東邦大学 教育・研究業績データベース   
   TOPページ   


<<< 前 2009年度 | 2010年度 | 2011年度
 理学部 情報科学科 情報処理部門
 Information Processing Section
■ 概要
1. 神経情報科学と生体情報学に関する研究(海野 修)
神経情報科学,その中でも視覚系に関する研究を行っている。生体の神経回路網で行われている情報処理様式を解明することが目的で,そのために電気生理,計算機シミュレーション,画像処理,時系列データの解析など,種々の手法を用いる。研究成果はニューラルネット,画像,ロボットビジョンなどを考える上での基礎となる。具体的には以下のようなプロジェクトを行っている。1) 網膜神経回路網における逆行性信号伝達様式の解明,2) エッジ検出神経細胞間の電気的結合および受容野特性,3) 色覚の神経回路機構,4) 時空的ランダムパターン光による網膜神経細胞の受容野の解析,5) 電子顕微鏡レベルにおける神経細胞立体像の構築システムの開発。
2. コンピュータグラフィックスに関する研究(新谷幹夫)
画像や動画などのコンテンツ作成において, コンピュータグラフィックス(CG)は必要不可欠の技術となった。本研究室では, CGをより使いやすく, よりパワフルにするため, 1) コンピュータアニメーション作成技術の研究, 2) 写実的画像生成技術の研究, 3) 生成画像知覚に関する心理物理学的研究, 4) 3次元モデル獲得の研究などを中心に, 研究を進めている。
3. 画像および音楽情報の認識・処理に関する研究(松島俊明)
音楽の計算機処理の研究や製品が多く見られるようになったが,日本伝統音楽の計算機処理の研究は遅れている。本研究室では,五線譜では十分に表すことができない尺八や筝などの和楽器の楽器情報を認識・処理するシステムの開発を行っている。また手書による五線譜の入力・編集システム,自動譜めくりシステム等の研究も行っている。画像を対象とした認識システムでは,3次元物体の形状計測や顔画像や手相画像の処理・認識を行う研究をしている。
4. 組合せデザインの研究(足立智子)
組合せデザインとよばれる離散構造の研究は, 実験計画法・符号理論等と共に発展してきたが, 近年では, 暗号・CDMA通信などの情報通信分野にもその応用が広がっている。主として取り組んでいるのは, 組合せデザインの一種であるGD(group divisible)デザインの離散構造の特徴付けである。また, RAID(複数のハードディスクを並列的に制御しアクセス効率を上げる技法)の数理モデル化の研究も行っている。
5. 統計学に関する研究(菊地賢一)
本研究室では,実社会にある様々な現象について観測されたデータをモデル化し,それを理論的に解析するために,何らかの形で統計学的な手法を使うテーマに関して,研究を行っている。例えば,扱うデータとしては,以下のような色々な分野のデータが考えられる。工学の分野では,生産ラインや実験の際の測定値などのデータ。経済の分野では,株価やマーケティングなどに関するデータ。アンケートやその他の調査などの社会調査に関するデータ。心理学的なテストや学力テストなどの心理測定に関するデータ。特に最近では,コンピュータ適応型テストに関する研究を行っている。
6. 並列分散処理に関する研究(吉田明正)
スーパーコンピュータからPCクラスタやマルチプロセッサ(マルチコアプロセッサ)に至るまで、コンピュータの計算速度を向上させるために,並列処理方式が広く用いられている。この並列処理方式のコンピュータの性能を最大限に引き出すためには,プログラム内のタスク間並列性を最大限に引き出し,かつ,プロセッサ間データ転送を最小化することが必要となる。そこで,本研究室では,並列化コンパイラの最適化手法,および,アプリケーションの並列処理に関する研究を行っている。具体的には,粗粒度タスク並列処理を対象とした階層統合型実行制御手法とデータ分散手法等を研究している。
7. 非写実的な画像の生成手法(白石路雄)
主として,ノンフォトリアリスティック・レンダリングと呼ばれる非写実的な画像の生成手法について研究を行っている。ノンフォトリアリスティック・レンダリングとは,従来コンピュータグラフィクスの研究で主な目的とされてきた,写真のような現実感を持つ画像ではなく,絵画や工業デザイン画などの非写実的な画像の生成を目的とするものである。
■ Keywords
視覚情報処理,コンピュータグラフィックス, パターン認識,音楽情報処理, 並列分散処理, 統計学,組合せデザイン
■ 教授・准教授・講師の学会・研究会の役員
1.  海野 修 :日本生理学会評議員
■ 当該年度研究業績数一覧表
研究者名 刊行論文 著書 その他 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
















海野 修   教授
工学博士
              
 
 
 
 
 
新谷 幹夫   教授
博士(工学)
    1          
 
 1
 1
(1)
 
 5
(5)
松島 俊明   教授
工学博士
              
 5
(5)
 
 
 
 
足立 智子   准教授
理学博士
 1  1           1
 
 3
 
 
 
菊地 賢一   准教授
博士(理学)
 1 1  1          2
 4
 
 1
 1
 
吉田 明正   准教授
博士(工学)
              1
 
 1
 
 
 
白石 路雄   講師
博士(学術)
   1           
 
 
 1
(1)
 
 3
(3)
 2 2  0 0  0  4
(0)
 5
(0)
 1
(0)
(  ):発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会
■ 刊行論文
原著
1. 松本徹, 村尾晃平, 和田真一, 五味志穂, 津田雪裕, 花井耕造, 菊地賢一, 長尾啓一:  CT肺がん所見検出能試験法に関する研究.  CT検診  18 (2) :88-94 , 2011
2. 足立智子, 藤井聖子:  ベクトル空間アクセス構造を用いた秘密分散法 , 代数と言語のアルゴリズムと計算理論,.  京都大学数理解析研究所講究録  1769 :169-179 , 2011
3. 菊地賢一:  試験制度の変更による受験者と合格者の学力推移の検証.  大学入試研究ジャーナル  22 :43-49 , 2012
4. Tomoko Adachi:  Public-key cryptosystem based on n-th residuosity of n = p2q,
In: S. Li (Eds.), Nonlinear Maths for Uncertainty and its Appli.,.  Advances in Intelligent and Soft Computing  100 :365-370 , 2011
5. Michio Shiraishi, Yu Kamimura, Mikio Shinya:  Abstract Shape Extraction For Watercolor Tree Rendering Using Anisotropic Density Functions.  The Journal for the Society for Art and Science  10 (2) :48-57 , 2011
その他
1. Rika ITO, Kenichi KIKUCHI, Naoyuki FUJITA:  Job Scheduling Method Based on Estimation of Elapsed Time and User Analysis.  WIP of the 20th Euromicro International Conference on Parallel, Distributed and Network-Based Computing (PDP2012)  :なし , 2012
■ 学会発表
国内学会
1. ◎二宮睦樹, 松島俊明: 歩行者上の単眼視カメラによる周囲環境の認識.  情報処理学会,  名古屋市,  2012/03
2. ◎安部翔, 小田弘良, 松島俊明: 自動譜めくりシステムのための多重音に対する音高・音源数の高速推定法.  情報処理学会,  名古屋市,  2012/03
3. ◎工藤勇樹, 松島俊明: 入力ストロークがカスタマイズ可能な楽譜の手書き入力システム.  情報処理学会,  名古屋市,  2012/03
4. ◎木下 瑛太, 松島 俊明: エレキベースの運指作成支援システム.  情報処理学会,  名古屋市,  2012/03
5. 足立智子・樫木聖子: グラフベースの秘密分散法.  電子情報通信学会2012年総合大会,  岡山,  2012/03
6. ◎松本徹, 菊地賢一, 村尾晃平, 和田真一, 五味志穂, 津田雪裕, 花井耕造, 長尾啓一, 松本満臣, 本田憲業, 今林悦子, 松田博史, 町田喜久雄: IRT-ROC法のダブルチェック効果定量への応用.  第19回日本CT検診学会学術集会,  長野,  2012/02
7. ◎松本徹, 菊地賢一, 村尾晃平, 和田真一, 五味志穂, 津田雪裕, 花井耕造, 長尾啓一, 松本満臣, 本田憲業, 今林悦子, 松田博史, 町田喜久雄: 1,0判断結果からROC曲線を描く方法(IRT-ROC法)の妥当性の検証.  第19回日本CT検診学会学術集会,  長野,  2012/02
8. ◎安部翔, 小田弘良, 松島俊明: 自動譜めくりシステムのための多重音の音高・音源数の推定法の高速化.  情報処理学会,  神奈川県厚木市,  2011/10
9. ◎吉田明正, 小澤智弘: マルチコアプロセッサ上でのJava階層統合型粗粒度タスク並列処理.  電子情報通信学会コンピュータシステム研究会,  神戸,  2011/10
10. ◎伊藤利佳, 菊地賢一: ユーザの要求経過時間における解析的検証.  2011年電子情報通信学会ソサイエティ大会,  札幌,  2011/09
11. 菊地賢一: 高得点科目の採用による選抜における合格者の学力について-シミュレーションによる考察-.  日本行動計量学会第39回大会,  岡山,  2011/09
12. 菊地賢一: 高得点科目の採用による選抜における合格者の学力について-数値計算による考察-.  日本テスト学会第9回大会,  岡山,  2011/09
13. 菊地賢一: 受験者・合格者・入学者の学力推移の検証と併願数の分析.  全国大学入学者選抜研究連絡協議会第6回大会研究会,  東京,  2011/05
14. ◎松本徹, 村尾晃平, 和田真一, 菊地賢一, 古川章, 本田憲業, 今林悦子, 松田博史, 町田喜久雄, 宮本忠昭: 医用画像読影の判断時間の分析.  第101回日本医学物理学会学術大会,  Web開催,  2011/05
国際学会
1. Tomoko Adachi: Cluttered ordering and its application.  WilsonFest: A Conference in Honor of Rick Wilson,  CA, USA,  2012/03
2. ◎Rika ITO, Kenichi KIKUCHI, Naoyuki FUJITA: Job Scheduling Method Based on Estimation of Elapsed Time and User Analysis.  the 20th Euromicro International Conference on Parallel, Distributed and Network-Based Computing (PDP2012),  Garching, Germany,  2012/02
3. T. Adachi: Composite residuosity and its application to cryptography.  Algebras and Computer Science Basis,  Kyoto,  2012/02
4. Hotaka Kawase, Mikio Shinya, Michio Shiraishi: Smoothing Hand-drawn Strokes by Adaptive Moving Average for Illustration Tracing Tasks.  IWAIT 2012,  Ho Chi Ming, Vietnam,  2012/01
5. ◎Yoshida A, Ozawa T: Layer-Unified Coarse Grain Task Parallel Processing for Java Programs.  Proc. of 16th International Workshop on Compilers for Parallel Computing,  Padova, Italy,  2012/01
6. Tomoko Adachi: Public-key cryptosystem based on n-th residuosity of n = p2q.  International Conference on Nonlinear Mathematics for Uncertainty and Its Applications,  Beijing, China,  2011/09
7. ◎Mikio Shinya, Shin’ya Nishida, Michio Shiraishi: Visual perception of sub-pixel fines of hair-like textures.  Workshop on Perception of Material Properties,  Ferdinand-von-Stumm-Straße, ドイツ,  2011/06
その他
1. 川瀬穂高, 新谷幹夫,白石路雄: 適応的移動平均法を用いた手書きイラストトレースのための手ぶれ補正.  映像情報メディア学会,  東京,  2012/03
2. 中嶋智, 新谷幹夫,白石路雄, 桂川秀嗣, 小川ゆう子, 川島基展,近藤邦雄: 太極拳独習用CG教材の開発と評価.  映像情報メディア学会,  東京,  2012/03
3. 長谷川健, 新谷幹夫,白石路雄: 手書き風資料作成のためのオートシェイプツール.  映像情報メディア学会,  東京,  2012/03
4. 新谷幹夫: コンピュータグラフィックスにおける質感表現.  情報処理学会,  つくば市,  2011/11
5. 水谷、五十嵐、新谷: 原点回帰!CG研究が見過ごしてきた技と感性とは?.  情報処理学会,  横浜市,  2011/09
  :Corresponding Author
  :本学研究者