ハヤシ カリン
Hayashi Karin
林 果林 所属 東邦大学 医学部 医学科(佐倉病院) 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
種別 | 部分執筆 |
表題 | 身体表現性自律神経機能不全 |
書名 | 心身医学用語辞典第3版 |
版・巻・頁 | 150-150頁 |
総ページ数 | 366 |
出版社 | 三輪書店 |
出版地 (都市, 国名) | 東京都 |
著者・共著者 | 林果林 |
発行年月 | 2020/11/23 |
概要 | 身体表現性自律神経機能不全somatoform autonomic dysfunction
疾・概 ICD-10 の身体表現性障害の下位カテゴリーで,日本における 心身症の概念の一部をなすものである.診断基準としては,① 動悸,発汗などの自律神経亢進症状がある,②特定の器官に関 連づけた症状があること,③説明や保証によっても症状がとれ ないこと,④器質的または機能的障害がないこと,の4点であ る.さらに下位分類として心臓血管系(例えば心臓神経症),上 部消化器系(胃神経症など),下部消化器管系(過敏性腸症候群 など),呼吸器系(過換気症候群など),泌尿生殖器系(心因性 頻尿など)に分けられ,臓器別機能障害のいわゆる心身症病態 の一部を表現している.ICD-11では,「身体的苦痛症群または 身体的体験症群」に相当する. DSM-5 においては,身体症状症および関連症群の下位分類と なっている他の医学的疾患に影響する心理的要因が本用語に最 も近い.その定義は「身体症状および精神疾患以外の医学的疾 患が存在することを前提とし,それが心理的および行動的要因 によって医学的疾患に好ましくない影響を与えている」として おり,本用語以上に心身症とほぼ同義となっている. |