オオシマ ヨウコウ
Oshima Yoko
大嶋 陽幸 所属 東邦大学 医学部 医学科(大森病院) 職種 院内講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 乳腺アポクリン癌の1例 |
会議名 | 第69回日本臨床外科学会総会 |
学会区分 | 国内学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎金澤真作†, 緒方秀昭†, 馬越俊輔†, 大嶋陽幸†, 寺本龍生†, 飯田真岐†, 渋谷和俊† |
発表年月日 | 2007/11 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
学会抄録 | 日本臨床外科学会雑誌 68(増刊) 2007 |
概要 | 症例は40才女性。検診の乳房超音波検査で右C領域に腫瘤を指摘され受診。初診時、右C領域に10mm大の可動性良好、弾性硬の腫瘤を触知。マンモグラフィーにて同部に一致して局所性非対称性陰影を認めカテゴリー3と判断した。乳腺超音波検査にて右C領域に10mm大の不整形、境界明瞭、内部エコー不均一で点状高エコーと動脈性の血流信号を伴う腫瘤を認めた。付属リンパ節の腫脹は認めなかった。吸引細胞診でclass V、針生検でinvasive ductal ca.が証明され、右乳房部分切除術とSNBを施行した。センチネルリンパ節は迅速病理および永久標本にて転移陰性であった。組織学的には、8mm大の白色結節性病変、Apocrine ca., invasive, g, ly1, v1, surgical margin (-), HER2/neu (+); < 10%, ER (PS;3, IS;2), PGR (PS;3, IS;2)。また背景にアポクリン化生を含む過形成よりなる乳腺症を認めた。術後に残存乳房に対する補助放射線療法とゾラデックスとタモキシフェンでホルモン療法を施行している。
乳腺アポクリン癌は取扱い規約にて浸潤癌特殊型に分類されている。乳腺での発生は稀であるが、予後は、通常の浸潤性乳管癌と同様で臨床的重要性はないとの指摘もある。しかし、症例の蓄積は少なく、近年は増加傾向にある事も報告されている。本症例について文献的考察を加えて報告する。 |