ユアサ レナ   Yuasa Rena
  湯浅 玲奈
   所属   東邦大学  看護学部 看護学科
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ステント留置後の肉芽増生管理に難渋した浸潤性甲状腺癌の1例
掲載誌名 正式名:日本気管支学会雑誌
略  称:気管支学
ISSNコード:0287-2137
掲載区分国内
出版社 日本気管支研究会
巻・号・頁 33(6),458-463頁
総ページ数 6
著者・共著者 湯浅玲奈、高木啓吾、高橋祥司、 佐藤 史朋, 田巻 一義, 笹本 修一, 秦 美暢
担当区分 筆頭著者,責任著者
発行年月 2011/11
概要 背景.悪性気道狭窄のステント留置は狭窄解除に有効だが,留置後の肉芽増生は,その対応に苦慮することも多い.症例.71歳,女性.1981年,甲状腺乳頭癌の診断で甲状腺亜全摘術を受けたが,1995年,2001年に局所再発し追加手術を受けた.2007年甲状腺乳頭癌浸潤により左声帯麻痺が出現.2009年8月,甲状腺乳頭癌の気管浸潤によって気管が高度に狭窄し,労作時呼吸苦が出現した.気管切開を勧められるも受容できず,ステント留置目的で当院初診となった.2度の金属ステント留置の後,甲状腺乳頭癌浸潤による両側反回神経麻痺も出現し,また,ステント端に生じた急速な肉芽増生により気管狭窄を来したため,気管切開によるチューブ留置を余儀なくされた.その後は呼吸苦なく,QOL,ADLともに保たれている.この経過中,ステント内部からは緑膿菌,MRSAが検出されており,持続的細菌感染が肉芽増生の一因と考えられた.結語.金属ステント留置後は肉芽増生が予後を大きく左右するため,その発生機序・予防・対策にさらなる研究が必要である.
researchmap用URL https://doi.org/10.18907/jjsre.33.6_458