ハマサキ ユウコ   Hamasaki Yuko
  濱崎 祐子
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大森病院)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 小児腎移植患者に対するTacrolimus-Everolimus protocolの検討
会議名 第52回日本臨床腎移植学会
学会区分 国内学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(その他)
発表者・共同発表者◎高橋雄介, 濱崎祐子, 増田俊樹, 久保田舞, 橋本淳也, 水谷年秀, 桜林啓, 兵頭洋二, 篠田和伸, 村松真樹, 酒井謙, 宍戸清一郎
発表年月日 2019/02/14
開催地
(都市, 国名)
大阪、日本
概要 【目的】
小児腎移植患者に対するTacrolimus(TAC)-Everolimus(EVE)protocolの安全性及び有効性を検討した。
【対象・方法】
2012年1月以降当科で施行した18歳以下の腎移植症例のうち、CNIにTACを選択し、移植後1年以上の経過観察を行った49例に関し、TAC-EVE protocol(TE群)12例とTacrolimus-Mycophenolate mofetil(MMF)protocol(TM群)37例の比較を行った。
【結果】
TE群で有意に年齢が高かった(p=0.005)が、他の背景に有意差を認めなかった。移植後1年のeGFR(ml/min/1.73m2)は中央値でTE群71.3に対しTM群76.4と有意差を認めなかった(p=0.457)。また、移植後1年以内の急性拒絶反応はTE群4例に対しTM群14例で有意差を認めなかった(p=1)。CMV viremiaはTM群19例に対しTE群2例で有意 に少なかった(p=0.047)。有害事象に関しては、口内炎がTM群0例に対しTE群3例で有意に多かった(p=0.012)が、蛋白尿・高脂血症などその他の有害事象に関しては有意差を認めなかった。
【結語】
TAC-EVE protocolはTAC-MMF protocolと同等の有効性があり、CMV感染リスクは減少することが示唆された。