イシダ マサヒロ
Ishida Masahiro
石田 政弘 所属 東邦大学 医学部 医学科(大橋病院) 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 転移性結膜腫瘍の1例 |
掲載誌名 | 正式名:あたらしい眼科 ISSNコード:09101810 |
巻・号・頁 | 25(10),1453-1456頁 |
著者・共著者 | 高山 圭,鷲尾 紀章,小島 照夫,若栗 隆志,勝本 武志,石田 政弘,西川 真平,沖坂 重邦 |
発行年月 | 2008/10 |
概要 | 乳癌の転移性結膜腫瘍の1症例を経験した。症例は55歳、女性。右眼の異物感を自覚し近医で右結膜腫瘤を指摘され、2006年6月紹介受診した。既往歴として、2005年2月左乳癌に対し左乳房切除術を施行され、2007年2月に胸腰椎・肝・肺転移の診断を受け化学療法が施行されている。初診時、右眼上耳側に結膜腫瘤を認め、弾性硬、境界明瞭で可動性があった。右結膜腫瘤摘出術を施行。腫瘤は結膜下組織にあり、Tenon嚢・強膜に癒着はなく一塊として摘出された。腫瘤はマクロでは黄色調、弾性硬であり、ミクロでは胞巣は腺管構造を形成し、索状・小塊状・篩状増殖を呈し組織全体に浸潤した低分化腺癌を示し、原発巣の乳癌のものと一致したため転移性腫瘍と診断した。乳癌の眼部への転移先には、ぶどう膜が最も多く、ついで眼窩、視神経であり結膜転移はまれである。結膜腫瘤を認め、悪性腫瘍の既往歴がある際は転移性腫瘍の可能性を考慮すべきである。(著者抄録) |