ナカタ マサヒコ   Nakata Masahiko
  中田 雅彦
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大森病院)
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 HELLP症候群に合併したPosterior Reversible Encephalopathy Syndromeの1例
掲載誌名 正式名:東京産科婦人科学会会誌
掲載区分国内
巻・号・頁 66(2),237-243頁
著者・共著者 西村鉄也†, 大路斐子†, 森山梓†, 河西貞智†, 佐久間淳也†, 水谷百絵†, 片倉雅文†, 谷口智子†, 前村俊満†, 片桐由起子†, 中田雅彦†, 森田峰人†
発行年月 2017/04
概要 心窩部痛を初発症状として急速に進行し、HELLP症候群に合併したPosterior Reversible Encephalopathy Syndrome(PRES)の1例を経験したので報告する。症例は41歳、2回経妊2回経産。妊娠33週5日、午前3時に心窩部痛を自覚し当院内科救急外来を受診し、胃腸炎の診断で一旦帰宅となった。同日午後11時10分に痙攣を認めたため、家族が救急車を要請した。病院到着と同時に再度痙攣を認め、子癇発作の診断で緊急帝王切開術を施行した。血液検査所見よりPartial HELLP症候群と診断した。術後経過は良好で、頭部MRI所見上両側後頭葉を中心とした可逆性の脳浮腫を認めたことからPRESと診断した。子癇発作を認めた場合にはHELLP症候群とPRESの合併を常に念頭におき、迅速な診断と適切な治療が必要であると考えられた