イガラシ ヨシノリ
Igarashi Yoshinori
五十嵐 良典 所属 東邦大学 医学部 医学科 職種 特任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 糖尿病ケトアシドーシスに併発した狭窄型虚血性腸炎の1例 |
会議名 | 第98回日本消化器内視鏡学会関東地方会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎西川雄祐†, 森田宏†, 天沼誠†, 廣瀬元彦†, 佐藤真司†, 中野茂†, 倉形秀則†, 五十嵐良典†, 住野泰清†, 本田善子†, 島田長人†, 石渡誉郎†, 大久保陽一郎†, 渋谷和俊† |
発表年月日 | 2014/06/15 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
学会抄録 | Progress of Digestive Endoscopy 85(Suppl),124-124 2014 |
概要 | 53歳女性.52歳時に子宮筋腫、卵巣線維腫にて子宮全摘、両側付属器摘出の既往あり.これまでに糖尿病を指摘されたことはない.約1年前より全身倦怠感,多飲,体重減少を自覚していたが様子を見ていた.意識障害にて当院に救急搬送され,糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の診断にて救命センターに入院した.インスリン持続静注,大量輸液,持続的血液濾過透析などの施行によりアシドーシスは改善し意識清明となった.著明な感染徴候を認め,腸管感染がDKA発症の契機となっている可能性を考え第21病日に下部消化管内視鏡検査を行ったところ,S状結腸が狭窄しておりスコープ通過は不可能であった.また,第63病日の小腸造影にて骨盤内回腸にも狭窄及びその口側の拡張像が認められた.これらの所見から本症例は糖尿病性ケトアシドーシスに合併した虚血性腸炎と診断し,保存的に加療を試みたが改善に乏しく,第78病日に回腸及びS状結腸切除術を施行した.組織学的には炎症性浸出物や線維化を示す虚血性変化を認めた.術後は経過良好で第95病日目に退院となり,現在外来にて経過観察中である.DKAを契機に発症した虚血性腸炎の1例を経験したので若干の文献的考察を含め報告する. |