教員情報 | 東邦大学

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医学部　医学科　皮膚科学講座（佐倉）
Department of Dermatology (Sakura)

教授：
　　吉田　正己（病院）
准教授：
　　樋口　哲也
助教：
　　木村　雅明

■ 概要

2012年度の当教室の常勤医師は教授１名、准教授1名、助教1名、シニアレジデント1名、レジデント2名の計6名であった。佐倉病院皮膚科ではウイルス性皮膚疾患、アレルギー性皮膚疾患、皮膚外科、および乾癬の臨床・研究を重点的に取り組んできた。特に乾癬については地域医療における拠点病院となりつつある。千葉県における乾癬治療研究会の主要メンバーであり、その他の乾癬勉強会にも積極的に出席している。大学病院の皮膚科として診療・教育ができる体制にあり、さらに研究に関しては准教授と社会人大学院生を中心に研究活動を行っている。現在の研究課題として、乾癬とメタボリック症候群との関連性、皮膚癌に対する光力学療法と光力学診断法などを行っている。今後も高いレベルの診療を目指しつつ、教育・研究も進めていきたい。

1．ヘルペス感染症の治療と研究
早期の入院治療を主体に、帯状疱疹後神経痛に対する治療を行っている。
2．薬疹、アナフィラキシー等のアレルギー相談
2012年10月から日本アレルギー学会認定教育施設の認定を取得した。他科から依頼された薬疹の相談を受けている。薬疹の原因薬の同定として、パッチテスト、内服テスト、あるいは薬剤によるリンパ球幼弱化検査を組み合わせて行っている。薬剤ではないが、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの検査等も行っている。アトピー性皮膚炎の専門病院としてインターネットで当科が紹介されている。
3．皮膚外科
表皮内癌に対する光力学療法と光力学診断法を研究テーマのひとつにしている。手術を希望しない患者、高齢者の患者に試みている。従来の皮膚悪性腫瘍に対する切除と植皮術、および皮弁形成も行っている。
4．漢方療法
帯状疱疹後神経痛、慢性膿皮症、凍瘡等に対して漢方を用いて治療を行った。
5. 膠原病、水疱症、血管炎、褥瘡の診断と治療
膠原病や血管炎の皮膚症状について積極的に診断・治療を行っている。難治性天疱瘡に対して比較的新しい治療法である免疫グロブリンの大量投与法を行っている。褥瘡に対してはVAC療法などの新しい治療法を試みている。
6．乾癬の治療と研究
乾癬患者に対してナローバンドUVB全身照射型装置、抗TNFα抗体、抗IL-12,23P40抗体等の生物製剤を用いた集学的な治療を行っている。メタボリック症候群と乾癬との関連性を研究している。
７．細菌性皮膚感染症の治療
皮膚細菌感染症の重症例に対して入院加療を行っている。

■ Keywords

ヘルペス感染症, 乾癬, 漢方療法, 皮膚外科, 薬疹, 膠原病, 血管炎, 水疱症, 皮膚潰瘍, 細菌性皮膚感染症

■ 教授・准教授・講師の公的役職

1.	吉田　正己	：日本小児皮膚科学会運営委員
2.	吉田　正己	：日本皮膚科心身医学会評議員
3.	吉田　正己	：千葉県皮膚科医会幹事
4.	吉田　正己	：光皮膚科学研究会世話人
5.	吉田　正己	：千葉生物学的製剤乾癬治療研究会世話人
6.	樋口　哲也	：千葉生物学的製剤感染治療研究会世話人

■ 当該年度の主催学会・研究会

1.	印旛市郡医師会学術講演会－皮膚疾患セミナー (幹事：樋口　哲也, 幸野　健 ) ,千葉 2012/05
2.	第1回佐倉・印旛皮膚科合同カンファレンス (幹事：吉田　正己, 幸野　健 ) ,千葉 2012/11

■ 当該年度研究業績数一覧表

研究者名

刊行論文

著書

その他

学会発表

その他
発表

和文

英文

和文

英文

国内

国際

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

筆
頭

共
著

演
者

共
演

演
者

共
演

演
者

共
演

吉田　正己教授

医学博士

8
(1)

樋口　哲也准教授

医学博士

木村　雅明助教

計

／

0
(0)

／

0
(0)

／

1
(0)

／

研究者名	刊行論文		著書		その他	学会発表		その他発表
	和文	英文	和文	英文	その他	国内	国際	その他発表
	筆頭	筆頭	筆頭	筆頭	筆頭	演者	演者	演者
吉田　正己教授医学博士	1							1
樋口　哲也准教授医学博士			2
木村　雅明助教
計	1	0	2	0	0	0 (0)	0 (0)	1 (0)

( )：発表数中の特別講演、招請講演、宿題報告、会長講演、基調講演、受賞講演、教育講演(セミナー、レクチャーを含む)、シンポジウム、パネル(ラウンドテーブル)ディスカッション、ワークショップ、公開講座、講習会

■ 刊行論文

原著
1.	安部文人^†, 樋口哲也^†, 蛭田啓之^†, 岡住慎一^†, 吉田正己^†：肝転移を伴うグルカゴノーマによる壊死性遊走性紅斑の１例. 西日本皮膚科 54 (10) ：1436 -1437 , 2012
2.	安部文人^†, 樋口哲也^†, 野老翔雲^†, 吉田正己^†, 蛭田啓之^†：稀な臨床像を呈する多発性皮膚神経鞘腫の1例　神経線維腫症2型、神経鞘腫症との鑑別. 西日本皮膚科 74 (6) ：595 -598 , 2012
3.	安部文人^†, 高野裕子, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：ヘパリンカルシウム皮下注射部に生じた遅延型過敏症(DTH). 皮膚病診療 34 (4) ：355 -358 , 2012
4.	高野裕子, 樋口哲也^†, 安部文人^†, 三津山信治^†, 木村雅明^†, 吉田正己^†：潰瘍性大腸炎に併発したpyodermatitis-pyostomatitis vegetans. 皮膚病診療 34 (7) ：671 -674 , 2012
5.	Kishi Y, Higuchi T^†, Phoon S, Sakamaki Y, Kamiya K, Riemekasten G, Akiyoshi K, Weigert MG, Tsubata T： Apoptotic marginal zone deletion of anti-Sm/ribonucleoprotein B cells. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 109 (20) ：7811 -7816 , 2012
総説及び解説
1.	吉田正己^†：高齢者に多い皮膚疾患の診断と治療の留意点　皮膚感染症（ウイルス，真菌，細菌，疥癬）. 日本老年医学会雑誌 50 ：807-809 , 2012

■ 著書

1.	樋口哲也^†：皮膚疾患　天疱瘡. 病期・病態・重症度からみた疾患別看護過程第2版 1617-1620. 医学書院, 東京, 2012
2.	樋口哲也^†：皮膚疾患　乾癬. 病期・病態・重症度からみた疾患別看護過程第2版 1629-1632. 医学書院, 東京, 2012

■ 学会発表

国内学会
1.	◎三津山信治^†, 安部文人^†, 高野裕子, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：浮腫性紅斑を呈し、自己免疫性肝炎を合併したシェーグレン症候群の1例. 第76回日本皮膚科学会東京支部学術大会, 東京, 2013/02
2.	◎安部文人^†, 有馬由美^†, 三津山信治^†, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：インスリン皮下注射部に生じた巨大黒色表皮腫の1例. 第845回日本皮膚科学会東京地方会, 東京, 2012/11
3.	◎梅根健一, 吉田正己^†, 服巻保幸：単純ヘルペスウイルス１型ゲノム上の安定した反復配列である reiteration VIIの多様性. 第60回日本ウイルス学会学術集会, 大阪, 2012/11
4.	◎安部文人^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：経過中に環状紅斑へ進展したSCLEの1例. 第63回日本皮膚科学会中部支部学術大会, 大阪, 2012/10
5.	◎有馬由美^†, 安部文人^†, 三津山信治^†, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†, 徳山宣^†, 蛭田啓之^†：多房性嚢胞を形成した汗孔腫の1例. 第844回日本皮膚科学会東京地方会, 千葉, 2012/09
6.	◎安部文人^†, 三津山信治^†, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：ヘパリンカルシウム皮下注射部に生じた遅延型過敏症(DTH)の1例. 第42回日本皮膚アレルギー学会・接触皮膚炎学会総会学術大会, 長野, 2012/07
7.	◎Kenichi Umene, Masami Yoshida^†, Yasuyuki Fukumaki： Diversity of reiteration VII, a stable region containing tandemly reiterated sequences in the genome of herpes simplex virus type 1. 第35回日本分子生物学会年会, 福岡, 2012/12
その他
1.	◎吉田正己^†：ウイルス性皮膚疾患の温故知新－興味深い症例を話題にして－. 佐倉・印旛皮膚科合同カンファランス, 千葉, 2012/11
2.	◎安部文人^†, 有馬由美^†, 三津山信治^†, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：光力学診断法と光力学療法. 第5回佐倉病院学術集会, 千葉, 2012/10
3.	◎安部文人^†, 三津山信治^†, 高野裕子, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†： SCLEの1例. 千葉県皮膚科医会総会, 千葉, 2012/04
4.	◎三津山信治^†, 安部文人^†, 高野裕子, 木村雅明^†, 樋口哲也^†, 吉田正己^†：浮腫性紅斑を呈し、自己免疫性肝炎を合併したシェーグレン症候群の1例. 千葉県皮膚科医会総会, 千葉, 2012/04

^＊：Corresponding Author
^†：本学研究者