イシダ マサヒロ
Ishida Masahiro
石田 政弘 所属 東邦大学 医学部 医学科(大橋病院) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 逆Marcus Gunn現象がみられた先天眼瞼下垂の乳児例 |
掲載誌名 | 正式名:臨床眼科 ISSNコード:03705579 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 71(8),1233-1237頁 |
著者・共著者 | 三田 萌,河野 和恵,玉井 希恵,中村 杏子,市川 良和,中村 桂三,石田 政弘,林 孝雄 |
発行年月 | 2017/08 |
概要 | 目的:開口により片眼の眼瞼下垂が生じる逆Marcus Gunn現象の1乳児の報告。症例:生後10ヵ月の男児が右眼の眼瞼下垂で受診した。既往歴には問題がなく,在胎40週で吸引分娩で出生した。哺乳などで開口したときに右眼の眼瞼下垂が増悪し,ほとんど閉瞼するとのことであった。所見と経過:右眼は固視不良で,左眼を遮閉すると嫌悪反射を示した。眼瞼運動は正常で,右上眼瞼は左方視で下垂,右方視で軽快,下方視で後退した。Bell現象はなかった。以上より逆Marcus Gunn現象と診断した。左眼の終日遮閉を6日間行い,両眼とも固視良好になり,顎上げの代償頭位で見ることが多くなった。生後1歳5ヵ月時に行ったMRIで,脳と眼窩に異常はなかった。結論:Marcus Gunn現象が,三叉神経外側翼突筋枝と動眼神経上眼瞼拳筋枝との間の興奮性の異常連合であるのに対し,逆Marcus Cunn現象は,両者の抑制性の異常連合とされているが,単一疾患ではない可能性がある。(著者抄録) |