ナガイ　ヒデナリ   Nagai Hidenari   永井　英成    所属   東邦大学  医学部 医学科（大森病院）    職種   臨床教授
論文種別	症例報告
言語種別	日本語
査読の有無	査読なし
表題	超音波検査の更なる飛躍　肝腫瘍におけるソナゾイド造影超音波検査の工夫　極めて希有な肝実質血流動態の経時的変化を呈したアルコール性重症肝障害の一例
掲載誌名	正式名：Rad Fan 略　 称：Rad Fan ISSNコード：13483498
出版社	メディカルアイ
巻・号・頁	8(5),58-61頁
著者・共著者	丸山憲一＊†, 工藤岳秀†, 和久井紀貴†, 樋上勝也†, 森田宏†, 高山竜司†, 藤田泰子†, 塩沢一恵†, 渡邉学†, 永井英成†, 石井耕司†, 飯田和成†, 五十嵐良典†, 住野泰清†
発行年月	2010/04
概要	23歳男。大酒家で、2週間前より全身倦怠感、発熱が出現し、高度の肝酵素上昇と肝機能障害を指摘された。入院第2病日に肝性脳症が出現し、飲酒歴・飲酒量より重症アルコール性肝炎と考えたが、臨床的に矛盾点もあり、翌日のB-mode超音波で肝の腫大や辺縁鈍化、肝実質のbright patternなどは認めなかった。ソナゾイド造影超音波を施行したところ、パラメトリックイメージで肝実質が腎染影より6秒以降の青色で埋め尽くされ、本来であれば腎の染影直後に赤く染まる動脈血流がまったく描出されず、実質のperfusionは遅く、かつ弱いものであった。CTでは肝実質のdensity低下と動脈相での染影低下を認めた。人工呼吸管理下にステロイドパルス療法と血漿交換+血液濾過を施行し、第5病日以降検査所見は改善傾向となった。第9病日の造影超音波では肝実質は腎濃染より3～5秒以内の緑から水色中心となり、赤色で表示される動脈もみられ、血流改善が示唆された。
文献番号	2010214129