タナカ ヨシオ
Tanaka Yoshio
田中 芳夫 所属 東邦大学 薬学部 薬学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 排尿筋の収縮反応に対するジスチグミン臭化物の影響-アセチルコリンならびにATPを介した収縮成分に対する効果の検討- |
会議名 | 第13回応用薬理シンポジウム |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎小林 由里菜†, 小原 圭将†, 茅野 大介†, 田中 芳夫† |
発表年月日 | 2011/09/04 |
開催地 (都市, 国名) |
船橋市(日本大学薬学部8号館) |
概要 | 【目的】ジスチグミン臭化物(Dis)は、排尿筋低活動に伴う尿排出機能障害の治療に適応される可逆的コリンエステラーゼ阻害薬である。しかし、Disの膀胱収縮機能に対する作用や作用機序に関して、これまで十分な基礎的検討はされてこなかった。本研究では、Disの膀胱収縮機能に与える増強効果に関するさらなる知見を得る目的で、神経電気刺激により誘発されるマウスおよびモルモット膀胱標本の収縮反応に対する影響を検討した。【方法】マウスおよびモルモット摘出膀胱から、膀胱三角部を除去した排尿筋標本を作成し、神経電気刺激による収縮反応を記録した。【結果】本実験で使用した条件による電気刺激により誘発された収縮反応は、TTX、もしくは、atropineとa,b-mATPの併用により、ほぼ完全に消失した。Dis(3×10-7 - 10-6 M)は、a,b-mATP存在下の収縮反応を顕著に増大させたが、atropine存在下の収縮反応に対しては、影響を与えなかった。【考察】Disによる膀胱収縮機能の増強効果は、本薬物のコリンエステラーゼ阻害作用に基づく副交感神経-排尿平滑筋のシナプス間隙におけるアセチルコリンの濃度上昇によってもたらされることが強く示された。 |