アリタ ミチツネ
Arita Michitsune
有田 通恒 所属 東邦大学 医学部 医学科 職種 助教 |
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研究期間 | 2016/04~2019/03 |
研究課題 | 進行性大腸癌の転移を司る分子の同定:転移初期に一過的に働く分子に焦点を当てた探索 |
実施形態 | 文部科学省科学研究費補助金 |
研究種目名 | 基盤研究(C)(一般) |
科研費研究課題番号 | 16K10555 |
キーワード | 癌、転移、ゲノム不安定性、癌微小環境、低酸素 |
科研費分類 | 消化器外科学 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 進行性大腸癌の克服を目指し、大腸癌の転移を司る分子を探索する。転移巣の形成には、原発巣からの離脱, 循環系への浸潤,転移先臓器での生着と浸潤、増殖など、各段階で腫瘍細胞が適応する必要がある。本研究課題 では,特に転移の初期に焦点を当て、一過的に働く分子をも補足可能な系を用いて、転移の責任分子を同定する 。すなわち、大腸癌細胞が転移能を獲得して悪性化する環境を実験的に再現することで、その環境で特異的に働 きが変化する分子を探す。臨床を反映した悪性化環境の指標として、散発性症例の6割で認められ、これら癌の 悪性度と相関するゲノム不安定性EMASTを用いる。申請者はすでに、p53欠失と長期的低酸素を不可欠な要素とし た、大腸癌細胞株でのEMAST誘導系を確立している。この条件下で転移能を獲得した癌細胞のみを対象に探索す ることで、臨床EMAST腫瘍の悪性化に働く転移責任分子を同定し、予後因子の開発に繋げる。 |