シラガ ノブユキ
Shiraga Nobuyuki
白神 伸之 所属 東邦大学 医学部 医学科 職種 特任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 造影超音波による乳癌術前化学療法の経過観察 |
会議名 | 第71回日本臨床外科学会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎金澤真作†, 緒方秀昭†, 馬越俊輔,† 齊藤芙美†, 密田亜希†, 羽鳥努†, 白神伸之†, 澁谷和俊†, 金子弘真† |
発表年月日 | 2009/11/19 |
開催地 (都市, 国名) |
京都 |
学会抄録 | 日本臨床外科学会雑誌 70(増刊号),566 2009 |
概要 | 背景:我々は、IRBの承認のもと、インフォームドコンセントを行ない、乳腺疾患に対するソナゾイド造影超音波検査を行っている。
対象と方法:今回、造影超音波にて経過を観察した乳癌術前化学療法の10症例で治療結果と造影結果を他のモダリティーの結果と比較した。造影超音波は、術前化学療法前後と治療中の2回の計4回施行し、腫瘍径や腫瘍内血流を中心に観察した。術前化学療法は、PDと判断されない限り継続した。 ソナゾイドの投与量は推奨投与量の半量を静脈内投与した。超音波診断装置はaplio XG、探触子は高周波リニアプローブを用いた。 結果:他のモダリティーで腫瘍の遺残を認めPRと判断されたが、造影超音波の観察で腫瘍内血流がほぼ消失し、実際にはpCRであった症例を経験した。腫瘍が増大傾向を示し、他のモダリティーでSDと判断されたが、造影超音波で腫瘍内血流の低下を認めPRを予測し、病理結果からPRを確認することが出来た症例も経験した 腫瘍径に変化を認めず、造影超音波で腫瘍内血流の低下を認めなかった症例はSDであった。 考察:超音波で経過観察した術前化学療法で腫瘍が縮小し、ドプラ超音波での血流も低下することが報告されている。しかし、ドプラ超音波での血流描出力は決して高くない。乳癌術前化学療法の経過観察では、造影超音波にて微細な腫瘍内血流の変化を観察することは有用であった。 |