イシダ マサヒロ   Ishida Masahiro
  石田 政弘
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大橋病院)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 強膜バックリング術中網膜下出血に対する硝子体腔内空気注入
掲載誌名 正式名:眼科手術
ISSNコード:09146806
巻・号・頁 14(3),401-403頁
著者・共著者 石田 政弘,今村 周,沖坂 重邦
発行年月 2001/07
概要 網膜下液排液時の大量の網膜下出血に対し,術中に空気を硝子体腔中に注入し,出血の黄斑部への集中を避ける事ができた2例を報告した.症例1:53歳女.上耳側の2つの裂孔による黄斑を含む網膜剥離があり,右眼の視力は0.01であった(矯正不能).術中,合併症を起し,約2mlの空気を硝子体腔中に注入した.術後約7週間で黄斑部の網膜下出血は消失した.術後最高視力は0.4となったが,白内障が進行し,術後17ヵ月の矯正視力は0.1であった.症例2:68歳女.上耳側の裂孔による黄斑を含む網膜剥離があり,術前の左眼矯正視力は0.1であった.症例1と同様の合併症を起し,処置を行った.術後約6週間で黄斑部の網膜下出血は消失した.術後10ヵ月の矯正視力は0.3であった.強膜バックリング手術において黄斑下出血が合併した場合,術後はうつむき姿勢をとるこの方法は,簡便かつ早期に黄斑下出血を移動させる事ができ,有効であった