ヒグチ ケイ   Higuchi Kei
  樋口 慧
   所属   東邦大学  薬学部 薬学科
   職種   准教授
研究期間 2021/04/01~2024/03/31
研究課題 消化管における核酸およびその類似化合物の吸収機構の解明
実施形態 文部科学省科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(C)
研究機関 東京薬科大学
代表分担区分 研究分担者
研究者・共同研究者 井上 勝央,樋口 慧,岸本 久直
概要 小腸上皮細胞の側底膜におけるヌクレオシドおよびその誘導体の輸送を担う新たなトランスポ―ター分子を同定し、それらの体内動態における寄与を明らかにすることを目的に、本年度(2021年度)は以下の検討を行った。 ・ヌクレオシドトランスポーターであるCNT1/2の小腸内の発現分布様式と一致するオーファントランスポーター分子を遺伝子発現データベースから抽出し、候補遺伝子としてSLC16A5 (MCT5) を同定した。 ・RT-PCRにより、MCT6はヒトおよびラット小腸において高発現していることが示された。同様にヒト小腸上皮細胞のモデル細胞株であるCaco-2細胞におけるMCT6 mRNAの発現も認められた。 ・BiFC(Bimolecular Fluorescence Complementation)法により、MCT1(MCT6と同じSLCファミリーメンバー)と相互作用することが報告されているシャペロン分子CD147が、MCT6と複合体を形成することが示唆された。さらに、GFP標識したMCT6およびCD147の共発現により、MCT6が細胞膜へ局在することが明らかとなった。 ・HEK293細胞を用いたMCT6発現系において、MCT6はピリミジン核酸の前駆体であるオロト酸を輸送基質とすることが明らかとなった。さらに本輸送活性はCD147の共発現により増強した。 以上の結果より、詳細が不明であったオーファントランスポーターであるMCT6は、小腸上皮細胞に高発現し、シャペロン分子CD147と複合体を形成することで細胞膜に局在し、ヌクレオシド前駆体であるオロト酸の輸送を行うことが示唆された。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K06678