テラハラ アツロウ
Terahara Atsuro
寺原 敦朗 所属 東邦大学 医学部 医学科(大森病院) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 眼内および中枢神経悪性リンパ腫に対する放射線治療 |
会議名 | 第117回日本眼科学会総会 |
学会区分 | 国内学会 |
招聘 | 招聘 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(その他) |
発表者・共同発表者 | ◎寺原敦朗† |
発表年月日 | 2013/04/05 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
学会抄録 | 日本眼科學會雜誌 117(臨時増刊号),146-146 2013 |
概要 | 眼内悪性リンパ腫は中枢神経への浸潤、再発を伴うことも多く、予後不良である。また中枢神経悪性リンパ腫からの眼球浸潤も15-25%程度に認められる。局所療法の一つとして、放射線治療が用いられることも多い。
中枢神経悪性リンパ腫に対しては、high dose MTXを中心とした化学療法を施行したのちに、必要に応じて放射線治療を加える方法がよく用いられる。脳以外の悪性リンパ腫と異なり、照射後の照射野内再発率は高い。通常全脳照射が用いられており、眼球内浸潤を来していることも多いため、眼球後部の網膜部も照射範囲に含めることが推奨されている。線量は、化学療法でCRとなった場合には、24-36Gy程度の照射が行われることが多いが、照射による認知機能低下のリスクが高い60歳以上の高齢者では、そのまま経過観察とし、再発時に照射を行うことも多くなっている。化学療法にてPR以下であった場合やCR後の再発に対しては、36-45Gy程度の照射が施行されることが多い。 眼球悪性リンパ腫に対する最適な治療法は確立されておらず、限局性病変の場合は、局所療法として、眼球内の化学療法あるいは眼球部への放射線治療 30-36Gy程度が行われるようになってきているが、とくに中枢神経浸潤が認められている場合には、high dose MTXを中心とした全身化学療法および局所への化学療法や、眼球部を含めた全脳照射36-45Gy程度などが施行されている。 その他、有害事象等について概説する予定である。 |