ナガシマ マコト
Nagashima Makoto
長島 誠 所属 東邦大学 医学部 医学科(佐倉病院) 職種 臨床教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | KCNJ6遺伝子多型とオピオイド感受性個人差との相関 |
会議名 | 第110回日本外科学会定期学術集会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎長島誠†, 森山彩子†, 杉下雄為, 北原知晃†, 高木隆一†, 瓜田祐†, 吉田豊†, 田中宏†, 二本柳康博, 大城崇司†, 木下敬弘†, 大城充†, 朴英進†, 岡住慎一†, 加藤良二† |
発表年月日 | 2010/04/10 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋 |
学会抄録 | 日本外科学会雑誌 臨時増刊(111),622 2010 |
概要 | オピオイドは,急性,癌性疼痛に対し広く用いられている.オピオイドには,鎮痛感受性に個人差があり,深刻な副作用があることが効果的な疼痛治療の妨げとなっている.良好な鎮痛効果が発揮される適切なオピオイド量を設定することは重要である.我々は,オピオイドの脳内標的であるミューオピオイド受容体(MOR)のA118G遺伝子多型が,オピオイドに対する感受性個人差と相関することを明らかにした.今回,オピオイドのシグナル伝達経路に関与しているGIRK2について詳細な検討を行った.GIRK2をコードするKCNJ6遺伝子に9ヶ所の多型を同定した.KCNJ6のG1250AとA1032Gの遺伝子多型は,術後疼痛治療に用いるオピオイド必要量と関連することが示された.KCNJ6遺伝子の発現量は,多型間で異なることも明らかになった.今後,MORやKCNJ6といった鎮痛に関連する遺伝子の多型を網羅的に解析することにより,テーラーメイド疼痛緩和治療が確立していくものと期待される. |