テラハラ アツロウ   Terahara Atsuro
  寺原 敦朗
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大森病院)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 前立腺癌外照射における線量分布と直腸有害事象との関係に関する検討
会議名 日本放射線腫瘍学会第24回学術大会
学会区分 国内学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎寺原敦朗†、宮本一成†、大森万美†、早乙女直也†、武田稔之†、高橋英樹†
発表年月日 2011/11/18
開催地
(都市, 国名)
神戸
概要 【目的】前立腺がんに対する外部放射線治療後の晩期直腸出血について線量分布と の関係を解析検討したので報告する。【方法】2002年9月から2010年3月までに根治 的放射線治療を施行した患者のうち、線量分布データが得られ、6ヶ月以上経過観察 されていた79症例を対象とした。処方線量は4例を除いて70Gy(65-70Gy)であった。 照射方法は、4門照射+boost(2軸原体照射あるいは7門以上の多門照射)ないしは4門 照射であった。直腸に対するDVHから算出したパラメータと晩期直腸出血との関係 を検討した。【結果】Grade1/2/3の直腸出血は39/1/3例で認められ、 累積発生率はG2 以上が5.2%、G1以上だと63.5%であった。直腸に対するEUDは平均54.9 (45.5~67.8) Gyであったが、grade別ではG0/G1/G2-3で平均53.7/55.9/56.2Gyと有意差は見られず、 V50, 55, 60, 65についても同様にgrade間に有意差は見られなかった。G2以上は、 EUDが54Gy付近の3例にも認められていた。G1以上の発生率は、EUD 54Gy以上/未 満で67.8/55.0%と、有意差が認められた。【結論】G2以上の直腸出血発生率は許容 範囲内と考えられたが、計画上の直腸線量がそれほど高くない場合にも発生してい た。G1の直腸出血は臨床的にはあまり問題にならないと思われ、今後IMRTによる dose escalationを進めていくこと検討している。