ミツダ アキ
Mitsuda Aki
密田 亜希 所属 東邦大学 医学部 医学科(大森病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | RECISTではPDと判断された乳癌術前化学療法の2例に対する造影超音波検査の経験. |
会議名 | 第47回日本癌治療学会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎金澤真作†, 緒方秀昭†, 馬越俊輔†, 齊藤芙美†, 三塚幸夫†, 密田亜希†, 羽鳥努†, 白神伸之†, 澁谷和俊†, 金子弘真† |
発表年月日 | 2009/10/24 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
概要 | 【背景】病院倫理委員会の承認のもと文書による説明と同意を前提に乳腺疾患に対し第2世代超音波造影剤ペルフルブタン(ソナゾイド)を用いた造影超音波検査を施行している。
【目的】術前化学療法前後のCTおよびMRI検査や超音波検査で、治療効果はRECISTでPDであったが、手術検体から腫瘍の縮小とGrade 2の組織学的治療効果を認めた2症例の造影超音波検査結果を報告する。 【症例1】48歳女性、44mm大の充実腺管癌。経過中4回行われた超音波検査で腫瘍径は44mmから62mmと増大、前後のCTおよびMRI検査でも増大を認め、PDと判定された。造影超音波検査では、増大に反して内部血流の低下を認めPRと判断された。手術検体では広範な出血壊死を認めた。癌組織は縮小し、組織学的治療効果はGrade 2。 【症例2】41歳女性、46mm大の乳頭腺管癌。46mmであった腫瘍径が2コース後に23mmと縮小したが、6コース後に46mmへ増大しPDと判断された。造影超音波検査では、増大に反して内部血流の低下を認めPRと判断された。しかし、前後のCTおよびMRI検査でも増大を認め、最後の1コースを残し手術。手術検体では広範な出血壊死を認めた。癌組織は縮小し、組織学的治療効果はGrade 2。 【結果】今回の2症例に対する治療効果判定では、造影超音波検査の結果が既存のモダリティー上回ったと考えられた。今後、早期の腫瘍縮小能の少ない分子標的薬による治療が増えると、造影超音波検査の有用性はより高まると思われた。 |