テラハラ アツロウ   Terahara Atsuro
  寺原 敦朗
   所属   東邦大学  医学部 医学科(大森病院)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ガンマナイフにおけるAPS駆動時間内に付加される頭蓋線量の処方線量に対する比率の推定.
掲載誌名 正式名:日本放射線技師会雑誌
略  称:日放線技師会誌
ISSNコード:02879395
巻・号・頁 56(4),343-349頁
著者・共著者 馬場貞明, 中西雄一, 尾本恵里, 若松修, 豊田達也, 町田徹, 寺原敦朗†
担当区分 最終著者
発行年月 2009/10
概要 ガンマナイフモデルCではautomatic positioning system(APS)が導入され、照射の省力化、人的エラーの低減、幾何学的位置精度の向上に寄与している。しかし、その駆動が照射位置から235mm待避した位置で行われるため、付加される頭蓋線量は、従来のモデルBと比較して無視できないとの報告がある。今回われわれは、待避位置において、APSが駆動中に受ける頭蓋線量の処方線量に対する比率の推定を行った。2007年8月から10月までにガンマナイフ治療を実施した99症例のうち、任意の28例のステップ数472回を対象に、APS駆動に要する時間を計測したところ、平均20.1秒であった。退避位置における1分間の電離量率は、18mmコリメータヘルメットの出力が2.34Gy/分(設置当初からの壊変率0.63)の時点で最大4.23nC/分、線量率は1.2mGy/分に換算された。これに、ラン当たりの駆動回数の平均6.9回と、患者当たりのラン数の平均2.1回を考慮して算定すると、APS駆動時間内に付加される頭蓋線量は、設置当初の放射能223TBq時点で9.2mGyであった。これは辺縁線量21.05Gyに対して0.044%の比率であり、臨床的にはわずかな寄与であることが示唆された。