長を指標にした体験型の教材を発表し、小中学生を対象に実践してきた。
ブロッコリースプラウトの種を4グループに分けて、1つのグループは、種のうちからタバコ抽出液に曝し、残りの3つは水につけて播種する。以後、発芽したら2つ目のグループ、10mm程度伸長したら3つ目のグループもタバコ抽出液に暴露する。4つ目のグループのみが最後まで水で育てることになる。すると、タバコ抽出液に暴露される時期が早いほど、スプラウトの成長は大きく抑えられることが観察された。したがってタバコにより「子供には大人よりも大きな害がある」という説を体験することができる。
今回、4グループに分けたスプラウトに含まれるビタミンC(VC)を測定したところ、単位重量当たりのVCは種からタバコに暴露された群が最も高かった。しかしながら播種した種の単位重量当たりのVC含量は、タバコ抽出液に暴露される時期が早いほど、少なかった。
これまでの喫煙防止教材に、VC含量や他の指標を検討し、より分かりやすく、印象に残る内容に変更していきたい。